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高校の部活動で茶道(裏千家)を習っている者です。
茶道のことについては教えて下さっている先生に聞くのが本当かとは思いますが、学校行事などの関係で部活動自体が暫くなく、先生に教えていただくことが出来ません。
ですので、今回はここで質問をさせていただきます。

私は恥ずかしながら、「亭主」「半東」「席主」の三つがごちゃごちゃになってしまい、よく理解できておりません。
過去の質問や本を見ながら三パターンにまとめてみたのですが、下記のようで合っているでしょうか?

(一)
亭主(=席主):御点前をし、話もする
半東:亭主のお手伝い
(二)
亭主:御点前
席主:話す人
半東:亭主のお手伝い
(三)
亭主:御点前
席主(+半東):話しながら、亭主のお手伝いもこなす

私が文化祭でお茶席を開かせていただいた時は、(三)のようにしましたが、本来なら挨拶や話は亭主がするものなのですよね?
その場合は御点前をしながら話をするのでしょうが、それって難しくはないのですか?
(私はまだまだ未熟なので話して御点前もして、となるとどちらかがおろそかになってしまいそうです。)
またそういう場合、タイミングなど決められたことってあるんでしょうか?

もしかすると知識不足で的を射ていない質問になっているかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。

A 回答 (2件)

No1の方が答えて下さっていますように、席主という言葉は、大寄せ茶会が成立する過程で使われるようになったと思われます。


●茶の湯の催しのことを古来、「茶会」と言っていますが、いつの頃からか、正式な茶会のことを「茶事(ちゃじ)」と言うようになりました。茶事の客は、5人までが適当です。茶事は、二時(ふたとき)、4時間に収めるようにします。前半を初座といい、懐石が振る舞われます。後半を後座といい、濃茶、薄茶が振る舞われます。亭主が一人で客の接待に当たりますので、5人が限度ですし、準備も大変です。そこで、広い茶室を使って、多くの客を呼べるよう、茶事の一部あるいは、多くの部分を省略した茶会が、明治から大正の数寄者(すきしゃ)(茶人)によって始められました。これを「大寄せの茶会」と言っています。お菓子とお茶で、一席30分くらいで、何席か廻るような茶会がよく行われています。
●茶事では、亭主一人で、何もかも行い、客をもてなすのが理想です。懐石、炭手前、濃茶点前、薄茶点前を一人でこなします。ですから、客の数は、3人くらいまでがよいのです。慣れた亭主ですと客5人でも一人で対応できます。あなたの分類の(一)(二)(三)の前に、「亭主一人で全部する。」というのを入れて下さい。
●力量のある人であれば、一人で茶事を出来ますが、自分一人だと無理だと思えば、水屋の手伝いを親しい人に頼みます。これを半東といっています。半東は、待合で湯を出す時に客前に出るだけで、あとは決して表には出ません。あくまでも裏方です。本来、茶事は亭主一人でするものですから、半東は、亭主の分身のように動かなくてはいけません。したがって、茶事の半東は力量のある人でなければ、なかなか勤まりません。
●大寄せの茶会では、一席の客の人数が20~30人にもなりますから、亭主一人というわけにいかず、客が茶碗を取りに出るのも大変ですから、亭主と客との取り次ぎ役を置くようになりました。これも「半東」といっています。これが、あなたの分類の(一)です。
●大寄せの茶会では、数寄者や宗匠が席を持つ場合、本来は、数寄者や宗匠が「亭主」ですが、自分の代わりに別の茶人や弟子に点前だけをさせる茶会が多く行われています。この場合、点前をする人は、仮の亭主となり、本来の亭主を「席主」と言うようになったと思われます。仮の亭主が点前をする役、席主が話す役、半東が亭主の補助役。これが、あなたの分類の(二)です。
●大寄せの茶会では、亭主が点てる茶は、正客、次客の2碗程度までで、あとの客の茶は、水屋から点て出しされます。したがって、半東が出てきても、2~3碗の取り次ぎをするだけです。茶室の状況によっては、席主と半東が座っていると点て出しの運びの邪魔にもなりますから、席主が半東の役も兼ねてしまうことがよくあります。人手が足りない場合にもそうします。これが、あなたの分類の(三)です。文化祭では(三)のようにされたとのこと、それで良いと思います。
●席主と半東がいる場合、亭主の次に半東が出てくることがよくあります。正客は、席主と面識がない場合、亭主の次に出てくる人が、半東なのか席主なのか、判断に困ります。正客の立場から言えば、亭主の次は、半東ではなく、席主が出てきて(柄杓を引いた頃)挨拶をするべきと思います。(三)であれば、このような心配はないですね。
●「貴人点」では、半東を置くことが約束です。また、七事式の「仙遊之式」には、「東(とう)」と「半東」が出てきます。「東」とは亭主のことです。茶道大辞典には、半東は、「亭主(東)の補助役をつとめる者のこと。禅院で大衆に粥飯を供する役目の飯頭からきた語といわれる。」とあります。
●茶事では、亭主が点前をしながら話をしなければなりませんから、亭主が話すタイミングも勉強しなければなりませんが、正客が話すタイミングの方が大事だと思います。茶事では、正客が席中の会話を作っていきます。亭主の点前の動作にしたがって、正客が道具類のことを亭主に尋ねていき、また会が和むように雰囲気作りをします。正客は大変重要な役割です。
●茶事では、最初に亭主と客との挨拶があり、それから、初座の炭手前あるいは懐石に移ります。ですから、後座の濃茶、薄茶では、挨拶せずにいきなり点前をします。一方、大寄せ茶会では、茶事の前半(初座)を省略して、濃茶あるいは薄茶の点前から入りますから、挨拶が必要です。席主がいる場合は、席主が挨拶しますから、亭主はいきなり点前をできますが、亭主だけの場合は、最初に挨拶だけに出てきて一旦襖を閉め、改めて点前に出る配慮が必要かと思います。亭主と半東の(一)のやり方で、大寄せ茶会にチャレンジしてみるのも一興かと思います。ただし、声が通りにくいので、客は10人くらいまでがよいと思います。ご参考まで。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
詳しくかつ整理された回答できちんと理解することが出来ました。
まだまだ分からないことだらけの茶道ですが、これからも頑張っていきたいと思います。
本当にありがとうございました!

お礼日時:2010/12/24 14:24

あなたの理解の(一)(二)が正しいと思います。


また(三)も正しいと思います。
半東は亭主のお手伝いでいいと思います。
本来、亭主と客がその名の通り、主客で、客をおもてなしするのが亭主の役目です。
その亭主がつまり席主なのですが、この「席」というのが大寄せの客対象の席の意味になっていますね。
そのお客一席だけなら、亭主がお点前しながらゆるゆるお話することも出来ようかと思います。

また本来のお茶会はその客だけ一席しかありませんから、あえて席主とは言わないでしょう。
大勢の客を相手に何度も挨拶をする形態で、お点前の専門化がすすみ、
その半東が必ず付き、別に客とお話する席主という役が生まれたと考えます。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
おかげで整理して理解することが出来ました。
まだまだ分からないことだらけの茶道ですが、これからも頑張っていきたいと思います。
本当にありがとうございました!

お礼日時:2010/12/24 14:25

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