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豚インフルエンザの方はH1N1型とニュースで知りました。これはソ連かぜといわれたものと同型だと思うのですが、この株は現在の三種混合ワクチンにも含まれていると思うのですが、全く予防効果はないのでしょうか。

A 回答 (4件)

 No.3のJagar39です。



>豚インフルエンザがH1N1の亜型の中で変異したものなら、季節性のインフルエンザもそうなんですから、豚インフルエンザを新型と言ってしまえば、毎年新型が出ているようなものだと思うのです。

 ま、確かにそう言えばそう言えるのですが、要はその「変異の大きさ」という問題なのです。

>人間が免疫を持っていないといえば、毎年の季節性のインフルエンザも変異した株なので免疫を持っていないと思うのです。

 例えば、同じH1N1のワクチン選択株でのHA部位の遺伝子の差を見ると、ほんの数%しか違いません。その数%の差がワクチン選択株を変更しなければならないほどの"抗原性の差"を生んでいるわけです。(ワクチン株を変更する理由はそれだけじゃないのですが)

 それが、今回の新型インフルエンザになると、20%近くも違ったりします。これって同じH1亜型って言っても良いのだろうか・・・と思うくらい異なります。まあ、交差抗体反応を調べればH1になるのでしょうが。

 ヒトの季節性インフルエンザの抗原変異は、元は1つのウイルスだったものが変異して分岐を重ねて、多様なバリエーションを持つに至っているのですが、豚のインフルエンザはずっと長い間、ヒトのウイルスとは別の世界で独自の進化をしてきたわけです。
 ですから、同じH1亜型といえども、ヒトと豚のウイルスはかけ離れたクラスターに位置しているわけです。

 という意味では、やはり「新型」なんですよ。

 ・・・どう例えようか悩んだのですが、例えば東京にはいろいろな土地の出身者がいます。彼ら地方出身者は、方言があっても東京で暮らしているとそれなりに標準語に近い話し方になっているので、「言葉を交わせばどの地方の出身者は判るけども、言葉は通じる」わけですよね。
 ところが秋田の山奥に行って年寄りと話しても、ほとんど言葉が通じません。でも、まるっきり通じないというわけではなく、30分くらい話せば「あんたの家にリンゴを送ってやるから住所を教えてくれ」と言っている、くらいのことは何とか判るわけです。(弟の嫁の実家と電話で話した時の実話です)
 でも、みんな同じ日本人です。

 ・・・あまり良い例えじゃないな。
 とりあえず「ウイルスの進化」は忘れて「違い」だけを例えていると受け取って下さい。
 東京在住の地方出身者が「ヒトのソ連型」です。それぞれの地方の方言講座がワクチンですね。
 秋田の山奥の老人は豚インフルエンザです。
 この老人が東京に出てくると、東京在住者用の「秋田弁講座」はまるで役に立ちません。
 でも、同じ日本人(H1亜型)です。
 ・・・という例えです。苦しいかな?

 とはいうものの、このHA亜型というのは"血清型"であり、抗原抗体反応の差で星の数ほどあるインフルエンザウイルスを16種類に分類し、ヒトのソ連型と新型は同じグループに属しているわけです。
 ですから、「まるっきり効かない」わけがないだろう・・・とは個人的に思っていたりします。
 秋田弁講座を受けていれば、秋田の老人の「秋葉原まで行く電車は何番線から出るのじゃ?」という質問くらいは、なんとか理解できるかもしれないですから。

 ちなみに、今度の新型インフルエンザのゲノムは、下記サイトで既に公開されています。
 調べ方を知っている人でしたら、ここから簡単に「新型インフルエンザのHAは確かに豚のウイルス由来だ」というようなことがあっという間に判ります。
 新型インフルエンザウイルスは、少なくとも2種類の豚インフルエンザウイルスと鳥インフルエンザウイルス、さらにヒトの香港型のインフルエンザウイルスの交雑ウイルスである、ということもここから調べることができます。
 ・・やり方自体は簡単なんですけど、説明するのはちょっと難しいですが。

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/genomes/FLU/SwineFlu …
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この回答へのお礼

大変遅くなり申し訳ないです。
よく分かりました、ありがとうございました。

お礼日時:2009/05/19 14:20

 獣医師でウイルスに専門知識を有しています。



 確かに「三種混合ワクチン」というと別のワクチンのことを指す言葉になってしまいますね。
 でも、現行のインフルエンザワクチンはソ連型(H1N1)、香港型(H3N2)とB型の"三種混合"ワクチンである、という表現もするので、まあ読み手の方で翻訳して読めば済む話ではないかと。

 ちなみに今朝の新聞にウイルスの詳細な分析結果が掲載されています。
 これによると、この"メキシコ風邪"ウイルスは、
1.鳥インフルエンザ
2.ヒトの香港型インフルエンザ
3.北米の豚インフルエンザ
4.ユーラシア大陸の豚インフルエンザ
 の4種類のインフルエンザウイルスの交雑型であるとされています。
 この"鳥インフルエンザ"がどこのどういう株なのか、ユーラシア大陸の豚インフルエンザがどこで分離されたどういう亜型のウイルスなのか、等々を知りたいところですが、まあCDCではこのウイルスの全ゲノムは読み終わって遺伝子構造も判ったということなのでしょう。

 また、このウイルスは「新型」であり、ヒトはまったく免疫を持たない、と書かれています。
 ん~、同じH1N1ならどんなに抗原性が変異していても、「まったく免疫を持たない」ということもないだろう・・・とも思うんですけどね。

 質問者さんの疑問ももっともです。
 だからこそ、これまで「新型インフルエンザ」の定義は"人類が過去数十年に経験したことがないHAとNA亜型の組み合わせのウイルスによるインフルエンザ"と定義されていたわけで、H1N1で「新型」が起きるとは誰も予想してなかったですから。

 今のところは同じH1N1でも、よほど大きく抗原性が異なるので、ヒトが獲得しているソ連型(同じH1N1)に対する免疫は役に立たない、と考えるしかないのでしょう。
 ま、(ほんとにH1N1なのか?一段落した後で"実はH17N1に再分類します"とかいうことにならないのか?)などと想像はしてしまいますが。

この回答への補足

豚インフルエンザがH1N1の亜型の中で変異したものなら、季節性のインフルエンザもそうなんですから、豚インフルエンザを新型と言ってしまえば、毎年新型が出ているようなものだと思うのです。
人間が免疫を持っていないといえば、毎年の季節性のインフルエンザも変異した株なので免疫を持っていないと思うのです。(だからこそ毎年インフルエンザの予防接種が必要なのでは。。)なので、新型ということに違和感を感じるのです。ただ単に、季節はずれに流行外れのインフルエンザが流行っただけのような気がするのです。(最も危険なことに変わりはないですが。)
難しいです。

補足日時:2009/05/01 13:29
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刻々と情勢が変わっていますが、このままいくとパンデミックになる危険性が高そうですね。



確かに豚インフルエンザウイルスはソ連風邪ウイルスと型は同じ、H1N1です。これは人から人に感染する型です。ですが問題なのは、豚インフルエンザは、変異した豚のウイルスが人に感染する新型のウイルスになったと考えられることです。つまりはウイルスの遺伝子が違うということです。

CDCが細かく豚インフルエンザについて発表しています。
http://www.cdc.gov/swineflu/key_facts.htm
この中ですでに豚インフルエンザウイルスは「豚と鳥と人の遺伝子が混合されている」と確認しています。ということは型は同じでも実際は別のものと考えたほうがよさそうです。
また、「H1N1豚インフルエンザウイルスは人H1N1ウイルス(ソ連風邪など)と同じものか?との質問に、まったく違うウイルスなので、人H1N1ウイルス用のワクチンではおそらく防げないとも回答しています。
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三種混合にインフルエンザワクチンが含まれているのでしたでしょうか?



H1N1型と言っても、遺伝情報的な解析はまだ充分行われていないので
利くとも利かないともよくわからない。
という感じじゃないのかな?

この回答への補足

済みません。
三種混合ではなく、三種類混合(Aソ連、A香港、B)など。
インフルエンザは毎年少し変異し、その年にはやりそうな株のワクチンを製造するそうですが、だとすると毎年新型インフルエンザが発生しているようなものだと思うのですが、なぜ今回の豚インフルエンザを新型インフルエンザとして恐れるのでしょうか。毎年やっていることをこの時期にやるだけのような気がするのですが。。

補足日時:2009/04/30 17:29
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