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欧米では、葬式で遺体を埋める際、「灰は灰に、ちりはちりにかえそう」という聖書の言葉が唱えられるらしいのですが、この意味を熱力学則から説明せよとは、どういう意味ですか?
エントロピーが増えた、減ったというよいうな事なのでしょうか?

A 回答 (1件)

エントロピーとは熱力学に出てくるもので乱雑さを示す状態関数です。


エントロピーが増えることを自発的、減ることを非自発的といいます。
(ちなみにエントロピーが同じ状態は可逆的といいます。
ですから増えたり、減ったりしたら不可逆的なわけです。)

エントロピーについて少し触れると「覆水盆に返らず」ってことわざがありますよね?
盆から床には水がこぼれますが、こぼれた水が盆に自発的に入ることはありません。
つまりエントロピーは物事がどちらからどちらに行くかを表したもので、すべての物事は乱雑する(エントロピー増大)の方向に進むわけです
盆の中の水とこぼれた水のエントロピーを比較すると、こぼれた水のほうが盆という秩序に縛られてなくより乱雑である、つまりエントロピーが大きいことが分かると思います。
ですからエントロピー増大(水がこぼれる)方向には進むがエントロピー減少(盆に返る)方向には進まないのです。

前置きが長くなりました
「灰は灰に、ちりはちりに」というのは人間の体の中で起きていることは組織的で秩序がありエントロピーの考えからすると増大傾向ですから到底無理なように思えます。
ですからこの言葉の中には
「自然の流れ(エントロピー増大方向)に逆らった分、死するときは自然に帰ろう」
という意味が込められている、ということだと思います。
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この回答へのお礼

なるほどなるほど。
助かりました。ありがとうございます。

お礼日時:2003/08/05 11:19

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