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 記憶に残る割合は、読んだ場合が10%、聞いた場合が26%、観た場合が30%、目にし、かつ、耳にしている場合が50%、みずから口にした場合が70%、そして、みずから体を動かしながら口に出して言った場合は90%という主張をよく見ます。言い方や割合が多少違うバージョンがたくさんあります。
ところが,引用文献を見ても,記憶に残る割合を,具体的にどのような調査によって算出したのかといった根拠が書いてありません。記憶に残る割合の算出根拠がわかりません。

A 回答 (3件)

正直なところこの言葉は初めて聞きました。

興味有る言葉なので色々と調べました。
見つけた下記URLによく纏められています。
http://eng.alc.co.jp/newsbiz/hinata/2010/10/post …

その中に出展がありました。
[14]
Stice, J.E. (1987) Using Kolb's Learning Cycle to improve Engineering Education 77, 291-296.

英米のネットを検索しましたが、原文をダウンロードできるサイトは有りませんでした。
何処かにより詳しく引用している報文が無いかと探して次の文献を見つけました。
http://fie-conference.org/fie96/papers/396.pdf

この論文中で、Kolbによる学習者の4つのタイプに付いての紹介が有ります。
Diverger      拡散的思考型の人
Accomodator     適応的な人(Accommodator の間違い?)
Converger      集中的思考ができる人
Accommodator    適応的な人(間違い?convergerより集中力の高い人の
単語であるべき)

次の文はKolbからSticeに繋がる文です(拙訳)

According to Kolb the mode of learning imposed by study in a particular
subject (e.g. engineering) dictates it will fall into one of these categories.
Engineering falls into the category of active experimentation and its teaching,
is therefore, likely to satisfy convergers.

Kolbによればある特定の教科(例えば工学)で学生に課せられる学習モードは
それがこれらのカテゴリーの一つに入る事を強く示している。
工学は能動的な実験とその教育のカテゴリーに入り、それ故に集中的思考ができる
人(の要件)を満たしている様である。

James Stice showed how this mode of learning can be used in the engineering curriculum.
He believed that engineering teaching was aimed at assimilation and in his own class of 31
this would have excluded two-thirds of the students. He believed that this accounted for the difficulty that some students had in learning differential equations.[14]

James Sticeはこの学習モードが工学(教育)カリキュラムで使えるかを示した。
彼は、彼自身のクラスの31(人の学生?)での工学教育は知識の吸収と同化を目指しており、
これは学生の2/3を排除している、と信じている。彼は、これは数人の学生が微分方程式の
学習に困難を抱えていることを説明していると、信じている.[14]。


James Stice に関する箇所は残念ながら原文自体が変です。
モードの単語間違いを見ても引用の正確さに問題有りと見受けられますが。


さて、31を調査対象の学生数か又は一部とすれば、次の様に推察できます。
31=全員と仮定すれば、10%は3人(10%)、26%は8人(26%)、
 30%は9人(29%)、50%は16人(52%)、70%は22人(71%)、
 90%は28人(90%)
 (内は%からの人数を31で割った物です、ズレ何故26を区切りの良い25にしなかったのか
 疑問が残ります。以下同じです。)
31=全員の1/3と仮定すれば(全員93人)、10%は9人(10%)、26%は24人
 (26%)、30%は28人(30%)、50%は47人(50.5%)、70%は65人
 (70%)、90%は84人(80%)

他の教育関連のJames Sticeを引用している英文論文で、164名もの多くのサンプルと
言う自画自賛の記述も有りましたから、上の100名足らずというのは工学部の1講義と
解釈すれば妥当な数かとも思います。

他の教育関連のJames St
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この回答へのお礼

詳細に調べて頂き有り難うございました。31人に対して,微分方程式の学習をさせ,記憶を想起させるような調査をしたのですね。James Sticeを引用している英文論文で164名で調査した研究では,何を学習させて調査したのか知りたいです。また,他の教育関連のJames ST・・・の続きを教えて下さい。よろしくお願いします。

お礼日時:2010/12/27 20:09

お礼ありがとうございます。


残念ながら私がネットで調べられるのはこの辺が限界です。

前回回答には以下の続きがありました。

「本来は(化学)工学教育の微分方程式の学習に付いての分析例が、いつの間にか尾鰭が付いて
一般的に成り立つ事のようにネットを徘徊するのは面白い物だと思いました。
そして誰もその原典を詳しく知らない。どういう状況に付いて述べられたものかも。

この事情はアメリカでも変わらないようです。
下記URLはセールスプロモーションのCDにこの文を使いたいが出典はと言う問いに、
回答No.1は、問い合わせを良く受けるある大学図書館嬢は出典不明と答えているとのこと、
回答No.2は、異なる数字の出典をもっともらしく挙げ、ベスト回答を得ています。
http://answers.google.com/answers/threadview/id/ …

いきさつからも色々なバリエーションが出てくるのは当然と思います。
ネットを徘徊する生半可な知識はいかに生まれるかという、勉強に成りました。
原典を確認しない限り、この回答もあくまでも推測です。」

他の文献の中には、Sticeのこの論文の内容を「四つの学習ステップを全てやった場合、理解度は70%
アップする。」と紹介しているものも有りました。
つまり、聞く、観る、目にし、かつ、耳にする、みずから口にする、みずから体を動かしながら
口に出して言う、は独立しているのでは無く重なり合っている様です。
世間で言われているように、見ただけ、聞いただけというニュアンスでは無いようです。


最後の90%は「教える」としてあるのも有りました。
判っているつもりよりも、人に説明したり教えたりしたりするのは格段に深い理解度が要求されます。
納得です。

Sticeのこの論文から「ロールプレーイングゲームを通して彼が実証した」と紹介しているものも
有りました。微分方程式の解法の理解をロールプレーイングゲーム(教える?)で実証するのも
変なので、この論文も「本当に原典を当たったの?」という感じがします。

「教えて」はいろいろな人が見ていますので。「原典を見たよ」と言う人の回答を期待します。
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確率の問題だから。


10%= 10分の1
10%=1割



おわかりですか。

10人に記憶調査したら

10人中1人

100人なら10人の割合です。


あくまで確率の問題なので、数字にすると10分の1になるということです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。その分母の生徒が何人だったのか。どのような内容をどのように見せたり,体験させたり,語らせたりして調査をしたのかをしりたいのです。

お礼日時:2010/12/26 07:03

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