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家庭教師で中学生を教えているのですが、

硝酸銀は水酸化カルシウムと反応するのでしょうか?
また、するならそのときの反応式をお願いします。

塩化物イオンと反応するのは覚えていたのですが
こういう反応するかしないかという問題はどういうふうに考えたらいいのか、
酸とアルカリなら絶対に反応するのか
考え方も合わせて教えて頂きたく思います。

頼りない先生を持った子供のためによろしくお願いします。

A 回答 (1件)

 下記の様に,「反応する」と思いますが,中学生レベルの知識でだとどうでしょうか? 自信はありません。



 というのは,濃厚硝酸銀水溶液に希薄水酸化ナトリウム水溶液を加えると「酸化銀(Ag2O)」の沈殿が生じます。この Ag2O は水にはほとんど不溶ですが強アルカリには [Ag(OH)2]- の錯イオンを形成して溶けます。

 ここまで踏み込んで考えるなら「反応する」が答えになるように思います。反応式は

  4AgNO3 + 2Ca(OH)2 → 2Ag2O↓ + 2Ca(NO3)2 + 2H2O

です。が,中学生レベルで酸化銀の沈殿ができるという事を知っているのかどうか?

> こういう反応するかしないかという問題はどういうふうに
> 考えたらいいのか、

 まず,反応させる化合物は水溶液ならイオン化した状態で存在しますので,どんなイオンが存在するかを考えます。⇒ 今の場合,硝酸銀は Ag+ と NO3-。水酸化カルシウムは Ca2+ と 2OH-。

 次に,陽イオンと陰イオンを組み合わせます。⇒ AgOH(これが Ag2O になります)と Ca(NO3)2 が考えられます。

 ここで考えた化合物が水溶液中で安定にイオン化して存在するかどうかを考えます。⇒ 安定にイオン化して存在すれば,反応が起こっていないのと同じです。安定に存在しない(気体として出ていく,水に難溶で沈殿になる)なら新たな化合物ができた事になりますから,反応する事になります。⇒ 今の場合は,酸化銀が水に不溶性なので沈殿になるため,反応する事になります。

> 酸とアルカリなら絶対に反応するのか

 「酸」と「アルカリ」なら反応しますが,今の場合の硝酸銀も水酸化カルシウムも「塩」です。ですので,反応するかどうかの判断には,上記の様な考え方が必要です。

 いかがでしょうか。
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この回答へのお礼

素早い回答ありがとうございました。

丁寧に説明して頂きよくわかりました。
AgOHがAg2Oになるのは暗記ですかね。

これで生徒に面目が立ちそうです。
ありがとうございました。

お礼日時:2003/04/14 02:38

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