No.1
- 回答日時:
早死にしたから。
王朝交代のルールがないから。
中国のように、ルールがあるところは簡単です。前の王朝を倒せば「ああ、前の王朝の天命が尽きたんだ」ということで、皆さん納得する。
※ 政治においては皆さん納得するというのが重要です。納得しないと、ひっくり返されます。慣習によって動きます。
では、ルールのないところで王朝交代が起こった例を見ると。
フランク王国でのメロヴィング朝→カロリング朝などがあります。
大ピピン
中ピピン(大ピピンの外孫)
カール・マルテル(中ピピンの子)
小ピピン(カール・マルテルの子)
カール大帝(小ピピンの子)
実権を握ったのが、中ピピンで、王になったのが小ピピン。三代かかっています。
また、中国でも、初期の頃は
漢→魏 では、曹操自体は簒奪できませんでした。
魏→晋 でも、実権を握った司馬懿仲達の孫がようやく簒奪。
ルールができていないときは、三代くらい優秀なやるきのあるやつがジワジワやらないと簒奪はできない。
ルールができちゃえば、後は簡単。前王朝関係者を幽閉するとか、皆殺しにすればOKですので。
No.2
- 回答日時:
日本の場合は天皇家を最高権力に担ぎあげ、自分は実務に徹するという
建前(実際には天皇は象徴のみの場合が多いので、結果的に問題なし)が
伝統的にあるので(蘇我氏、藤原氏等)、その方が一般庶民にも受け入れ
られやすいという土壌があります。
足利義満は『南北朝対立を終わらせてやった』という恩を着せることに
より象徴だけの天皇家を安定的に存在させ、実権は自分が握るという
ことをやっていますし、織田信長も足利将軍家は形だけの扱いしかして
いませんが、実権を行使するための裁可を天皇に仰いでいますので
(天皇から任命されたという手順がないと世間に認められない為)、
ちゃんと両者とも天皇家は必要としています。無駄な労力を使うより、
実権を掌握するのには天皇家の任命という手順を踏む方が効率的だった
からでしょう。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
信長を除いて、日本ではずっとドングリの背比べだったからです。
信長が長生きしていたら、天皇家は断絶させられていたと思います。過去の日本のでは、時の権力者が如何に強かったとしても、残りの大名や豪族達がまとまって反対側に付いてしまうと力関係でも叶わなかったようです。ですから、時の権力者は力づくの脅しばかりではなく、外交を使っての懐柔に長けていなくてはならなかった。また、政治力がすでに失っていたとは言え、形式上皆が認めていた天皇家の権威からの任命ないし権力の仮の譲渡という形を採ることで、残りの豪族達も納得していたのです。そのような権力の仮の譲渡という立場が徹底的に認識されていたからこそ、江戸時代から明治への権力譲渡が大政奉還という形式を採り、ほとんど無血でそれが可能になった重要な要因の一つに成っているわけです。また、そのドングリの背比べと言う正にそのことが原因で、日本は周りの中国や朝鮮にある中央集権制度とは全然違った、幕府と呼ばれた封建制度を自前で見つけ出してそれでずっとやってきたのす。封建制度は王の王がいるといつ制度で、直接国民をたった一人の王の所有物とみなす中央集権制度とは全然違った、世界史的にみて例外的な制度です。ここ2千年程の歴史に限ってみると、この制度を安定期に明確な形で実行したのは、日本と西欧だけのようです。そしてこの2カ所だけが近年の産業革命を効率よくやり遂げ、その結果資本主義社会として高度に発展できました。中央集権制度ではなくて、封建制度であったことが自発的な近代国家の成立にどんなに重要であったかお判りでしょう。江戸時代に日本にすでに高度な経済国家が成立していたことは良く知られていることです。天皇家を存続させざるを得なくしたこの封建制度が、経済大国たるこの日本の近年を形作るための要因に成っているわけです。
この回答へのお礼
お礼日時:2008/11/29 21:20
ご回答ありがとうございます。
天皇家の本当の危機はマッカーサーの時と思いますが、
マッカーサーもその事をよく理解し天皇家を残した
のでしょうかね。
ありがとうございました。
No.5
- 回答日時:
じゃ、そんなに力があるのなら地震や火山の噴火や洪水を止めてみろやゴルァ!!!ということになるので、天皇さんが祈って日本の荒ぶる神々を説得してくれなきゃ困るわけで。
天災時には権力や金など紙にしかなりません。
しかも、権力者がまともに被災者を助けると思いますか?
いつの時代も阪神大震災のように村山総理のように動かないから信用が無い。
天災大国ニッポンで自分が神になれば天災を止める責任が出てくるので出来なければ神失格です。
ご丁寧に人間50年に一度は日本のどこかで天災が起こりますからね。
その責任は取ってもらわなきゃね。
神気取りしてるどこぞの○作様とやら。
止めれないなんてただの疫病神じゃねぇか。というお話なのかもしれません。
No.6
- 回答日時:
下世話に考えれば とどのつまり ルーツじゃないですかね
超越したもの 予測不能なものへの畏敬の念は 今と違って
そうとう大きいでしょう 悠久に続いてきたものは悠久につづくものだという考え方があったんでしょう 軍事力も財力もない伝統的権威である場合 利を損ないと考えられれば 取って代わる必要は生じないでしょう たとえば紛争が起こって その問題の解決の仲裁を たのむのに
誰が適当か 公平か 伝統的権威がもっとも平和的だと思われたと思います 信長はそれさえ不合理と考え自らがそれに取って代わろうとした節があると 後世の人はいっているようですが 誰にもわかりません
私は信長の合理性は合理性として この便利な平和的統治システムを
最大限活用し ほっと高度なシステムに変革しても 決してほごにするとは おもえないですがね なぜなら 自分後の織田政権のことも考えていたにちがいないでしょ
No.7
- 回答日時:
やはり国の統治には、この人の言うことならみんなが心から納得するという「権威」が必要なんですね。
権威がないと国の統一が保てません。
で、新しい権威を作るのは大変なんです。
権力で人を脅して不承不承従わせるのは「権威」ではありません。
人々が心の底から納得して従うのが「権威」です。
ですから、義満も信長も既存の権威である天皇家を利用したほうが手っ取り早いので天皇家を滅ぼさなかったのだと思います。
もっとも、信長が長生きしていたら天皇家を滅ぼして自分が権威になろうとしたかもしれません。
しかし、信長の強烈な個性が当時の人々みんなに受け入れられたとも思えないので、信長の死後はどこからか天皇家の縁者を探し出してきて天皇家再興、となったかと想像します。
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