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行動分析学のオペラント条件付けに関してお尋ねします。

行動随伴性には、「好子出現による強化」「嫌子消失による強化」「嫌子出現による弱化」「好子消失による弱化」の4種類があると勉強しました。

これらのオペラント行動が成立するには、何らかの条件があるのでしょうか。
例1.「赤ちゃんが泣いたので、泣くたびに叩いていたら、いっそうよく泣くようになった。」
例2.「一生懸命勉強し、志望大学に合格したら、全然勉強しなくなった。」

単純に考えれば、例1は「嫌子出現による強化」、例2は「好子出現による弱化」のように思えてしまうのですが、この考え方のどこが間違っているのかを教えてください。宜しくお願いします。

A 回答 (1件)

> 赤ちゃんが泣いたので、泣くたびに叩いていたら、いっそうよく泣くようになった。



「嫌子出現による強化」というのは、今のところ考えられません(←上記の4つの随伴性によって説明できてしまうので必要ないのです)。

この例だと過去に[(叩かれることで)痛みあり]->[泣く]->[痛みなし]という随伴性を"経験している"と考えるのが妥当なところでしょう。赤ちゃんは泣くことであらゆる嫌子が除去されるという随伴性によって、泣くという行動が強化されているからです。

言い換えれば、そのまま叩き続ければやがて泣き止むことになる(消去)と予想できます。

> 一生懸命勉強し、志望大学に合格したら、全然勉強しなくなった。

これは上記4つの基本的な随伴性によって説明できる現象(行動)ではありません。前述しましたが「好子出現による弱化」という随伴性について考える必要はなく、これはルール支配行動という概念で説明することができます。

さわりだけいうと、そもそも受験勉強をするという行動の多くは「勉強をしないと落ちる」というルール(言語刺激)によって制御されています。これを破ることで嫌悪的な刺激(一般に"不安感"などといいますね)が提示されるので[不安感あり]->[勉強をする]->[不安感なし]という説明ができるわけです。

だから受験に合格した後では「勉強をしないと落ちる」というルールは"ルールとして機能しなくなる"のです。なぜならば、それを破ることで不安感などと称される嫌悪刺激が提示されないからです。

まぁ、賛否両論あるでしょうけど(^_^;)

この回答への補足

Backs様、丁寧なご回答ありがとうございました。

ただ、泣くことにより痛みが無くなるということは、私には考えにくいのです。
当然に、永久に泣き続けるはずもなく、どこかで泣きやむはずですが、これは、泣いても痛みから逃れられないことから泣く行動が消去された、あるいは、泣き疲れたという疲労感が、泣きやむことによって取り除かれたことによる強化のようにも思います。

例えが赤ちゃんですと、泣く行動は産まれた次の瞬間から行なっているために過去の経験が不明確になりますので、例えを犬に代えて質問させてください。
「犬が咬んできたので、気を失うまで殴りつけていたら、更に咬みつくようになった。」という場合には、どう解釈すればよいのでしょうか。

次に大学合格の話ですが、「受かれば嬉しいな、落ちたら家業を継ぐのもいいかな。でも、まあ受ける以上は一生懸命勉強しておこう」といった、いわばお気楽な場合には不安感などは無いわけです。

私は漠然とですが、行動の原理は「欲求を充たすという目的のため」ではないかと思っているのです。

すなわち、スキナーボックスにおいても「ネズミがレバーを押したので、オヤツ一年分をあげたら、レバーを押す行動が無くなった。」となるのではないかと思えるのです。

この辺りのことについてもご教示いただければ嬉しく思います。

補足日時:2010/10/13 13:18
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