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以前、
博士卒と3年遅れの修士卒どちらが就職で不利か?
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa5039213.html#

という質問をしたのですが、返答を見ると「博士卒の就職は難しくない、就職口はたくさんある」「大企業はむしろ博士卒を好んで取る」といった、3年遅れの修士卒と比較して有利どころか、博士卒自体、一般企業に就職するのに大きなデメリットはないといったような意見が多いように感じました。

しかし巷であふれている情報では「日本で博士卒は就職に不利」という意見が良く目に付きますし、少なくとも有利という意見は見当たりません。
また実際に大学で親しい若い助教に聞いてみると「博士後期課程に進むのはある意味博打」「自分は専攻が機電系だったので博士卒でも職にあぶれるとは思わなかったが、アカポスになれず企業に就職するなら少なくとも同期の修士卒より上の待遇は期待できなかっただろう」「専攻によっては職を探すことさえ難しい、理系でも生物などは特に受け皿が少ないのでニートになってしまう人も多い」という意見が返ってきました。助教は旧帝大院終了後、すぐに国立大学の助教のポストを得た方なので、それなりに優秀な方だと思いますし、専攻も制御工学とそれなりに社会的需要のある領域だと思うのですが、その助教でもかなり就職は厳しいのではないかとおっしゃっています。
こういうことがあるので「博士卒の就職は難しくない(たとえ機電系においても)」という意見はにわかに信じがたいのですが、真実はどうなのでしょうか?
たまたま助教が悲観的なだけなのでしょうか?

A 回答 (11件中1~10件)

こんにちは。



まず、大学職員の多くは、アカデミックの非常に狭い世界で生きており、各自の限定された経験等から回答しているケースが大半なので、就職に関して回答がばらつくことは十分に予想されることです。従って、科学の基本である懐疑的精神を十分に発揮して私の回答を含む各回答を吟味されることをお薦めします。私は、物理、化学、生物については、仕事上、日本人、欧米人を含め多くの博士卒の日本及び欧米の状況を知る機会があります。制御を含む情報系については、知り合いと飲んだ時に聞く程度ですw ちゃんとした統計があれば良いのですが、新卒博士について大規模に調査した統計を私は見たことありません。

「博士卒は就職に有利?」と、「博士の就職は困難?」とを、同列に議論するのは、話が混乱するのでないでしょうか?ここで「就職に有利」というのは、修士卒と比較して、待遇等の良い就職を選択可能であることと考えてみます。


(1)博士卒は就職に有利?

博士卒の場合、採用を考える企業は、大手企業が中心となり限定されますので選択肢は確実に狭まります。ただ、狭い選択肢であっても、その平均的な待遇が高ければ、就職に有利と言えます。博士を採用している多くの企業では、博士卒の初任給を修士卒よりも高く設定しています。ただ、平均的な修士卒が博士の標準年数である3年間に昇給した分と比較すると低いです。日本企業は、年齢(or実務経験年数)を重視するというNo.5の方の論理で動いているからだと思います。また、私の知る限りトップクラスの大学の卒業生の場合、博士卒で日本企業に入った人の年収は、その後も修士卒の人より低い傾向にあります(なかなか追いつけない)。従って、「日本で博士卒は就職に不利」は、事実だと思います。但し、飛び級で博士を早く取った博士卒(理論物理、情報科学では、時々います)の場合、企業に超人気であり、若いので待遇の伸びも良いです。一方、欧米企業の場合、年齢は重要なファクターではなく一般に博士号を持っていることは就職に有利になります。私の知っている範囲で欧米企業に就職した博士卒数人(日本人も欧米人も)は、驚く程、高収入です。

(2)博士の就職は困難?

これは、博士卒の専攻に強く依存します。惑星科学等の実学から離れた分野では、修士でもあまり就職が良いとは言えず、博士卒は非常に苦戦しています。日本企業への就職の場合、生物系も苦戦しているようです。とはいえ、新卒の博士卒で就職できなかった人を私は見たこと無いので就職は可能かも(彼らは1、2位を争う大学の博士卒)。「生物系でニートになってしまう人も多い」との助教さんの意見は、アカデミックポストを数年間目指したポスドクに対する事実を示していると思います。従って、新卒の場合、専攻によっては苦戦するが就職が不可能というわけではないはないと考えます。なお、企業の中央研の博士率が高いことから、博士の就職が困難でないということを結論付けることはできません。博士卒のうち、就職した人の割合を見なければなりません。また、企業から社会人博士課程に派遣される人は、企業での実務経験があり、さらに企業で選択した人材ですから、博士卒の就職に論理付けするには飛躍があります。
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あくまで一般論ですが、「3年遅れ」は論外として、理系の売り時は修卒時だと思います。

(24を過ぎると価格が下がるクリスマスケーキ?)企業からすると、「鉄は熱いうちに打て」ですから。

従って、一般企業への就職を念頭に考える場合に、博士課程に進むメリットがどこにあるのか分かりません。おそらく、企業の採用担当者も同じ疑問を持ち、問うてくると思います。その問いへの答えで採用担当者を納得させられるかどうかは、結果への影響が大きいのではないでしょうか。企業は志望理由が中途半端な人を好みません。

それと、修卒までは基礎学力と期待度での勝負ですが、中途採用扱いになる博士以降だと実績勝負ですね。だから、地方私大修士過程→東大博士課程という経路を辿ったとしても、それだけで有利になるかは楽観できないと思います。
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制御系出身ですが,博士課程を出て職がなかった人は今まで見たことがありません.


質問者に才能がない(研究だけではなく,コミュニケーション能力なども含めて)という訳でなければ,職がないということはないと思いますよ.
助教さんは就職活動をしたことがないでしょうから,あまりあてにならないのでは?
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今年就職活動を終えたM2です。



>博士卒と3年遅れの修士卒どちらが就職で不利か?
どちらも不利です。

博士卒そのものについては、
博士号を取得した専門と同じ分野の業界で、
なおかつ専門外の事についても新しい事を学ぶ前向きな意思があるならば、
博士号は採用の場でもきちんと評価されると思います。
しかし、上記の片方でも欠けてしまうと、就職は大変厳しいと思います。

実際、就職活動中に博士課程を修めて外部へ就職した方にお話を伺いましたが、大手家電メーカーでは博士号を理由に面接では門前払いのような対応を受けたようです。
一方、別の自動車下請けメーカーでは博士課程を修め、同分野の研究をするために志望通りの職に付いた方もいます。
大学の推薦枠を使えば上の限りではありませんが、念のためにも大学にどのような求人が寄せられているか名簿等で確認してはいかがでしょう。
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感覚的なことは、人によっていろいろあると思います。


その感覚的なものは、あくまでその人の主観が入るので
何を参考にしていいかわからないと思います。

就職とは業種によって「しやすい」とは「しにくい」がありますよね?

そういう点で、「博士卒」をひとくくりにして語るのは出来ないと思います。

客観的に確実なことのひとつは

「博士卒を募集している企業がどのくらいあるのか?」

ということを調べることではないでしょうか?

それがどのくらいあるかで、博士卒の就職というものが見えてくると思いますが。
その、博士卒を募集している企業の業種を見れば、さらに博士卒の就職というものが見えてくると思います。

あと、ライバルとなる博士卒の数がどのくらいかということを加味して、
それから出てくる結果が、真実なのではないでしょうか?

つまり、博士卒を一般論で語るのは無理、
就職に有利かどうか言う前に、博士卒が募集されているか?
ということが重要ということです。

そして、博士卒が博士卒でなくてもいいところに就職する場合は
「年齢は若い方が取りやすい」という一般論が企業にはあると思います。
それを加味して、あとはその人の「実力」であり、その人次第かと。
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機電系のそれなりに名前の通った大学・研究室のD卒で、本人が企業に就職したいとちゃんと思っているそれに向けて活動している、ならみなさん言われるように、そこまで厳しいことはないと思いますよ。

まあ、修士のように、ほとんど就職活動はせずに研究室推薦で、みたいな話にはないかもしれませんが、学部での就職活動なんかよりは楽なんじゃないかなとも思います。
問題は、本人にちゃんと企業に就職する気があるのか、ってことだと思います。

待遇面については、企業や入った部署によりますかね。博士のほうが修士よりも待遇面でも有利な職場も少なからずあります。
とくに、最近は企業の研究所なんかでもある程度以上昇進するには、博士を持っていることが(実質上)必須になってきています。
もちろん実際には修士卒で論博・社会人ドクターが多いわけですが。
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それはあなたが博士卒と3年遅れの修士卒を比較するからですよ。

同じ大学でストレートの博士卒との比較なら。
あなたの以前の質問に対する回答見ましたが皆、それなりに正しいですよ。

博士が就職不利な理由の1つに年齢があります。ストレートに27歳で卒業して同じ会社に就職した同年の高卒より9年、大卒より5年、修士卒より3年、実務経験が不足します。でも慣例的に同じ額の給料を出すことになります。その価値を持つ博士なら雇うという意味です。

もしあなたの質問の博士卒の意味が、3年遅れの修士が旧帝大でない大学の博士課程まで行った場合の博士卒という意味で、就職条件を有利にするために博士に行くというのなら、その人は運良く3年で博士号が取れたとしても30歳の新卒になります。その場合なら、3年遅れの修士で就職した方が良いと思います。

30歳なら大卒8年前後の転職希望者が沢山いるので、普通の経営者なら大卒8年実務経験ありをキャリア採用するでしょう。

助教が危惧している通りと思いますので、助教のアドバイスに従った方が良いと思います。
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私は大手企業に勤める工学博士です。


今は、リーマンショックで景気が冷え込んでいますので、全体的に就職は厳しいです。
しかし、これまでJ-RECを見ていて分かったことですが、トヨタ自動車系の豊田中研などは、ポスドクを大量に募集していますよ。
普通の学生でいうインターンシップと同じだと思いますが、素養を見るためにはインターンシップよりはもっと長い期間で見ようというのではないでしょうか。
そして、成果を出すことができる人材なら、採用ということになると思います。
だいたい、大手企業の○○研究所とか開発センターとかいう部署の方は名刺をもらうと、大抵博士ですよ。
それなりに、就職口はあると思います。
実力の無い人はその限りではないと思いますが・・・。
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博士の学位取得者が自分自身で「頭を硬く」しないで一流企業の門を叩いて回れば一年もしないうちに「終身雇用」の職に就くことは難しくありません。


その問題点については#2のお答えでほぼ尽きています。
ドクターを出たからと云って母校の助教の椅子が空くまでポスドクしていて自分の首を絞めている連中は星の数ほど居ます。
こいつらのことをもって「就職難」だというなら「誰でも(以前の)ヒルズ族と結婚できる」と信じて婚活している女性を見て、女性はみんな結婚できにくいと言うが如きものです。
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-アカデミックポストに就くのが難しい


-博士課程に行くからにはアカデミックポストに就きたいと考えがち
-民間に行くのは負け組だという風潮
-大手以外の企業ではそもそも博士課程の枠が無い(博士を見たことも無い)
-そういった企業に限って「博士は使いにくい」とか言う
-教員が研究やっていない低レベルの大学にも博士課程が沢山新設された

ここら辺の事象が絡み合って、博士卒の就職難が言われています。院生側の要因としては、アカデミックポストにこだわるあまり、ポスドクや特任、はたまた研究生として大学にこびり付いて自ら就職を難しくしている人達が沢山います。もちろんそのうちの一部はやがてパーマネント職に就けますけど、現状としては就職難でしょう。ただし、一般企業に行けるのに、行こうとしていない点で、質問者様の言う就職難とは違うと思います。

次に、企業側が博士を敬遠しているという点ですが、これは誇張されて伝わっていると思います。むしろ最近では企業側が若い社員を博士課程に社会人ドクターとして送り込んでいる状態です。

最後に聞いたこともないような大学に大学院が新設されまくっている事も問題だと思います。そういった所は本当に就職難だと思います。流行の生物系に多いケースです。そもそも、そういう所の大学院を出ても有利にならない事は自明ですので、社会現象としてはほっとけないかもしれませんが、例外と考えても良いと思います。

あと、私が知る限りは「大学院進学は博打」というのは大学教員の口癖です。「同窓で一般就職したヤツは俺より年収が良い」というのと並んで、よく言う台詞だと思います。これらは話半分で良いかと。笑
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