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【化学】Al(アルミニウム)の反応

参考書の記述に疑問があったので質問します。

『Alは両性元素だから酸の水溶液にも強塩基の水溶液にも溶ける。
2Al+6Hcl→2AlCl3+3H2

2Al+2Naoh+6H2o→2Na[Al(oh)4]+3H2 』


反応式で、塩酸を加えた場合は左辺に水がないのに、どうして水酸化ナトリウムを加えた場合は左辺に水があるんですか??

よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

塩酸は、溶液中では


HCl + H2O → H3O+ + Cl-
と解離しています。解離反応は省略される場合があります。

省略している部分を書き足すと
2Al+ 6Hcl + 12H2O → 2AlCl3・6H2O + 3H2 → 2Al(H2O)6+++ + 6Cl- + 3H2 

「Al(H2O)6+++」は、アクア錯体と呼ばれているぶしつで、中心にAlがあり、周りを6個の水分子が包んで配意結合しています。

AlCl3・6H2Oは、塩化アルミニウム6水和物というぶしつです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A1%A9%E5%8C%96% …
の「塩化アルミニウム6水和物」参考。

結晶水や水和するための水やアクア錯体の水配位子は、省略された化学式が書かれる場合があり、ます。だから、塩酸の反応には水がかかれません。
しかし、アルカリ性での反応では、OH-錯体が生成しているので、OH-の供給するぶしつとして水がかかれます。アルミは6配位ですので、[Al(OH)4]++ は省略形で、水2分子が配位した[Al(OH)4(H2O)2]++となります。

アルミの水酸化錯体は平衡反応に有り
Al(OH) ⇔ Al(OH)2 ⇔ Al(OH)3 ⇔ Al(OH)4 ⇔ Al(OH)5 ⇔ Al(OH)6
(電荷と水とOH-を略⇔は本来は別の記号)
の平衡があります。Al(OH)4(H2O)2 だけが生成するのではありません。
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この回答へのお礼

なるほど。
省略されてたんですか~

詳しく解説していただいたのでよくわかりました!

回答ありがとうございました。

お礼日時:2010/06/27 20:54

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