No.3ベストアンサー
- 回答日時:
江戸時代になり、戦乱の世がなくなり、
赤穂の殿様のようにやたら刀を抜いて戦えなくなった
時代に、「形」「ファッション」「精神的」なシンボルで日本目の脇差し(短刀)はあったのだと考えます。
「戦って折れる」ような場合がその時代にはまずなかったようです。
重要な場所では長い刀は持ち込めず、短刀だけ「可」という場所もあったようです。
NHKで今やっている「武蔵」くらいのでないと、
相手が両手で思いっきり打ち込んで来る刀を片手で止めて、別の手に持つ刀で二太刀目をおろすなどという離れ業は無りだったようで、逆に二刀流のほうが弱くなってしまうようです(^.^;)
二刀流の「形」でしょう、「形式」ですね、
それがいつのまにか、正装のようになったのでしょうね「ネクタイ」みたいなもので、使う事はあまりない
おしゃれでもあり、形式だと思います。
ちなみに戦国時代は「実戦」ですから、名刀などというこざかしいものはあまり意味をもちません。
実際にはいくらいい刀でも何人もと刀を交えると刃先がボロボロにこぼれたり、まがったりしてしまったようで、中には、何本も換えの刀を持って戦った者や、近くにいっぱい突き刺して、いつでもそれと交換できるようにしたりと、工夫してたようです。槍もそういう意味で効果的だったのでしょうね。
「たたき切る」というような「たたきころす」というような場面も多くあったようで、今に伝わる「切れ味するどい」などという感じの日本刀が意味を持つのは、以外と実戦のなくなった江戸初期を含まない、それ以後の話しだと思います。
武士が「武士道」などと言い出したのもその頃からみたいですね。
戦わなくなった武士こそ、「刀」を差していなければ、武士が武士でいられない時代だったわけです。
戦国時代は石でなぐり殺しても充分りっぱな「武士」です、よくある話しです。
しかし、江戸時代になり平和になればなるほど、
本来、公家や豪族の守備警護、攻撃要員であっただけの「武士」が「武士」でありつづける意味があぶなくなり、「武士道」なるものが生まれたようです。
一生戦わない、殺さない、武士ばかりでしたからね、
そこでこそ「形式」が重んじられる事になるわけですね。そういう時代だから「二本差し」の形式イコール
武士という「かたち」になり、それ以外にも「形式」だらけの清新文化と発展(?)していったようです。
柳生新影流などの流派も、おおきな合戦など実戦では
さほど意味がなかったと思われますし、まして鉄砲や大砲には無意味なほど弱いです。
ただ幕末における日本には精神的な「魂」として熟成したものが「刀」にはあったと思いますが、
それは同時に末期の叫びでもあり、新撰組においても実は、少数相手に多数で戦う戦法であり、またそれら幕府軍を倒した討幕軍は大砲、と西洋式の戦い方で数と武器と戦略の戦いであった事は当然で、またその後の明治維新軍と西郷の軍隊との戦いでは、刀など実戦にはもはや何の意味もない事を結果として知ることになりました。
結局その戦いが「二本差し」の最後だったようです。
戦いのない「江戸時代(ただし初期は除く)」の
スタイルや、作法、形式というのが結論です。
とても勉強になりました。すると、江戸末期から、明治?辺りにかけての名刀などというものは、あまり本当の所意味がなかったのでしょうか?名刀と言われる刀の存在意義はどんなものだったのでしょう?機会があればまたお話聞きたいです。ありがとうございました。
No.6
- 回答日時:
上級武士としての戦場での正装は鎧兜であり、
体のほとんどをカバーしています。
そのため長い太刀で真っ向から切り下ろしても深手を負わせることは難しく、
馬上での組み合いや落馬させてからの組み合いの時、
鎧の隙間から刀を刺し通して相手を殺します。
その時は短い脇差しの方が使いやすいのです。
また、相手の首を掻き切るのも脇差しです。
合戦が無くなってからも2本差しをしているのは、
職業軍人であり、いつでも臨戦状態にあるという心構えであったわけです。
もっとも、刀の銘が話題や自慢になるのは合戦が無くなって、
他の方が書かれているように消耗品でなくなってからですが。
使われなくなってから名刀が生まれるというのも?なんだか皮肉なことです。名刀は使われてこその名刀??所詮実践においての刀とは消耗品にすぎないのでしょうか??ありがとうございました!!!
No.5
- 回答日時:
居合道をしているものです.
今では、真剣を使って、「人を切る」動きをするのは居合同しかなくなりました.
marinfishさんのご回答は大変いいと思います.
武士といっても、時代によって、果たして武士とは?と言う疑問に対して違った解答が出てきます.
江戸時代も20年も経つと、戦場で命をかけて戦う、と言う「武士」はいなくなります. つまり、戦わなくとも武士であるという一種の「誇り」を幕府が保存する為にも、帯刀を「許す」と言う形をとったわけです. そのイメージを作る事によって、その頃の武士は、「単なる政府の事務員/管理職」に過ぎない、と言うイメージをなくしていこうとしたわけですね.
戦場で使ったような「ごつい」刀では、「帯刀」するにはかなり不便であった事と思います. よって、この頃の刀は細身になり、より美形になります.
それが、幕末になり、また、戦うと言う必要性が出てきて、真剣勝負の必要瀬が出てくると、刀も自然と幅広く、いかにも「人を殺す武器」と言う物にまた戻ります.
刀を使って戦場で戦う事や、刀の武器としての意味あいや、武道としての殺し合いなど、書きたいですが、本題から離れますので、この辺でやめておきますね.
と言う事で、二本差しは実戦に必要だったときと、ただ単なる職務イメージのためだったときとがあった、と言う子だけ、書かせてもらいました
これでいいでしょうか。 分からない点がありましたら、補足質問してください。
この回答への補足
居合道というもの自体、身近にないのでどんなものなのかなぁと興味が湧いてきます。真剣と竹刀の違いでしょうか?剣道とは意味が違いますか??
補足日時:2003/08/03 21:33No.4
- 回答日時:
↓下記の捕足ですが、
戦国時代のお城と違い(一部ではわざとこれもあ
るが)江戸時代では争いにくくする為にも、わざと
天井が、低く作られていた場所が多くあったよう
で、この場合は、この二本差しの「短刀」で身を守
る、槍で攻撃するのが効果的だったようです。
当然これも江戸末期の話しで、それ以外は、
「犯罪」としての事件のような程度の話しで、
たしかに防御としての役目はあったにせよ、
実際に は使う事がない事がごく普通で、
それもふ まえて、警護用ではあるにはあるが、
やはり幕末までは「形式」「作法」だったと考えて
よいと思います。
No.1
- 回答日時:
一本は長刀で、もう一本はそれより短い、脇差と言う短刀だと思います。
別のサイトですが、同じようなQ&Aがありましたので、参考にしてみて下さい。参考URL:http://homepage2.nifty.com/osiete/s726.htm
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