本の印税 印刷部数 など
1
小説などの印税というのは、「売れた数」ではなく、「印刷した数」、作者に入ってくるのですよね?
200万部印刷して100万部売れた小説の場合、100万部分の印税ではなく、200万冊分の印税が入るのですよね?
2
また通常、100万部売れた小説というのは、どれくらい印刷されているのでしょうか。
一概には言えないと思いますが、「売上の1・5倍くらい」などと、目安を教えてください。
例えば、漫画の「ワンピース」は、初版が約300万部で1週間の売り上げが約200万部なので、
「印刷部数は売上の1・5倍~2倍くらいかな」と勝手に考えているのですが。
3
小説が映画やアニメになった場合、作者にお金は入らないのでしょうか。
「二次創作では作者に1円も入らない」と聞きますが、
映画化などで原作者にお金が入ることは稀なのでしょうか。
それとも、入らないことも入ることも同じくらいの頻度であることなのでしょうか。
3つ質問しましたが、「1つしか分からない」「自信が無い」などでも結構ですので、回答をお待ちしております。
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
1について
現在の主流は、印刷した部数による支払う計算です。
刷った本の数で支払われます。
一部の本、または自費出版などでは実売部数で支払われる契約もあります。
ただ、一般的とは言えません。
それと、一概に200万部といっても、一気に200万部刷るケースは、ほぼありません。(ワンピースや村上春樹など、例外だけにニュースになるぐらいですから)
普通の小説であれば、初版1万部前後。売れ行きを見つつ、重版していきます。
ここでポイントになるのが、重版の場合は、初版と同時期にお金が入って来ないということです。重版に対する印税として、初版とは別に入ってきます。
例えば、初版1万部の印税が入ってきた後、重版の3000部の印税が入ってきます。この間隔は、重版になってから2ヶ月~半年程度の開きがあります。
結果的にはいってくるからいいじゃん、と思うかもしれませんが、それで生計をたてている人には、なかなか切迫した問題だったりします。
2について
実売部数というのは、実は非常に計算が出しづらいものです。
今はコンピュータ化されているので、流通から出版社に情報は入っているようです。ただ、これが通常公開されることはありません。
オリコンが推定数字を出していますが、あれも正確だとは言い切れません。
ただ、上に書いた通り、基本的には出版社は重版をかさねることで、部数を増やしていきます。なので、在庫は限りなく少なくなるように刷ります。常に本屋さんに置いてもらえるワンピースなどでは、多めに刷っても問題ありませんが、その他の本の多くは、一定期間本屋さんに置かれたあとは、出版社に返本されます。この管理費(倉庫費など)が、出版社の財政を圧迫するため、1、1倍程度で刷るのがベストです。
(ただし、本屋さんに常に置いてもらえる本や、シリーズ本などは別になります)
3について
もちろん、お金は入ります。
ただ、大したお金ではない、ということはよく聞きます。
長期アニメ化などになれば、結構な額にはなると思いますが、レアケースです。
マンガであれば、キャラクターグッズなどでも入ります。
ただ全体としては、本が売れたほうがお金になるようです。
また、出版社と契約していない(または絶版などで切れている)場合、作者の一存で決めることも可能です。
極端な話、1000円で映画化をOKしてもいいわけです。
映画の業界も、大きなバッグがついていない限り、お金がないですから。制作費が一千万を切るような映画も多いです。
余談ですが、二次創作で1円も入らないものもあります。
ついこの間あったばかりの、コミケに代表される同人誌です。
あれも、キャラクターを使用しているので、二次創作にはあたりますが、もちろん作者には1円もいきません。
ほぼ黙認なので、それはそれとして、受け入れている作者の方の方が、多いとは思いますけどね。
No.6
- 回答日時:
3はよく分からないので1と2に回答します。
1
他の回答にもありますが、出版社次第です。
以前はほぼ全て、質問の通りの印刷部数で計算する「発行印税」という形式でしたが、最近の出版不況により、中小の出版社では実売部数で計算する「売上印税」とするところも徐々に増えてきました。当然、出版社にとっては売上印税の方が有利ですが、実売部数を出版社が誤魔化す可能性や、また出版社自身が実売部数を表に出したくないなど、なかなか簡単に移行できないようです。
2
書籍全体の返本率は大体40%弱で推移しています。よく出版社の広告で「100万部突破」とありますが、出版社から発表される数字は全て印刷部数なので、つまりそのうちの4割弱、つまり40万ぐらいは売れずに返本されるということです。
その他、返本されずに棚に常備されることなども含めると、印刷部数の6割ぐらいが実売部数になるんじゃないでしょうか。
2004~2005辺りで電撃文庫で返本率が23%、スニーカー文庫で20%台という数字が出たこともあるので、出版社、タイトルによって大きく異なることがあることはご注意ください。
参考URLは過去の書籍返品率になります。
参考URL:http://www.1book.co.jp/000736.html
No.4
- 回答日時:
1 について
契約によります。
作者が印刷部数の具体数について契約に盛り込む意向の場合は、実売部数で結ぶ場合もあります。
ほとんどのケースが印刷部数なのは著作権団体の雛形が印刷部数だからです。
No.2
- 回答日時:
回答者さんがきちんと答えてくださっているので、蛇足ながら付け加えますと。
1と2に関して。
200万部印刷して、100万部しか売れなくても、作者の手許には印税として200万部分のお金が渡ります。
これは、印税を「印刷部数×税抜き定価×印税率××%」で計算する契約だからです。
書籍の値段は、印刷、製本代、流通にかかるコスト、宣伝費、印税などの必要コスト、それに「出版社の儲け」です。
「出版社の儲け」以外の部分は、出版する前に契約し決められた金額が支払われます(売れようが売れまいが、契約で決めた金額が支払われる)。
つまり、印刷した部数すべてを売り切って初めて、最初に思い描いていた「出版社の儲け」が出てくるわけです。
ですから、出版社としては、「100万部くらいしか売れないだろう」と予測できるものを200万部印刷することはありません。
固定客(というか絶対買うであろうファン)の数は、雑誌連載時の反応や、前に出版した本などからだいたい推測できますから、完全に売り切ると見込める部数を印刷します。
売れた部数の1.5倍というのは、数が多すぎると思います。
100万部売れたとして、1.5倍だと50万部余ることになりますから。
『ワンピース』のように、じわじわといくらでも売れていく(現時点で)ものであればそのくらい印刷しているかもしれませんが、大多数のものは発売日から一定期間を過ぎれば、よっぽどのことがない限り(ドラマ化されるとか、マスコミで取り上げられるとか)、売れなくなってしまいます。
売り切れる数を正確に予想して印刷し、さらに一定期間の売れ具合を見て、売れ行きがよければ増刷を決定するというのが妥当な線でしょう。
No.1
- 回答日時:
1 その通りです。
発行部数で印税額を計算します。2 わかりません。実際に売れた冊数を正確にはかるのは難しいと思います。
3 原作料として作者にもお金が入ります。しかし一回こっきりの事で、その映画がどれだけヒットしてもさらにギャラが発生することはありません。
映画の興行収益には関係ないので「1円も入らない」という表現になるのでしょう。
作家にとってはとりたてておいしい事でもないですが、映画がヒットすれば原作本が売れるという大きなメリットがあります。
それにしても漫画と違って小説で200万部300万部を売り上げるというのは驚異的なヒットです。
過去にもそう多くはありません。
10万部でベストセラーと呼ばれますし、多くの小説は1万部すら発行されてません。
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