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ポスドクって確実に給料がもらえるわけではないのですか?

ドクターを出た後、ポスドクになるとします。
しかしながら学振やNEDOなど、どの機関からもお金をもらうことが出来なかったとします。
するとノーサラリーで研究をすることになるのでしょうか?

ポスドクは研究室からお金をもらって雇われの身だと思っていたのですが、
そうではないのでしょうか?

A 回答 (6件)

回答:ポスドクは契約期間中確実に給料がもらえます。

しかし、再契約は確実ではありませんし、転職も確実ではありません。従って、今年度はポスドクとして確実に給料がもらえたとしても、来年度も確実に給料が貰えるという事ではありません。


説明:
A. まず、博士号を取った人のその後の進路を大まかに分類してみましょう。

1) パーマネント採用
世間で一般的な感覚で言う「就職」に相当します。大学でも企業でも可能性はありますが、博士課程まで進んだ人にとっては稀な例と言えるでしょう。

2) 任期付き採用
常勤職員(正社員)としての採用ですが、再任を含めて最長5年程度の任期が設定されます。大学でも企業でも可能性があります。正社員ですので、任期中に解雇されることはまずありません。但し、任期中に転職するか、同じ組織に残る場合はパーマネント審査を通らなければなりません。なお、国立大学等の公的機関に対しては、パーマネント審査で全員を合格させることを監督官庁が認ていないはずです。(即ち、必ず不合格者が出ると言うこと。)

3) ポスドク採用
非常勤職員としての採用です。その意味で、世間的にはフリーターと同じです。但し、現在では博士号取得者のキャリアパスとして最も一般的です。処遇も専門性の高さが考慮されたものとなっており、同年代の常勤職員とほとんど変わらないと言ってよいでしょう。また、契約は通常1年ごとですが、年度の途中で解雇される心配はほとんどありません。

4) 派遣、フリーター
非常勤職員としての採用です。専門性が考慮されて高めの時給が設定される事もありますが、年収は正社員に遠く及びません。また、契約期間が三か月というような場合もあります。

5) ニート


B. 次に、給与の支払い主と仕事内容について。

1)と2)はいずれも正社員なので、勤務先が給与の支払い主であり、仕事内容も勤務先のルールに従います。

3)と4)の場合、給与(あるいは派遣費用)の支払い主が勤務先である場合と、学振やNEDO、或いは勤務先と共同研究をしている企業など、勤務先以外の場合とがあります。前者の場合、当然仕事内容も勤務先のルールに従います。(大学の場合、教授が許せば独立した研究をすることも可能。)後者の場合、ポスドクやアルバイトに何をさせるかが勤務先と資金提供者との間の契約で明記されることが多く、それ以外の仕事は原則としてできません。


C. 最後に、一般的なキャリアパスについて

博士取得 → ポスドク → 任期付き → パーマネント
という風にキャリアアップしていくのが、文科省の描いている一般像です。但し、「→」の部分には必ず審査が入りますので、少なからぬ人数の方がポスドクを繰り返したり、ポスドクからフリーターにドロップアウトしたりしています。ポスドクやフリーターを繰り返しているとあっという間に中年になりますが、そうなるとどこも雇ってはくれなくなるという可能性(フリーター35才定年説)があります。ですから、「ポスドクって将来は確実に給料がもらえるわけではない」のです。
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すみません、No.4です。


最新のものを張り付けていませんでした。
8/4%と拡大しています。

参考URL:http://www.nistep.go.jp/achiev/abs/jpn/mat182j/p …
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文部科学省の定義で言うと、「ポストドクター等」として有給・無給など博士満期退学者も含まれています。


雇用関係なし・その他という方が5.5%いるようなので、20人に1人は無給のポスドクということになると思います。

最近出たポスドク雇用の報告書があるので、参照して下さい。

参考URL:http://www.nistep.go.jp/achiev/ftx/jpn/mat128j/p …
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> でも、よく学会のメーリングリストなどで、


> ○○大学××研究室、任期付き助教公募とか研究員公募
> みたいな内容のメールが回って来ますよね?
#1です。

すみません。このポストに採用になれば、研究室からお金がでます。
私はこういう予算のない環境にいるもので。

しかし、それでもこういうポストは超お金持ちの例外を除いて、1名くらいのポストでしょう。
で、任期が2年~5年でしょうから、普通は埋まっていることが多いです。

埋まっている場合に、次の優秀な人が来た場合は、学振に応募するのです。
審査に受かれば、給料は学振からでるけど、研究室でこき使えるわけです。

審査に落ちれば、給料はどこからも出ないから、雇えないわけです。
(ポスドクが無給でいいと言えば、なにか手はあるかもしれませんが。)


> これは研究室からお金が支払われるので、どこかから予算をもらっていなくても雇ってあげますよ。
> ということなのでしょうか?

はい、その通りです。

> 雇い主とお金を払ってくれる機関は別だということなのでしょうか?

はい。その通りです。

ただし学振に応募する際は、受け入れ先の教授と一緒に応募する形です。
教授がちゃんとポスドクを指導するという約束の下で、雇う形になります。
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>ドクターを出た後、ポスドクになるとします。



第1文から,変ですね。「ポスドク」は金をもらっている人を指すはずであり,どこからももらえなければ「ポスドク」とは呼ばないと思います。博士号を取得したら金がもらえる,と制度的に決まってはいないでしょう。それを期待していたとしたら,甘いです。博士号だけは(寛大な審査で)もらっても,どこかへ消えてしまう人もいますよ。それが真の実力相応というところでしょうね。
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> ドクターを出た後、ポスドクになるとします。



誰でもポスドク研究員になれるわけじゃないですよ。
どこかしら給料がでるところを見つけなければ、なれないですよ。

普通、フルタイムのポスドクを雇うと、年間400-500万円の予算が必要です。
地方の貧乏な研究室は年間すべての予算の合計が100万円くらいのところもありますから、
学振やNEDOか、どこかで自分の給料分はお金を外からもらってきてくれなければ
雇えません。

以上から、ドクターを取ってすぐにポスドクの職が見つかるとは限りません。
ドクター取り立てで優秀な人がいて、でもポスドクの職が見つからない場合は、
大学の教授は、「ポスドクの職が見つかるまでの間、今の研究室で
アルバイトとして雇ってやろうか」ということになります。

この場合、給与は月8万円以下か、無給もありえます。
これらの職もアルバイトといわずに、ポスドクと呼ぶ人がいるので混乱します。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

でも、よく学会のメーリングリストなどで、
○○大学××研究室、任期付き助教公募とか研究員公募
みたいな内容のメールが回って来ますよね?

これは研究室からお金が支払われるので、どこかから予算をもらっていなくても雇ってあげますよ。
ということなのでしょうか?

それと、どうしても納得がいかないのですが、ポスドク研究員は研究室に雇われて、
教授の指示に従って、研究を進めて行き、自分で研究を進めて行く権限がないと聞きます。
(もちろん研究室によるかも知れませんが。)
そのため、研究室或いは教授が雇い主であると思っていたのですが、雇い主とお金を払ってくれる機関は別だということなのでしょうか?

お礼日時:2010/05/01 20:08

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