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参考書には、酢酸は CH3CHOOH⇔CH3CHOO(-)+H(+)
という電離平衡を形成し、酢酸ナトリウムは
CH3CHOONa→CH3CHOO(-)+Na(+)
となって完全に電離する。
この混合溶液の液性は酸性である、と書いてあったのですが、
酢酸ナトリウムから電離したCH3CHOO(-)の加水分解(CH3CHOO(-)+H2O⇔CH3CHOOH+OH(-))
などは考慮しなくていいんでしょうか。

どなたか教えていただけたら嬉しいです。

A 回答 (1件)

混合の割合が問題になります。


でも普通に混ぜるという場合であれば極端に片方が多いというのはは考えていませんね。
CH3COOH⇔CH3COO^-+H^+
という「電離平衡」状態を考えれば加水分解など考える必要はありません。
酢酸だけしかなければ上の式から酸性であることが分かります。
ここに酢酸ナトリウムを加えれば右辺のCH3COO^-が増えます。
平衡は左に移動します。少し酸性が弱くなります。
(この時に上の平衡の反応式で左に動いたと考えるのと
CH3COO^-+H2O→CH3COOH+OH^- という式で考えるのとは同じことです。区別することはできません。酸性溶液の中であれば[H^+]が少し小さくなったという結果しか分かりません。)

極端に酢酸ナトリウムが多い場合も考えたいというのであれば
酢酸ナトリウムだけの場合に近くなります。その時、溶液は弱いアルカリ性になっています。

境界になっている中性の場合を考えてみます。
平衡定数の式に[H^+]=10^(-7)mol/Lを入れると
[CH3COO^-]/[CH3COOH]=Ka/[H^+]≒175 (Ka=1.75×10^(-5)mol/L)ですから 100倍以上の違いがあります。
この比は混合した酢酸と酢酸ナトリウムの比に近いです。こういう濃度の比が実現するよりも酢酸ナトリウムの量が少なければ溶液は酸性です。

CH3COOH、CH3COO^-、H^+の3つが平衡状態にあります。
HOH、H^+、OH^-の3つが平衡状態にあります。
これですべてです。
[H^+]は両方に出てきますから連動しています。

平衡の式と加水分解の式とが別々にあるのではありません。

(塩の「加水分解」というのは平衡の考え方がまだいきわたっていない時の古い考え方です。化合物をすべて分子であると考えていた時の名残りです。アレニウスの電離説以前に使われていた考えです。エステルの加水分解のようなはっきりとした意味を持っていませんのでもういい加減に使うのをやめるのがいい考えだと思っています。「NaClは分子式である」という表現を使えば「おかしい」という指摘がすぐに出てきます。でも「NaClは加水分解しない」という表現は「NaClは分子である」と考えられていたことを根拠にしているのです。イオン性物質が水に溶けるということは物質を構成していたイオンがばらばらになって溶液中に分散していくことであるという事がまだ十分に認識されていなかった時の話です。)
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