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DOメーター(溶存酸素測定計)を使用する前に、5%亜硫酸ソーダと酸素飽和水(水道水をエアポンプで30分間処理したもの)を用いて0%と100%に校正するのですが、海水中を測定してみると100%を超えることがあります。校正用の酸素飽和水100%とは一体どういった意味なのでしょうか?

A 回答 (4件)

 亜硫酸ソーダは水溶液中で酸素を消費して硫酸ソーダに変化する性質があるので、メーターのZero調整に用いる。


 空気を曝気して水中に充分酸素を溶解させ、溶存酸素を飽和させたものでSpan調整する。
 Zeroの方は、理解できると思います。

 溶存酸素計は、酸素分圧を測定しています。
 空気の酸素分圧と平衡して酸素が飽和溶解度に達したとき、水は空気と同じ酸素分圧を示します。
 ですから、DO電極を空気飽和させた水に入れようが、空気中に取り出そうが、全く同じ指示を示します。
 海水を測ったら100%を超えたとの事ですが、恐らく、Span調整時の空気飽和水が飽和に達していなかったものと思われます。
 このSpan調整は飽和不足となり誤り易いので、私は、空気飽和水でSpan調整せず、空気中で行います。
 この方が、簡単でしかも確実です。ただし、電極が乾かない様にして下さい。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなって申し訳ありません。DOメーターの原理を知らずに使っていたので大変参考になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2003/09/30 19:38

 #2、#3の方に反論します。


 Span調整は、測定対象試料が何であっても(海水でも、メタノールでも、トルエン、でも)空気でOKです。
 どんな組成の液体であっても、空気を飽和させた時のDO電極指示は全く同じになります。
 注意が必要なのは、空気飽和時の飽和溶存酸素絶対量で、これは、試料組成に大きく依存します。

 大昔のDO計ならともかく、現在のものは温度補正回路組み込みは当然なので、温度要因を省略すると、溶存酸素濃度を求める計算式は、以下です。
 C'/Co=M'/M0
  C';実際の試料の溶存酸素濃度
  C0;測定温度における試料の飽和溶存酸素濃度
  M';実際の試料のDO計指示値
  M';Span合わせ時のDO計指示値
 ここでは、C0が一番重要ですが、試料組成で大きく変化する値なのが厄介な点です。
 海水の場合は、データが完備しています。
 例えば、http://eac01.hept.himeji-tech.ac.jp/eac/4_1.htm、などを御覧下さい。
 このデータを上の式のC0に用いれば良いのです。
 市販のDO計は、電極温度から内部メモリーに蓄えたC0を使って自動計算してしまうので、改めて、C0'/C0を掛けて補正します。(C0';純水以外の試料の飽和溶存酸素濃度)
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前のお二人の補足説明です。

DOメーターやCO2メーターでガス濃度を測定する時は、試験水のイオン強度に注意しなければなりません。イオン強度により、ガスの飽和量が異なってくるからです。ですから、海水を測定する場合は、同じ塩分量のスタンダートで調整した方が良いでしょう。淡水でも一定量の塩化ナトリウムか塩化カリウムを加えた方が良いと思います。あと、水温補正の機能が付いてなければ、水温にも注意が必要ですからね。水温については説明不要ですよね。
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海水と淡水では、飽和溶存酸素の量が異なります。

海水の溶存酸素を測るのであれば、塩分濃度を調整した飽和水を用いる必要があります。

また、その環境の状況によっては、飽和溶存酸素量を超えた過飽和の状態はおこることがあります。溶存酸素の飽和度が必ずしも100%以下になるとは限りません。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなり申し訳ありませんでした。今後は校正の際に海水を使います。どうもありがとうございました。

お礼日時:2003/09/30 19:41

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