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金融緩和と為替について

「米国の追加金融緩和が米ドル安進行の要因となる」
という話をよく聞きます。
これは米国の金融緩和策により米国の金利が下がり、
それに伴い金利の低くなった米ドルが売られ
金利の高い通貨が買われるからだと理解しております。
金利差のある対ユーロ等で米ドル安が進行するのは分かりますが、
既にゼロ金利策を打ち出し超低金利の円についても同様のことが
起こるのはなぜでしょうか?

私の認識では…、
米国の金融緩和により、米国金利が低下する
→金利の低くなった米ドルを売って同様に金利の低い円を買う
→円高ドル安が進行
ということなのですが、どうもこの構図が理解できません。

そもそもの考え方が間違っていたらご指摘頂けますでしょうか。

宜しくお願い致します。

A 回答 (2件)

金融緩和、とは、すなわち米国内に流通する通貨の絶対量を増やす、ということだと思います。



もちろん、それは基本的に、「お金を借りやすくするため」に行われる政策だと思うのですが、増えた通貨
はいったいどこに滞留するのか。銀行やファンド系の企業など、「投資」を行うことを主たる業務とする企
業の元に集まるはずです。

現在はリーマンショックの余波で、アメリカも欧州もお金を借りる力が極端に弱まっていますから、ただ単
純に通貨の絶対量を増やしたからと言って、誰もお金を借りることはしません。

では、通貨として増えた分はいったいどこに行くでしょう。
ただ単純に保有していたとしても、政策金利がかかってきますから、借りたお金はどんどん目減りしていき
ます。どこかに投資しなければなりませんね。

必然的に、「相対的に体力のある通貨」へお金は集まります。しかも、日本の通貨は、米ドルに対して、一
ドル95円台から、一気に80円台にまで上昇しましたね。

日銀に頼るのではなく、「政治主導」で、明確な為替政策でも打たれれば為替が下落に転じる可能性があり
ますからいくら投資家といえども、買い控えくらいはするでしょう。ですが、90円台にいたっても、90円を
割っても、86円を割っても、84円を割っても、一切為替介入の意思を政府が示さないわけですから、円に
米ドルが集まるのは当然です。

また、「政策金利」は、お金が借りやすいか、借りにくいかを示す基準ですから、政策金利が直接為替取
引に影響することはないと思います。

従って、日本がゼロ金利政策を打ち出しているからと言って、それが米国の投資家が円を購入しない理由
にはならないと思います。むしろ、日本国内では、株価が値下がりしているわけですから、日本株を購入
して、これを利益を稼ぐ手段にしようとする連中も多いのではないかと思います。

円そのものが値上がりしているわけですから、株価であれば、多少上昇しただけでも、米国にとっては、
何倍もの利益を稼ぐ手段となるはずです。

もっとも、相対的に見れば株価の値下がりと円の上昇は米ドルにしてみれば株の価格そのものが値下がり
したようには感じないでしょう。従って、投入する金額も円相場で見れば小額になるでしょうから、日本
株を極端に変動させたりする原因とはなりえないかもしれませんね。
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この回答へのお礼

covanonkiさん、ありがとうございます。

なるほど、為替への影響は様々な要因が絡んだ結果として表れるのですね。
少し短絡的に考えすぎていました。
ご回答頂いた内容を自分の言葉として言えるよう
まずは噛み砕きながら理解していこうと思います。
大変参考になりました。ありがとうございます。

お礼日時:2010/11/04 22:57

金利が高い方が人気という理論とは矛盾しない。


従来の金利差の時にある水準で均衡していた。アメリカが金利を引き下げて金利差が縮小しら均衡点が円高方向に動く。
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この回答へのお礼

ryuken_decさん、ありごがとうございます。

金利差による円とドルの均衡点ですか。
なるほど。そういう考え方があるんですね。
通貨の金利差と為替の相関関係をもう少し詳しく調べてみます。

お礼日時:2010/11/04 23:10

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