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「楽」=easy?

漢字の語源についてお聞かせください。

「楽」には多種の用途がありますが、
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/1459052.html
等、語源をさかのぼると、
・楽器
・楽しい
といった意味であることは合点がいきます。
しかし、これが「らく」と読まれた場合の語源が不明です。

なぜ「らく」なことを表す漢字が、
なぜ「たのしい」を表す漢字と同じなのでしょう?

楽なことって楽しく無くないですか?(もちろん個人的な経験論の域をでませんが)

「らく(=easy)」の語源をご存知の方、よろしくお願いいたします。

A 回答 (6件)

中国で研究発表されている和製漢語の論文について、和製漢語のすべてが網羅されているかどうか、極めて疑問であります。


日中間の歴史問題でもそうですが、正確であったためしがありません。
中国では「漢語中的日語借詞」として、それらを数百語挙げていますが、日本から中国へ逆輸出された言葉は、長い日中の交流の歴史から考えてもっと多いのではないかと思います。とくに明治以前のものはよくわかりません。
中国語の辞書に楽天や楽々があるから、それが大本だと決めつけるのには問題があると思います。
林大氏は和製だとおっしゃっていますので私はそれを信用しています。
林大博士のような大学者がおっしゃっていることは、その深い学識から生み出されたことであります。
そんじょそこらのなまかじり専門の方ではありません。
現在の日本語の「らく」は、「楽」という字の幹から枝分かれしたもののように思います。
この意味の使われ方は、中国にはないとは言いません。しかし、日本で使われている「らく」は日本で枝分かれし、葉を茂らせ大きく発展しました。
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ANo.3再伸です


“「楽」が「らく」と読まれた場合の語源が不明です”
“なぜ「らく」なことを表す漢字が、
 「たのしい」を表す漢字と同じなのでしょう?”
とのお尋ねについて、前回回答では、
「漢字の文献にある事実」をご紹介しました。

少なくとも宋代に編纂された『集韻』明代の『正韻』には
楽しむの「楽」と、楽チンの「楽」の用例があると言うことです。
さらには、楽天は『易経系辞上』にも見られます。
そもそも日本に漢字伝来以前の文書です。

なお、明治期に代表される和製漢語は、
中国では、「現代漢語の中の日本語」「日本語からの外来語」
などと呼ばれ研究論文も多くあります。
代表的なものは 
上海外国語大学教授 陳生保氏
南京大学中国語系教授 王彬彬氏
北京大学東方語言文学、現在は成城大学 陳力衛氏
これら論文中には中国に渡った和製漢語が列挙されていますが、
「楽」に関して存在するのは、
  音楽、交響楽、雅楽、楽器、奏楽、楽観、倶楽部、のみ。
さらに、
中国語になった和製漢語の分類は主として、
・漢字を利用して欧米の語彙の意訳、音訳
・漢字を使用してつくった日本語(熟語)
・古代漢文の中にあった語彙を使った欧米の語彙の意訳
・古代漢文の中にあった語彙を使い、日本が自ら創り出した概念
⇒漢字本来の字義はいじっていません。

「がく」から「らく」が生じた経緯については私も分かりませんし、
中国の長い歴史において、ANo.2氏の推測と同様なことが起きたの
かも知れないとも考えます。
漢字は日本に渡来以来独自の発展と変化もありますから、
解釈と想像は多様であってかまわないのです。
その際、出きるだけ根拠を提示できれば説得性が増しますし、
異論があったときに帰るべき原点・原典を持ちたいということです。
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漢字や漢語はもちろん中国が本場ですが、日本で作った和製漢語もたくさんあります。


とくに、明治以降の文明開化後に造語された和製漢語は、多く中国に輸出!され、毛沢東語録もこの和製漢語がなくては書けませんでした。
中国では「漢語中的日語借詞」として、それらを数百語挙げていますが、日本から中国へ逆輸出された言葉は、長い日中の交流の歴史から考えてもっと多いのではないかと思います。
とくに明治以前のものはよくわかりません。
中国語の辞書に楽天や楽々があるから、それが大本だと決めつけるのには問題があると思います。
林大氏は和製だとおっしゃっていますので私はそれを信用しています。

「らく」・・・「容易だ」と言う意味は、「楽」という字の幹から枝分かれしたもののように思います。
この意味の使われ方は、中国にはないとは言いません。しかし、日本で使われている「らく」は日本で枝分かれし、葉を茂らせているように思います。
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語源を一歩踏み込んでみましょう。


「楽」は本来2つの意味を持ちます。
  (1)音楽の楽 ・・・発音yue4 
  (2)喜悦、愉快、安楽 ⇒心に負担のない
     日本語で言うなら、楽しい、楽チン
         ・・・発音le4 
上記発音は現代標準語発音ですので"がく","らく"と異質ですが、
"がく"も"らく"も呉音なのでしょう、
呉音系の広東語発音は以下の通り。
  広東語発音: 上記(1)ngok (2)lok ・・・呉音の系統
  --------------------------------------------------
  北京語発音: 上記(1)yue  (2)le・・・現代標準語、漢音の系統
  ---------------------------------------------------------

辞書を辿ると、
最も古い『説文解字』では音楽の「楽」の意味のみ...上記(1)
   発音も、玉yu+角jue→yue の記載のみ。
清朝に『説文解字』以降の字書を整理した『康煕字典』によると、
  『集音』『正韻』他の文献で「楽」にleの発音の発生を記述。
  上記(2)の意味で用例をも引いています、例えば、
  "楽天知命"
  "與民同楽"
  "四民用足、国乃安楽" 
  ⇒(1)のみだった「楽」に発音はle(呉音lok)で上記(2)が登場。
   即ち、喜悦、愉楽、安楽 
現在の漢語の諸字典・詞典は、『康煕字典』を踏襲しています。
 解説に (1)は〔英〕music.
     (2)は〔英〕happy,joyful,easy.
   と記載があります。

こうしてみると、
  日本語の楽=がく
      楽=らく の読みは呉音を受け継ぐもので、
  元々、漢語にその区別があったということです。
注:「楽」yue上記(1)の読みに、"楽しむ[動詞]"の用法が発生している
   のですが、文献は抑えられませんでした。
*「楽」に読みを変えて(2)の意味が生じたのでしょうか。
  ANo.2氏の回答が近いのかも知れませんね。
なお、
楽天(派):日本語と同じ意味
楽楽:造語の要素として用うる
    も中国語で存在します。
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お尋ねの「らく(=easy)」の意味の使われ方は、日本で発生したもののようですね。


「楽々」「楽天家」などは日本でできた言葉です。

「楽しい」と「らく」は同義語とは言えませんが、反対語ではなく、意味的には割合と近いと思います。
「楽しい」⇒「快適」⇒「気楽」⇒「心配なし」⇒・・・・「た易い」とつながりそうな気配ですな。
まあ、日本においては、物事が左団扇で「らく」に進んで行くことは、気持ちよく楽しいことだと思います。
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 基本的には 楽 = 苦痛がないこと だと思います。



たしかに
>楽なことって楽しく無くないですか?
という考えもあると思います。

楽なことをして過ごしているのではなく トレーニングなどで 疲労・筋肉痛・空腹などと戦って 成果を得た方が輝いています。

しかしながら
苦の内容が「寒さやひもじさで死ぬ」というような状況の場合には
その苦が取り除かれて 修行を続けたいものだと思うようになるのではないでしょうか?
それは 修行者らしからぬ希望ではありますけれど。

なんだか 仏教関係に話を引っ張ってしまいました。そういうものばかりではないと思ってはいます。
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