No.5
- 回答日時:
証明論のややこしい話をすると、実は、
「証明できる」ことと「正しい」ことは違うのですが、
「0=1ならば1=2である。」は、その例ではありません。
「0=1ならば1=2である。」は、正しく、しかも、証明できます。
「0=1ならば1=2である。」が正しいかどうかと、
「1=2である。」が正しいかどうかの間には、何の関係もありません。
なぜなら、「0=1ならば1=2である。」と「1=2である。」は、
全く別の命題だから…というのが、カラクリといえばカラクリかな。
「PならばQである。」は、「ならば」の定義により、
「Qである。または、Pでない。」の略記に過ぎないので、
No.1 ~ 4 諸氏の通りの結論になるのです。
「1=2または0≠1」が正しいか否かに、疑問はありませんね?
No.4
- 回答日時:
もしかして,こう言えば納得してもらえるのでは…
「0=1ならば1=2である」という『文全体』は,(形式論理学の立場では)正しいです.
でも,だからといって,「1=2である」が正しいとは誰も言っていません.
「0=1ならば1=2である」という文自体を正しいと言おうと言うまいと,それを根拠に「1=2である」は正しいと主張することは誰にもできません.だから,「0=1ならば1=2である」という文自体を「正しい」と言ったからといって,それで別に誰も困らないから,そのことに文句を言う必要はないのです.
========
「pならばqである」という主張は,「pである」という事実とセットにすれば,それらから「qである」という新たな事実を導き出せる,という効力を発揮します.だから,「pである」という主張が真になる可能性があるときは,「pならばqである」という文を「正しい」と言い張るためには,「pが真の場合には必ずqは真」であるという確証を得ている必要があります(「pが真なのにqが偽」という状況が起こったら論理破綻してしまいます).
でも,最初から「pである」という主張が偽であることが確定していたら,「pならばqである」という主張を付け加えても,新たな事実は何も出てきません.だから,「pならばqである」という文を「正しい」と言い張っても,破綻をきたす心配はないわけで,それなら「pならばqである」という文そのものを「正しい」と言おうと「誤り」と言おうと,どっちでもいい(誰も文句を言う理由がない)わけです.
そうなんだけれど,形式論理学では,「pである」が偽と確定しているときには「pならばqである」という文自体は「真」と約束しておくほうが,実はいろいろと都合がよいので,そうしているのです.
実際,そう約束することで,「0=1ならば1=2である」という文が「正しい」という事実は,「両辺に同数を足す論法で得られるから『正しい』」という説明と符合するでしょう?
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- 数学 線形代数 正則 階数 3 2023/03/22 07:52
- 物理学 「反発係数=e」「衝突前の球の速度=V」「平面な床に衝突後の球の速度をv」とした時、eを表す関係式は 7 2022/12/18 18:06
- 数学 この証明は高校数学の範囲でできますか?数1 数と式 5 2023/04/06 09:24
- 数学 『弧は弦より長し』 8 2022/04/18 10:23
- 政治 ABC予想で自衛隊を合憲にする事ができますよね? 3 2022/04/23 05:46
- 数学 これが人類最初のABC予想の応用ですか? 3 2022/04/27 05:41
- 数学 √2×√3=√6となることを証明せよ。という課題が出たのですが、下の答えで大丈夫でしょうか?間違って 3 2022/04/06 20:05
- 数学 写真のように両辺に同じ値の分母がついても三平方の定理が成り立つ理由は、方程式において両辺に同じ数をか 6 2022/07/25 18:38
- 政治 そもそも何故、男性天皇と女性天皇を両立してはいけないのですか? 11 2022/08/22 09:53
- 心理学 Aという事柄について、正反対の論評を読んだ時、そのいずれにも納得でき、両方の違いに矛盾を感じない時そ 2 2022/06/04 16:51
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
a>0、b>0⇔a+b>0、ab>0
-
共分散の符号と相関係数の符号...
-
命題「PならばQ」でPが偽ならば...
-
「逆もまた真なり」について
-
n=3の倍数ならば、n=6の倍数で...
-
x≠1⇒xの二乗≠1の真偽
-
天使と悪魔(論理学)
-
数A論証の問題がまったくわかり...
-
背理法の必要十分性について
-
命題の真偽の問題で 命題〇〇に...
-
素数の問題です
-
絶対とはなんなのか
-
強い仮定、弱い仮定、とは
-
a,bが有理数として√6が無理数を...
-
命題で「勉強しないと叱られる...
-
"が" と "は" について。 ある...
-
対偶法による無理数の証明につ...
-
背理法について
-
矛盾律の意味がわかりません! ...
-
真理値表の¬P∨QとP⇒Qについて
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
「逆もまた真なり」について
-
命題「PならばQ」でPが偽ならば...
-
a>0、b>0⇔a+b>0、ab>0
-
強い仮定、弱い仮定、とは
-
n=3の倍数ならば、n=6の倍数で...
-
「逆は必ずしも真ならず」の証...
-
数学的帰納法の根本的な疑問な...
-
対偶法による無理数の証明につ...
-
数学の背理法について質問です...
-
有理数を文字置き→互いに素な整...
-
写真の命題を数学的帰納法で証...
-
nは自然数 n^2と2n+1は互いに素...
-
a,bが有理数として√6が無理数を...
-
pならばqである の否定について
-
数学の論理学的な質問なんです...
-
【命題が偽である場合の反例の...
-
背理法について質問があります...
-
自然数の証明・・・?
-
青チャートに、「命題p⇒qの否定...
-
数学 12k(2k^2+1)を36の倍数と...
おすすめ情報