プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

 多くの病院が、電子カルテの導入を盛んにしています。
 実際導入している病院に通っている方で、これはメリット・デメリットを教えて下さい。
 また、医療事務で実務をしている方はどうなんでしょうか。
 以前の、やり方の方が良いでしょうか、まだ走るかけたばかりですが、難しいが本当の所でしょうか。

A 回答 (3件)

電子カルテ化する一番のメリットは、病歴保存スペースの縮小化です。

たかが厚さ1cm程度のカルテでも、すべての患者さんのカルテを保存するとなると大きなスペースが必要となります。これを電子化すれば、サーバーを置くスペースですみますし、カルテの出し入れなどのわずらわしさも解消できます。
デメリットとしては、電子媒体ですので場合によっては消去紛失などの危険性は避けられませんし、従来、手書きで簡単に済ませていたものをキーボード入力したり、簡単な図解説を入れることも簡単でなくなります。さらに、ある端末で医師が使用しているところに別の端末で看護師が記録しようとした場合は同時にアクセスできないという不便利さもあります。従来のカルテであれば経過記録と看護記録の用紙が別れているので同時に仕事ができるわけですから。
医療事務の立場では非常に業務の簡素化になるため、電子カルテ化は大きなメリットになりますが、イコール、仕事が無くなるとも考えられます。
いずれにせよ一長一短がある代物です。
今後の電子カルテ化に望まれることは、ライトペンなどで簡単に図や絵などを書き込むことができ、さらに文字認識で書いた文字が綺麗にタイプされるなどの機能が備わることです。さらに、音声認識や音声そのものをカルテに添付できるとさらに利用価値が出てくると思います。
病院の規模や院内の業務運用を良く検討して、どのような機能が必要かを調べておき、導入の際の仕様を詳細に決めておかないと、金をかけただけで使えないシステムになってしまいますね。
参考になりましたでしょうか?
    • good
    • 0

 最初に現在では厚生労働省も病院・診療所にカルテの電子化をせまっている時代であることから、急速に電子カルテの普及が進んでいます。


 メリットは皆さんが書かれているように、保存スペースが小さいこと、永久保存が可能なこと、通信により他病院への患者状態の連絡がし易いこと、カルテ作成の時間や運搬という作業が無いため待ち時間の短縮につながること等が挙げられます。特に、データを共有することで血液検査やレントゲンなどといった患者にしんしゅうを伴う検査を、あの科でもこの科でもするということがなくなります。その他電子カルテにはいろいろな図が入っていて(例えば心臓とか)、それを呼び出して患者に説明することもできます。
 デメリットは、起動や入力に時間がかかること、一旦ダウンしたら長い時間診療がストップすること、何よりスタッフが不慣れなことなどが挙げられます。患者さんも電子カルテに慣れていないため、若い人は興味を示すもののお歳よりは嫌う人が多いようです。先生によるのでしょうが、画面上の薬をポインタで指しながら「この薬を飲むのはしばらくやめておきましょう」などと説明している人もいます。画面上のそんな文字がよーく見えるお歳よりは少ないでしょう。機械に頼るあまり、患者本位の診療が置いていかれないよう気をつけてもらいたいものです。
 そしてこれは患者の利点ではなく病院の利点になるのですが、電子カルテの導入で人件費を削ることが可能です。開業医レベルでは事務員一人に匹敵します。カルテはレセプトコンピュータと連動しているので、極論的には機械の使い方さえわかれば医療事務でなくても受付業務できることになります。実際は保険にもさまざまなものがあるので医療事務の方がいいのですが、とある開業医では普段は医師の妻に受付をさせて、診療報酬請求の時期が来ると2~3日医療事務のバイトを雇うというところもあります。
 長々と書きましたが、お上が電子カルテ導入を進めている以上この流れは今後益々早くなるでしょう。現在でも既にさまざまなメリット・デメリットが指摘されているのですから、今後はその改善が期待されます。
    • good
    • 0

ほんの一時期ですが、病歴管理室で働いていた者です。


現在は外来にいます。

#1の方が仰る通り、
一番のメリットはカルテやXPの保存スペースを縮小できる事だと思います。
カルテの保存は5年と言いますが、5年前でも必要なカルテと不必要なカルテがある為、ばっさりと切って捨ててしまうのは現実的に困難でカルテは溜まる一方です。
(その上、他の業務に追われてカルテを整頓している暇が殆どありません)
電子カルテになると、このような業務に終われなくて済みます。

また、私の勤めている病院(総合病院)の場合、外来カルテやXPが診療科ごとで別々になっているのですが
これらが一つになるので、一目で他の科でどのような診療が行なわれているのか分かるようになりとても便利です。
スタッフによるカルテ紛失ということも無いので、カルテ捜索に費やされる時間も大幅に減少すると思います。
ちなみに、うちの電子カルテは経過記録と看護記録の用紙が別れているので同時間に入力可能となっています。
あとは、活字なので、非常に読み辛い字を書く医師の記録も読みやすいという事でしょうか。

デメリットというと…
これは私の病院の電子カルテだけのような気もしますが、
とにかく重い。
データを入力してから反映されるまでの時間が
込み合っている時で20秒から30秒ほどかかってしまいます。
これは時間の無い医師や看護師からするとかなり致命的で、よく医師からは「電子カルテが重すぎて診療にならない」という愚痴を聞きます。
システムがまだ発展途上のため、バグも多く
そのたびに再起動をせまられるのですが、もともとシステムを起動する時間が普通のOSを起動する時間の倍くらいはかかってしまうので、これも診療の大きな妨げになってしまいます。

あと、カルテの持ち運びが出来ないということ。
紙のカルテならどこにでも持ち運べますが
電子カルテの場合、端末がそばにないとどうしょうにも無いので、スタッフがチラッと見たいという時は不便に感じることもあります。
(これは私だけかもしれませんが、
紙のカルテを見ていると、カルテの厚みや張られたデータの量、綴じてあるファイルの色等で、中身を見なくても患者さんを把握できたり、どのくらいの頻度で通院している人なのか、また患者さんがどんな人だったか思い出すことが出来ます)
また、システムダウン時には一応バックアップシステムがついてはいますが、病院内が大混乱して診療そのものに大きな影響を及ぼしてしまいます。

図などの入力は、Windowsで言うペイントでお絵かきするような感じ(もう少し入力補助はありますが)なので、非常に描き辛いです。
また、スキャナを使ってデータを取り込む事もありますが、紙のカルテの使いやすさには遠く及びません。

ただし、このような問題は電子カルテシステムやコンピュータの質がもっと向上したら解決されていくと思うので
私は今後に期待しています。
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!