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フェーリング反応の半反応式 2Cu^2+ + 2OH- + 2e- → Cu2O + H2O
                  
                   R-CHO + 2OH- → R-COOH + H2O +2e-

上の式で水酸化銅CuOHができないのはなぜですか?
AgOHは不安定で加熱なしにAg2O↓へと反応が勝手に進むのに対し、イオン化傾向の強いCaやCuはCa(OH)2、Cu(OH)2として安定し加熱なしにCa2O、Cu2Oにはならないと書いてありました。
ここでも、フェーリング液内で銅の水酸化物化を防いでいた酒石酸ナトリウムカリウムが作用しているのでしょうか?
それとも全く別の仕組みですか?

また、イオン化傾向の弱い金属が水酸化物になれない(すぐ酸化物に変わってしまう)のはOH-の持つ強い陰イオン化力(造語ですみません)とバランスが取れないからですか?

中途半端な知識で考えたことで申し訳ありませんが、詳しい方教えてください。
どうぞよろしくお願いします。

A 回答 (1件)

ギブズエネルギーとエントロピーエネルギーの兼ね合いで決まります。



エントロピーエネルギーを簡単に言うと、温度を上げると分子の数が
増える反応がおきるということです。このはたらきは低温では無視できる
くらい小さいのですが、高温になると非常に強い影響力を持ちます。

Ca(OH)2 はCa2+のイオン化傾向が大きく、OH-と
安定なイオン結晶を作ります。しかし、800℃以上にすると、
エントロピーエネルギーの影響が大きくなり以下の反応をします。
Ca(OH)2 → CaO + H2O
右辺が2分子なので、高温ではこちらが安定になります。

銅はややイオン化傾向が小さいので、Cu(OH)2がやや不安定で、
60℃くらいで分解反応がおこります。
2CuOH → Cu2O + H2O
フェーリング反応は加熱しますので、この反応が起こっていると思われます。

銀はさらにイオン化傾向が小さいので常温で分解反応が起こります。
2AgOH → Ag2O + H2O
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
エントロピーエネルギーというものがあるのですね。
お陰様でなんとなくどう言うことが起こっているのかが理解できました。
引き続き頑張ろうと思います。
わかりやすいご説明をありがとうございましたm(__*)m

お礼日時:2011/02/08 02:18

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