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こんにちは。表題について疑問を持っております。

金属は、合金化すると、融点が下がりますよね。また、セラミックスも、助剤などを混合すると、焼結温度が下がったりする。時には、液相ができたりします。

なぜか?と疑問を持っても教科書は、「状態図のとおり~」といった説明となっており、詳しいメカニズムがよくわかりません。
活性化エネルギー?とかが関係しているのでしょうか?

少しでも良いので、お力を貸していただければ、と思います。よろしくお願いいたします。

A 回答 (2件)

学生時代、相図から情報を読取るのに苦労した思い出が有ります。

でも、相図は
どうして作るのと言うことは、あまり考えたことが有りませんでした。

合金を異種の金属の混合物と考えると、理論的にはGibbsの自由エネルギーの
考察から相律が求められます。
金属の場合圧力による体積変化が小さいので、自由エネルギーFは、
内部エネルギーをE、エントロピーSとすると
F=E-TS、 平衡条件 dF=0     となります。

Eは原子の配列のみからの寄与Eoと温度Tでの熱容量の項Etからなります。
Sは混合のエントロピーSoと温度Tでの熱エントロピーStの項からなります。

Eは二種の金属A,Bが固容体を作るか、それぞれ全く自由な配置をとれる場合
(相分離が起こらない場合)、A,Bの組成比に応じて単純に加えたもの(加法性)
より小さいか等しくなります。
-TSも同様なA,B組成比依存性を示します。
結果として、自由エネルギーFは組成A→Bを横軸にした場合、下に凸な曲線
となります。
温度TをパラメータとしてT1<T2<T3<・・・<TnでFの曲線を描くと、
温度上昇に応じて曲線Fは上方にシフトします。

金属Aと金属Bの合金のある組成での融点が、加法性より低くなる事実は
この自由エネルギーFが下に凸であることからきています。
したがって、エントロピー効果が主と考えられます。
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この回答へのお礼

大変ご丁寧なご回答、感謝です!

なるほど、混合によってエントロピーが増大し、それによって自由エネルギーが低下するため、融点が降下するのですね?

少し解ったような気がします。物理化学の教科書なども読んでみようと思います。どうもありがとうございました。

お礼日時:2009/10/20 04:41

「相図」に従って「結晶系」を探せばそれぞれの混合比での性質は分ります。

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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
融点降下の、エネルギー的な視点からみたメカニズムはどのようなものでしょうか?

お礼日時:2009/10/18 07:52

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