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タイトルの通り、ふと疑問に思ったので質問を投稿させていただきました。

永久磁石の磁力は永遠になくならないのでしょうか。
それとも何らかの手法を用いれば磁力を失わせる事が出来るのでしょうか。

例えば鉄に磁石をこすり合わせると、その鉄は磁力を持つという実験を小学校のころにやった記憶があります。
すると、磁石にこすり合わせた鉄はもはやただの鉄には戻らず、永久的に磁力をもった鉄になってしまうのでしょうか。

A 回答 (2件)

「永遠」というのがどのような意味かによりますが、たとえば1万年くらいの


意味であれば、「永遠になくならない」と言って良いと思います。

磁力自身は原子の持っている磁気モーメント同士が強く結合したものです。
原子の持っている磁気モーメントは原子が別の原子に変換(核反応で)しない
限りなくなりません。

なくなる可能性があるのは、強く結合する仕組み(原子同士の結合状態)の
変化です。
これは、鉄であればさびること、温度が上がることなどによって失われます。
また、一般に磁石の磁力は温度をある一定以上にあげると(キュリー点と言います)温度を下げても、磁力が失われます。
これは、全体としてばらばらの方向の磁化が向いたことにより外から見ると
磁力を失った状態になったということです。
磁力を帯びていない鉄はこの状態です。

したがって、磁石でこすって磁力を帯びた鉄(つまり部分的に磁化の方向がそろっているような状態の鉄)は温度を上げることで、もとの
磁力を帯びていない鉄に戻すことができます。
(ほかにも磁力を帯びない状態に戻す(消磁といいます)方法があります。)
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永久磁石には原子(イオン)が結晶中で磁極が完全に揃っている部分があります。

これを作るときには外部磁場を加えながら高温で結晶化する必要があります。
永久磁石は単結晶部分で磁極が揃った単結晶の境目:「粒堺」で囲まれた多くの単結晶で出来ています。単結晶部分の磁極が揃っていても全体として単結晶同士の磁極が打ち消し合う場合には同じ化合物(鉱物)でも永久磁石にはなりません。
ですから、外部から高温が掛けられると、一方に磁極が揃っているより磁界を打ち消し合う様な方向の方が安定ですから、単結晶中の磁極が回転したり、化合物(鉱物)の結晶が非晶質になるなどの効果で永久磁石はその磁力を失います。
一般に古くから知られていた化合物(鉱物)ほど熱に弱く、新しく元素配分を変化させるなどして磁力を強めた永久磁石は熱に強いと言えるでしょう。
もちろん熱に弱い新物質(鉱物)も存在しますが。
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