鳥インフルエンザ騒動への疑問
近時、鳥インフルエンザ発生に対し、行政業者伴に 隔離、消毒、大量殺処分など、大変な対応がなされています。
新聞、TV、ラジオ等の報道では、近隣へのウィルス伝染を遮断するためとか、極めて稀れだが人体への感染影響が生ずるかも知れないとの心配が理由とされてる様です。
そこで疑問に思うのは 古来からある現象なのに、近年になってこの様な大騒ぎの上、この様な対策を取る事が本当に必要なのかと言うことです。
私は信州下伊那郡の田舎の農村生まれで、昭和32年の18歳になるまでそこで過ごしました。
その間に忘れない体験として、鶏舎の鶏が相次いで死んでしまう事が数回ありました。
ひどい例を紹介します。無論昭和32年以前の事ですから何ら対策は打たれなかった時代です。
近在の同じの農家では 各家5~20羽程度の鶏を飼育してましたが、ある時或る家で 20羽中10数羽が死んだとの噂が聞こえて来たら、今度はあちらの家でも10羽中5羽、同時にこちらでは5羽全滅、お隣では7羽中3羽死んで残りの内1羽は元気が無く、同じく我が家も4,5日の内に次々と5羽死んで残り2羽。
・・・と言う具合で10~30日くらいの間に 近所では6~8割程の かなりの死亡率の事態でしたが、それでも2~4割くらいでしたかは生き残って その後は元気で卵も産んでいました。
この現象は村中に広がっていたわけでは有りません。
その他では死亡率が2~3割の騒ぎの時も入れると、私が物こころ付いてからの事ですから10数年間に3~4回ほどあった様に記憶しています。
さて振り返って近時のメデアの様子を見るに、古来からあったこの様な現象には報道にも解説にも全くと言っていいほど触れていないのが不思議でなりません。
過去の例からすれば生存率も結構高いから、一斉強制大量殺処分など行き過ぎに思えてなりません。野鳥経由での伝播が主なら、発症地区のみ局所対応しても意味は薄いのではないでしょうか。
50歩譲って行政の防疫対策は良しとしても、その先は、養鶏家の自主管理に留める程度で良いのではないかと思えてならないのです。
人体への影響懸念があるとの事ですが、その昔から存在しているこのウイルスの現象に、人が被害を受けたことは全くと言うほど無かったはず。異国での稀な例が云々されてますがわが国での現状では警戒が過ぎる様に思えてなりません。
古来からある、そして、さして重大でもなかったこの現象の実態をよく調べ、よく研究してから対策してるのか疑問が残ります。
以上につき 古いデータを調査して研究してる方がありましたら、また私の意見が誤りと明確に指摘されるなら是非教えて貰いたいと思います。
そして報道解説にも伝え、入れて 欲しいと思います。
ご意見をお聞かせ下さい。
No.1
- 回答日時:
「鳥及び新型インフルエンザ海外直近情報集」
http://homepage3.nifty.com/sank/index.html
まぁ実際にはH5N1の様なタイプがありますからね。
あれだってかなりの犠牲をだしながらなんとか封じ込めたと言えるでしょう。
でも発生から感染地域が一気に広がりました。
飛行機で24時間あれば地球の裏側の国まで行ける時代ですから。
もっとも新型インフルエンザの時の厚生省の対応は非常に悪かった。
パニックを引き起こしただけと思っています。
アメリカのCDCでは早期に通常のインフルエンザ変わりないと判断して手荒いなどをしっかりしろ位で静観していました。
その頃日本では入国制限や不治の伝染病の様にマスコミが盛大に煽っていましたね~。
マスクなんか売り切れで、石油ショックのトイレットペーパー以上のパニック・・・
CDC
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1% …
比較的正確な情報を求めるならCDCのHPを見た方がよいと思います。
今は翻訳ソフトが良くなっているので結構わかる翻訳になっていますんでね。
No.2
- 回答日時:
素人考えですが、、、、、
あなた様が経験した過去のお話・・・・・
昔の事なので、人間に実害も無く原因が分からなかった(情報がなかったから)ので、時の経過で済んでしまった、だけかと。
実害があったとしても、因果関係が特定できなければ・・・・・・・
例えば、胃が痛かったが生活には支障が無く、2,3日胃薬を飲んでいたら痛みが無くなった。
この場合、殆どの人は医者にも行かず、胃の痛みの原因まで突き詰めようとしない。
人間なんてこんな物じゃないですか!?
(たとえ、それが癌であっても、癌だとしらなければ、痛みが無くなった時点で、はい終わり)
最近の報道や自治体・国の対応については(これも素人考えです)、
質問者様は、鳥インフルエンザの発症した養鶏所の卵を食べますか(買いますか)?
〃 、狂牛病の発症した直後の国から輸入された牛肉を食べますか(買いますか)?
答えは明確ですよね。
対策をしなければ、その地方の養鶏・酪農は全滅をします。育てても(作っても)消費者が買ってくれない。
それは、養鶏・酪農家だけの問題では無く、地方自治体の収入や、沽券にもかかわります。
また、国も同じと思います。
報道に関しては報道すればするほど、
これだけ対策をしているので、今後は大丈夫です、、、とのアピールにもなるので、養鶏・酪農家・地方自治体にとっては良い働きになっていると思います。
また、悲惨さが伝わる事によって地方自治体や国が、その後の援助にも繋がっていくと思います。
まぁ、かからないのが一番ですね!
ホント、素人考えで申し訳ないです!
質問者からです
ご意見ご回答ありがとうございました。
多少の生存率があるならば 拡範伝染防止を施すことにして 全量殺処分はいかがなものかと 思ったりはしてます。
No.3
- 回答日時:
まず鳥インフルエンザに関して
鳥インフルは従来人に感染しない、といわれてきました。ところが近年になって、鳥インフルが媒介動物を経ることで、人間に感染するタイプに変化し、パンデミック(爆発的流行)を起こす可能性と危険性が指摘されるようになりました。
そして、1997年香港で高病原性鳥インフルエンザを原因とするインフルエンザが確認され、死者も出したことから香港では近隣の鳥をすべて処分することによりパンデミックを防いだという事例が出てきました。
これが契機となり、また潜伏期間が2・3日あれば世界中に保菌者が移動してしまうほど交通網が発達したこと、鳥インフルエンザを防ぐワクチンもなければ人間の感染者を治療する薬もない(あるけど対処療法だけで感染拡大を防ぐことはできない)ことなどから、鳥インフルエンザが発生した際には、近隣10キロ四方程度を封鎖して鳥を処分することで、人に感染するインフルに変化することや爆発的な流行を防ごうとしているのです。
もともとインフルエンザは単なる風邪と異なり、致死率も高く流行も何度も起きています。
たとえば1918年に世界中で流行した(これはパンデミックだったといわれています)スペイン風邪は全世界で感染者数6億人、医者4・5千万人といわれております。
当時の世界人口はやく18億人と推定されておりますので、感染者数は30%、死者数は3%程度です。これを現在の規模に当てはめると感染者数は20億人を超え、死者数は2億人を超えるということになります。
全世界で3%もの人々が犠牲になるのは、第一次世界大戦や第二次世界大戦の犠牲者数と同等かそれ以上ということになります。
このような事態を起こさないためには、現状のところ鳥インフルを発見したら押さえ込む、ということしかなく、全世界が必死になってやっているわけです。
No.4
- 回答日時:
非難するわけじゃないですけど、時代が違います。
昔は農家で数羽、数十羽程度の鶏を半放し飼い状態で飼育が一般的だったと思います。
今の養鶏業は、良くも悪くも大規模経営の時代です。
一つの鶏舎に数百羽、数千羽もいるわけです。
しかも、外になど出さずに完全隔離状態で飼育しているわけです。
一羽でも感染すれば、抵抗力の弱いこういった鶏など簡単に全滅します。
だからこそ、鶏舎どうしを離して建てたり、わざわざ山の上に建てたりしているわけです。
要は、被害額が大きいのですよ、昔とは違います。
そりゃ大騒ぎにもなります。
専門ではないのですが、ウイルスは年々進化するものらしいです。
ですので、対策を打てばそれに耐えうるウイルスがまた出てくる・・・・
野鳥の間では発症しないものの、鶏に移った瞬間に大量発症するウイルスもあります。
対処療法といわれても、野鳥を取り押さえることができない以上はしょうがないですよね。
できることは被害を最小限にとどめることだけですから。
数羽、数十羽程度あろうが大規模経営で鶏舎に数百羽、数千羽もいようが、多少の生存率があるならば 拡範伝染を施すことにして 全量殺処分はいかがなものかと 思ったりしてます。
No.6
- 回答日時:
獣医師でウイルスに専門知識を有しています。
まず鳥インフルエンザ(正しくは高病原性鳥インフルエンザ)は、1925年から2005年の間は日本で発生していません。(当時は「家きんペスト」と呼んでいました)
従って質問者さんが昭和30年代に経験された鶏の伝染病(らしきもの)は、鳥インフルエンザではありません。
また、この疾病が見つかれば農場単位で全て殺処分というのは家畜伝染病予防法の規定によるものですが、この法律は昭和26年に施行された法律です。つまり、移動制限区域の設定やその例外措置など、防疫措置の細目はほとんど「発生する度に」変わっているのですが、農場の鶏全てを殺処分&消毒という基本的な措置は昭和20年代から決められていることです。
質問者さんが経験された鶏の伝染病ですが、インフルエンザ以外にも高い致死率をもつ鶏の伝染病はたくさんあります。
ニューカッスル病はウイルスの振る舞いも感染ルートも鳥インフルエンザと共通するところが多い伝染病で、インフルエンザが日本で再発生する前までは国内では最も重視される鶏の伝染病でした。
この疾病は適切にワクチネーションがされていればほぼ完全に防除することが可能なので、現在では数年に一度発生する程度です。
発生すれば、少なくとも「鶏舎単位で」殺処分を行うことになります。鶏舎単位に留めるのか農場全てを殺処分するのかはその時の判断次第なのですが(鳥インフルエンザは農場単位)、複数鶏舎がある農場の1鶏舎で発生したのを発生鶏舎だけの殺処分に留めていたのが次々と鶏舎間に続発し、結局かなりの長期戦を強いられる結果になった例が最近でもありました。
その他、伝染性気管支炎、鶏痘、伝染性咽頭気管支炎、鶏マイコプラズマ病、鶏コクシジウム、ロイコチトゾーン病など、今書きかけて面倒になったので途中でリストアップするのをやめたくらい、「高い致死率をもつ鶏の伝染病」は数多くあります。
これらのほとんどは現在でもたまに発生はあるのですが、今はたいていワクチンを接種していますので、大規模な発生はほとんど見られなくなりました。
まあ、自然農法と称してワクチネーションもせずに平飼いや放し飼いをしている小規模農場では今でもけっこう発生していますが・・・伝染性気管支炎や鶏コクシジウムの集団発生など、今では平飼い農場でしか見られなくなりました。これらの疾病は一般のニュースになることはまずありませんが。
昭和30年代など、全てが「自然農法」状態でしたから、どんな伝染病がどれだけ出ていても不思議ではありません。
ただ、高病原性鳥インフルエンザではありません。この疾病はそんな半端な病原性ではないので、1920年代ですら社会問題化しています。
高病原性鳥インフルエンザの致死率ですが、国際的な「定義」では8羽の鶏にウイルスを接種し、10日以内に6羽以上死ねば「高病原性」となっています。
ですが現在日本で流行しているウイルスは、概ね48時間以内に8羽全てが死亡しています。
これは感染実験なので自然感染とは条件が異なるのですが、自然感染下でも感染すればほぼ100%の致死率です。
人間への感染ですが、現在東南アジアでヒトへの感染が多発しているのは、今国内で流行しているのと同じH5N1という亜型です。まあ亜型が同じなだけでウイルスは別系統ですから、国内流行株がヒトへも強い病原性を持つとは限りませんが、東南アジアでは既に300人以上が亡くなっていて、致死率も60%近いです。
この高病原型というのは、病原性のメカニズムが普通のインフルエンザとまったく違うので、鶏に対する病原性を保持したままヒトに感染するようになると、エボラ級のとんでもない伝染病になってしまいます(個人的にはそんなことは起きない、と思いますが・・・)。
ヒト世界での流行ですが、インフルエンザウイルスは元々カモなどの水禽類が自然宿主で、主に鶏→豚を経由して人類社会に侵入することが判っています。それが「新型インフルエンザ」です。
一昨年の新型は「騒ぎすぎ」との批判を受けましたが、本来は東南アジアのH5N1の「新型化」を懸念して制定された対策方針だったためで、現在でもH5N1の新型化の恐れが減じたわけではありません。
H5N1の新型化を防止するためには、とりあえず「鶏でウイルスを増やさないこと」に尽きるわけです。
なので鳥インフルエンザ対策は家畜衛生だけでなく公衆衛生的にも重要視されているわけです。
質問者から この回答者様へ
親切で 学問的な ご回答ありがとうございました。
昭和30年ころ 私の見て来た死亡率30~90の鶏の例については、多少は生き残るなら 強制全量殺処分などしない方が良いのではないかと思ったりしてましたが、
鳥インフルエンザではなかった?(これはどういう確認がなされてきたのでしょうか 不明ですが) そう言うことだったのですか。
「高病原性鳥インフルエンザならば、もっと過激に全滅の様相を呈していたはず」・・と解釈すれば良いのですね。
ご回答 有難うございました。
No.7ベストアンサー
- 回答日時:
Jagar39です。
>鳥インフルエンザではなかった?(これはどういう確認がなされてきたのでしょうか 不明ですが)
昭和30年代でも、現在と同レベルではあり得ないにしろ診断~対策はされています。1920年代でも社会現象になるほど問題になった伝染病ですよ。
1920年代の高病原性鳥インフルエンザ(当時は家きんペストと呼んでいました)は、関東から関西の非常に広域で発生し甚大な被害を出しています。
質問者さんが「何の対策もされていない」昭和30年代の伝染病の時も、質問者さんが知らないだけで一連の発生のどこかで何らかの診断をされていたはずです。法と行政組織の体制は基本的に現在と変わらない時代ですから。
もしこれが高病原性鳥インフルエンザであれば、致死率がどうのというより「1つの村」というローカルな伝染病で終わっていたはずがないでしょう。放置すれば日本中の鶏にまん延しかねない疾病です。現に1920年代はそうなっていますし。
ですから、「1つの村というローカルな発生で終わっている」ことと「致死率があまり高くない」ことが、ご質問の伝染病が高病原性鳥インフルエンザではないと考えられる根拠です。この2つに当てはまる鶏の伝染病は両手を使っても数え切れないほどあるのに、わざわざ条件にマッチしない高病原性鳥インフルエンザを想像する理由は何一つありません。
「高病原性鳥インフルエンザならば、もっと過激に全滅の様相を呈していたはず」
「そして1つの村に留まらず、広域にまん延していたはず」
ということです。
あと、他の回答へのお礼についてですが、
>数羽、数十羽程度あろうが大規模経営で鶏舎に数百羽、数千羽もいようが、多少の生存率があるならば 拡範伝染を施すことにして 全量殺処分はいかがなものかと 思ったりしてます。
まず一点目ですが、数百羽や数千羽では「大規模経営」とは言いません。養鶏農家としては数千羽でも「極小零細規模」です。養鶏だけの専業ではまったく成立しない羽数ですね。
別に定義があるわけではないですが、数万羽でようやく「小規模経営」です。養鶏専業としてぎりぎり成立する(かも)というのがこの規模ですから。
「大規模」といえば・・・どうでしょう、50万羽以上くらいからでしょうかね。
10羽と10万羽では、鶏の数は1万倍違いますね。ということは単純に発生した際の「ウイルスの量」も1万倍違う、ということです。ウイルス量が多ければ多いほど、感染拡大を阻止することが難しくなります。
それとこの疾病が恐れられているのは伝播力と「ヒトに感染する&ヒトの新興感染症になり得る」という公衆衛生上の問題からです。
致死率、裏返せば生存率は「殺処分するか否か」を判断するファクターとはなりません。生存率100%でも全て殺処分です。
現に数年前に茨城県で「低病原型の高病原性鳥インフルエンザ」が発生した時は、鶏にはまったく無症状で当然致死率もゼロだったのですが、合計200万羽を殺処分しています。愛知県でウズラの「低病原型の高病原性鳥インフルエンザ」が出たときも同様です。
殺処分以外の有効な「感染拡大防止策」があれば何も殺処分をする必要はないのですが、殺処分以上に有効な感染拡大防止策はありません。
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