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東電の対応を非難する根拠のひとつとして「東電は『廃炉を避けるために』当初から海水を注入しなかった」とマスコミや『識者』の誰もが言っていますが、東電の幹部などがそういった発言をしたのでしょうか? それとも単なる憶測ですか?
私は「冷却のために海水を注入する」と聞いた時、蒸発した塩分で配管が詰まるなどしないか?不純物や電解質を大量に含む海水を入れて予想外の化学反応が起こったりしないのか? などを心配して、逆に「大丈夫なのか?」と不安を感じました。
前例もなくリスクが未知数の「海水の注入」は冷却のためのファーストチョイスではなく、安全な冷却のために『通常の冷却機能の復旧』を優先させようとするのは当然だと思うのですが・・・
当事者の発言がない限り、東電の『意図』を「廃炉したくなかったため」と立証することは非常に困難だと思うのですが、どうしてみんなが確信を持ってそういうのでしょう? 
もし、明確な根拠・出典をご存知の方がいらしたら教えてください。

A 回答 (8件)

質問者様の認識で間違いありません。



Oリングなどのパッキンやバルブの素材は海水を想定して設計されていませんから、海水を注入した場合、その時点で「想定外」の何が起きても不思議ではありません。今後は海水耐性も考慮する必要があるかも知れません。

なお、塩分は蒸発するのではなく、水が蒸発して析出するのが正解ですね(塩化ナトリウムの融点はセ氏800度、沸点はセ氏1400度ですから、蒸発するような温度だともっととんでもないことになります)。で、この析出した塩分などがどういう影響を与えるかについても、設計時に想定していない事態ですから「やってみなけりゃわからない」状況です。今まで起きたことのない事態に対して、やったことのない対処法、時間的にシミュレーションしたり、テストする訳にもいきません。ですから、尻込みするのは技術者なら当然です。


どっちにしても、うまくいかなければ、マスコミとにわか反対派が大喜びするだけのことです。こういう連中は人を貶めることで自分の立場を持ち上げようとする卑しい品性の持ち主だからです。ここに湧いて出ているバカどももその一員で、被害拡大を喜んでいるとしか思えないような輩も居ます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
> 塩分は蒸発するのではなく、水が蒸発して析出するのが正解ですね
ご指摘の通りですね。推敲せずに殴り書きして思わぬ恥をかきました(^_^;)
普段から、大企業や政治家、官僚を非難することが報道の正義だと短絡的に考えているようなマスコミのあり方には辟易とすることが多いのですが、特に今回の東京電力へのヒステリックな攻撃には驚かされます。

お礼日時:2011/05/04 00:03

下記の情報がありますね。


ソースはWall Street Jounalです。
一応署名記事で、記者は Norihiko Shirouzu and Phred Dvorak and Yuka Hayashi and Andrew Morse となってます。


「資産保護」優先で海水注入遅れる─福島第1原発事故
2011年 3月 19日 23:30 JST
http://jp.wsj.com/Japan/node_204149/?tid=tohoku

事故対応に携わった複数の関係者によると、東電が海水注入を渋ったのは、原発施設への同社の長年の投資が無駄になるのを懸念したためだという。原子炉を恒久的に稼働不能にしてしまうおそれのある海水は、今では原発事故対応の柱となっている。

 元東電役員で、今回の原発事故対応に加わっている公式諮問機関、日本原子力委員会の尾本彰委員は、東電が海水注入を「ためらったのは、資産を守ろうとしたため」だとしている。尾本氏によると、東電と政府関係者のどちらにも、塩水を使用したくない大きな理由があったという。当初、核燃料棒はまだ冷却水に漬かっていてダメージを受けておらず、同氏によると、「圧力容器に海水を注入すると、容器が二度と使えなくなるため、海水注入をためらったのも無理はない」という。

この回答への補足

私の質問に最も適切な回答をいただきました。ありがとうございます。お礼が遅くなりましたが、ベストアンサーにさせていただきます。

それにしても・・・今度は、「再臨界を恐れた政府が海水注入を中断させた」と政府非難が轟々ですね。
東電を責める時には「東電が資産保護のために」で散々非難していたマスコミが、矛先を変えて政府を責める時には「政府の重大な判断ミス」だそうで・・・
東電が海水注入をためらったなんて話は一切聞かれなくなりました。そもそも政府がそんな重大な判断ミスで海水注入を中断させるような状況であれば、東電が海水注入をためらったのは当然なんじゃないですか?その矛盾をどう説明するのでしょう?

要は、誰かを責めて世論を煽るマスコミには、論理性も事実も根拠も全く必要ないということなんでしょう。
政府と大企業と役人を攻め立ててさえいれば、国民の味方だというような短絡的なマスコミ報道には辟易としてしまいます。

補足日時:2011/05/24 09:07
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。お礼が遅くなってすみません。

ウォールストリートジャーナルのこの記事には、故意なのか翻訳の稚拙さなのか、非常に誤解を招く記載があるように思います。

> 原子炉を恒久的に稼働不能にしてしまうおそれのある海水は、今では原発事故対応の柱となっている

これって、一見すると「今や世界の原発事故対応の趨勢は『海水注入』となっている」という印象を持たせ、にもかかわらず東電がそれを避けたかのように思わせますが(実際、harihorereさんもそういう意図で引用なさっているのではないでしょうか?)、事実ではないですよね。「前例のない」とさえ言われている「海水注入」が『柱』となるほどに、海辺での原発事故が頻発したという話は聞いたことがありません。
これは「今回の原発事故対応の柱は海水注入となっている」という、実は前段と脈絡のない文章が唐突に挿入されているもので、文章の構成上は極めて不自然なものです。よほど文章力のない者の筆によるか、あるいは読者にあえて誤った印象を持たせようという意図があるのでなければ、こんな文章にはならないだろうと思います。

また、尾本委員の「圧力容器に海水を注入すると、容器が二度と使えなくなるため、海水注入をためらったのも無理はない」という発言についてですが、文末にさりげなくついている『無理はない』という言葉からわかるように、これはあくまで尾本氏の推測でしょう。 『無理はない』というのは、東電の対応を斟酌した上での、「ことの良し悪しは別として一定の理解はできる」といった第三者としての発言ですよね。
当事者であれば 『海水注入をためらってしまった』とか『ためらっても当然だ』『ためらっても致し方なかった』 などとなるはずで、 『無理はない』 という表現はしません。 たとえ顧問でOBだとしても、決定権を持った当事者でないことはこの発言からも明白でしょう。

少なくとも、「当初から海水注入が最善の方法だとわかっていたのに、廃炉を避けるためにしなかった」などという発言をすればどんな非難を浴びるかは火を見るより明らかなのだから、東電の関係者がそんな発言をするはずがありませんよね。(それ以前に、私は「海水注入」がファーストチョイスではなかったと考えていますが・・・)

要は、マスコミがまことしやかに言い、大多数の国民?が信じている「東電が海水注入を第一選択肢としなかった理由」というのは、単なる『憶測』なのだと思います。
マスコミがなんの検証も言質も取ることなく「憶測」を「真実」として扱い、それを東電非難の根拠とし、国民をヒステリックに駆り立てている現状について、もっと冷静に判断し、異常だと感じるべきではないかというのが私の考えです。

お礼日時:2011/05/05 01:57

No.2です。

念のため補足しておきます。

尾本さんは、記事では「元東電役員」と書いてありますが、今も東京電力顧問の役職に就かれており、ばりばりの現役東電関係者です。
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>東電の幹部などがそういった発言をしたのでしょうか? それとも単なる憶測ですか?



憶測です。


>私は「冷却のために海水を注入する」と聞いた時、蒸発した塩分で配管が詰まるなどしないか?不純物や電解質を大量に含む海水を入れて予想外の化学反応が起こったりしないのか? などを心配して、逆に「大丈夫なのか?」と不安を感じました。

一番の理由はそれです。

政府も海水注入の際には「前例の無い行為のため万全を期してから行う」と言って
先に住民の避難などを行ってましたからね。

理論上では大丈夫でもやったことの無い行為はかなりのリスクを伴います。


よって、「廃炉を避けるため」というのは何の根拠も無い推測による東電批判ありきでの主張です。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。やはり海水注入は予測不能なリスクが大きく、ファーストチョイスにはなりえませんよね。

私は東電とは利害関係のある者ではありませんが、当然のステップを踏んだ上で、リスクを覚悟して臨んだ対策(海水注入)が、あたかも当初から最善の方法だと明白であったかのように報道され、それが非難の根拠とされていることに驚くと同時に怒りを覚えます。

こういったマスコミのあり方は、国民に理不尽な不満を与え、不幸にしているようにしか思えないのですが。。。

お礼日時:2011/05/05 02:22

あの時には海水注入しか手は無かったのに、それを遅らせたのはどういう理由からだ?という疑念があって、それは東電の判断ミスだが、判断ミスの原因として、、



1.東電がバカだったから判断ミスが起こったのか、
2.東電が原子炉を守ろうとして、つまり廃炉にするのがイヤだから渋ったのか、

どちから?
という問題があって、1番が真の理由だろうが、まさかバカなのが理由だとも言えない為、廃炉にするのがイヤだったからという理由を捏造し、その噂を自ら広めている。
ま、東電のプライドと言うか、恥をかき無くないというか。。

東電以外であっても、どういう理由があったかと考えれば「廃炉にしたくなかったんだろーなー」となる。
まさか、東電がバカだったから… なんてww 直ぐには思いつきませんわね。


あの時、あの場合、海水注入するしか原子炉の熱暴走を止める手は無かったでしょ。
米軍に「冷却水」を運んでくれるように頼んでたんだから。
冷却水そのものが無かったんだから。
ベント処理も決断から数時間後にようやく出来たか出来ないか… よく分からん… という状況だったんだから。
直ぐそばに無尽蔵にある海水を冷却水として使用する選択は、あの時は極上の選択だった。

そんな時に配管の詰まり? バルブが開かなくなる? シーリングが破損する?
破滅へと至るまでに、寸暇を作り出すには海水注入しか道は無かった。

その後に消防車やコンクリ車にて海水を放水する手法で温度上昇を防ぎましたが、これが転換点になって安定化への道を進むようになったわけ。
本来なら電源喪失から数時間内で外部電源を引いてこなければダメ。


既存の冷却系統を使用して原子炉を冷温停止まで持っていくなんて… そんな妄想が実現するなんて誰も思ってない。
『通常の冷却機能の復旧』? 笑わせんじゃないよ! と、普通なら怒りますが。
だが、、東電だけはそれを目指していたという、バカの上塗りをしてたんでしょ?
ここで、東電がバカだったとまたもや判明した。これが2度目。

3度目あたりになってくると、結構皆が気が付いてきて、放水した大量の水が海に流れ出すのはミエミエに予測できただろ! なんでその準備をしておかないんだよ! と騒いでましたね。
タンカー用意しておけばよかったのに… とかとTVでも言ってたが、東電のバカさ加減に皆が気が付き出したと言うか、バカだろ?とTVで言っても当たり前のようになった。
これが3度目のバカ判明でしたね。

4度目はなんだっけか。今度は5度目があるのかな?
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

> 『通常の冷却機能の復旧』? 笑わせんじゃないよ!
いえいえ、こちらこそ笑わせていただきました。長文ありがとうございました。

お礼日時:2011/05/05 02:28

#2,3です。

普段は回答後の議論は避けるようにしてるのですが、意図が良くわからなかったので、確認です。

>少なくとも、「当初から海水注入が最善の方法だとわかっていたのに、
>廃炉を避けるためにしなかった」などという発言をすればどんな非難を
>浴びるかは火を見るより明らかなのだから、東電の関係者がそんな発言
>をするはずがありませんよね。

 →その点は私も100%同感ですが、質問者様は、それを承知で「東電の幹部」が発言したと言う「明確な根拠・出典」を求められていると言うことでしょうか?(Wiki Leaksのようなものを考えておられるのですか?)

個人的には尾本さんの発言は東電幹部の発言と言っても差し支えないと思いますので、御質問の「東電幹部発言の明確な出典・根拠の提示」にはお答えできていると思います。尾本さんの発言自体について、明確な根拠・出典もなしにあれこれ個人が解釈するのは、それこそ「単なる憶測」になるのではないかと懸念しますが??
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この回答へのお礼

harihorere さん、何がしか不愉快な思いをさせてしまったとしたら、私の回答の仕方に不適切な点や舌足らずの点があったためですので、まずはお詫び申し上げます。

harihorere さんに提示いただいたウォールストリートジャーナルの記事は、私が質問で求めていた意図に合致したものです。先にその点を明確にお礼した上で、記事の内容についての意見をすべきでした。


> それを承知で「東電の幹部」が発言したと言う「明確な根拠・出典」
> を求められていると言うことでしょうか?

についていえば、ご指摘の通りかもしれません。ただ、記者会見席上などで「廃炉を避けるためだったんじゃないか!?」と詰め寄られた結果、「そういった考えがなかった訳ではない」とか「そう思われても仕方ない」など、それを一部でも是認するような発言があったのを私が知らないのかもしれないと考えていたことも事実です。

「東電幹部が利益優先のために、唯一の選択肢であった海水注入を遅らせ、国民の命を犠牲にさらした」などという、いわば人格を全否定するような非難が、当然のように受け入れられて世論を形成した過程を知りたいと思ったのが質問の意図でした。

ただ、「幹部の直接の発言がない以上、『廃炉を避けるために』は憶測だろう」という意識と、「海水注入は、発生直後にすべきファーストチョイスではありえなかった」という、本来であれば切り離して述べるべき意見を混同して記載しているうちに、せっかくご回答いただいた harihorere さんに不愉快な思いをおかけしたように思います。申し訳ありません。

お礼日時:2011/05/06 02:24

あたかも東電の弁明代理人のような質問者さんなんですが、海水注入をしなかったらどうすればよかったの?


それを言ってみて?

『通常の冷却機能の復旧』が出来ると思ってたの?
東電も少なくとも表側ではそうできると思ってたらしいね。
だけど、冷却水そのものが無かったのよ? 知ってるの?

真水の冷却水を遠方から車両輸送や船舶輸送によって取り寄せている最中にどうやったら『通常の冷却機能』で原子炉核燃料を冷やすのよ。
その方法を言ってみなさい。

まぁ、質問者さんは現場にいずもせず、妄想だけでわめいているだけだから、東電本店の妄想族と全く同じ空想をしているのでしょうが、最低でも新聞やTVを見てから、事実に基づいて妄想してよね。

東電本店では事実に基づいた妄想をしているので、『通常の冷却機能』による冷却はやっとあきらめてくれた。
ところが質問者さんは新聞もTVも無視しているらしくて、まだ『通常の冷却機能』による常温停止を目指しているらしいので…

それでさ。。。海水注入をしなかったらどうすればよかったの?
それを言ってみて?
冷却水が無かったんだよ?
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この回答へのお礼

> ところが質問者さんは新聞もTVも無視しているらしくて、
> まだ『通常の冷却機能』による常温停止を目指しているらしいので…

???私の文章のどこがこんな曲解を生むのか不思議なのですが。。。それはさておき、 ww8 さんは東電が海水注入を当初からしなかった理由を、「東電がバカだから」と結論付けてらっしゃいますよね。私が知りたかったのは「なぜ『廃炉を避けるため』というような立証不可能とも思える理屈が、東電非難・責任追及の前提になっているのか?その根拠はあるのか?」でしたので、「廃炉を避けるために海水注入しなかった」と考える方以外と議論しても得られるものはないと思います。あしからず。

お礼日時:2011/05/06 02:41

なんだ… 補足要求に応じてもらえてないんですか。



まだ前後の脈絡をよく理解できてないらしいのですが、、
事故発生直後、早急に海水注入の必要があり、事態収拾への道はあの時海水注入しかありえなかったが、東電がその決断を遅らせたのは何故か?
これがあなたの質問の要旨であるわけですよ。

私があなたに教えた理由が、「東電は事実の把握が完全に出来ておらず、緊急時のマニュアルも充分に作成されておらず、原発事故の推移も完全に予測する能力も無く、ただオロオロして手をこまねいていたから」という理由。
これを簡略に言えば「東電がバカ丸出しのアホだったから」。。

この時東電は同時に、あなたのように「通常の冷却機能の復旧を優先させよう」とする思いつきも有ったし、「海水注入は炉が使用できなくなる為まずい」という戸惑いもあったし、「全員退避して後の事は米軍の特殊部隊に任せよう」という案もあった。色々な雑念やら妄想やらが現場にも本店にもあったはず。

東電外部から見た場合、何故東電の海水注入が遅れたのかは、最も合理的で東電をかばう、東電の立場に立った理由が、「海水注入は炉が使用できなくなる為まずい」というもの。
これが最も東電に有利に解釈した理由。

あなたがしつこく執着していた『通常の冷却機能の復旧』は有り得ない。
たとえ有り得たとしても、事故直後の緊急時に選択する手段では有り得ない。← 理解できてます?


それでさ。。。海水注入をしなかったらどうすればよかったの?
それを言ってみて?
冷却水が無かったんだよ?

これに答えようと、少しは奮闘努力してみれば、自ずと自分の求める答えが分かるはずですよ。

それと、もう少しTVや新聞の報道を読んでいれば良かったのに。事実の把握が必要かと思いますよ。
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この回答へのお礼

しばらく留守していたため、ご返事が遅くなりました。もうご覧になっていないかも知れませんが、ご回答を・・・

> それでさ。。。海水注入をしなかったらどうすればよかったの?
どうも曲解なさっているようですが、私は当初から海水注入そのものを否定してはいませんよ。
ただ、「ファーストチョイス(=優先順位第一位の選択肢)ではなかった」と云っているだけです。もしかするとファーストチョイスと「ベストチョイス」を混同しているのですか?

私は、電源喪失直後に東電が電源の回復を目指したことが誤りではないと思っているし、その後海水注入したことも正しい判断だったと思っています。海水注入の決定が著しく遅かったとは思っていないし、それゆえ「廃炉を避けるため」というのはいわれのない中傷に近いと考えています。

今までの私の話をどう読めば「海水注入しなかったらどうすればよかった?」という追求ができるのか理解に苦しみます。

> たとえ有り得たとしても、事故直後の緊急時に選択する手段では有り得ない。← 理解できてます?
理解できるできないでなく、その根本の部分で ww8 さんと見解が違っているので、おそらくどれだけ意見を交わしても何ら得られるものがないだろうと思っています。

地震が発生した直後に原子炉は停止したものの、津波によって電源が全て喪失した。→ 電源さえ確保できれば原子炉緊急停止後の「通常の冷却機能」が回復するのだから、電源復旧を目指すのは当然ですよね。
しかし、電源復旧に手間取る間に格納容器内の圧力が増してきた。→ 容器内の水がさかんに蒸発していることが推測される。→ しかし格納容器の密閉性は確保されているのだから冷却さえ適えば安全は確保される。→ 従って引き続き電源復旧を目指す。→ しかし圧力は増す一方で、容器の破損という最悪のケースが懸念される。→ 放射性物質の流失もやむなしとの判断でベントを行う。

ここまでの対応の中に、ww8 さんの主張する「海水注入」という選択肢はありえません。少なくともベントして容器内の圧力を下げた後でなければなければ外部からの注水は不可能でしょう。ベントは放射性物質の放出を意味するのですから、ギリギリまで避けたかったのは当然だと思います。

その後まもなく水素爆発によって建屋が破壊され、12日の夕方の官房長官の会見で、20時頃から「(やむをえず)海水注入する」という発表がありましたよね。少なくとも会見の数時間前、おそらくベントと前後するタイミングで政府に対して海水注入の打診があったのでしょう。

ww8 さんはもうお忘れのようですが、この会見ではその危険性についての記者からの質問があり、「2号機3号機にも海水注入するのか?」と心配する声さえあがっています。海水注入には未知のリスクが伴うことを多くの常識的な人々は理解していたはずです。少なくとも「なぜもっと早く海水を注入しなかった」などという意見は記者からはありませんでした。

このように、電源喪失からおそらく24時間以内には海水の注水を決定していたと推測されます。この間の事態の推移と東電が行っていた対応をみる限り、「廃炉を避けるために意図的に海水注入をしなかった」というような謗りの集中砲火を浴びるほどの遅滞はなかった というのが私の見解です。

もうひとつww8 さんはお忘れのようですが、電源を失った当初、原子炉内の水位をモニタリングできていませんでしたよね。燃料棒がむき出しになっているのではないか?などと盛んに取りざたされていたのは覚えていますか? 原子炉内の水が足りているのか不足しているのかさえ判らない中で、どうして海水を注入しようという選択肢がでてくるのでしょう?

ww8 さんは、どのタイミングで海水を注入すべきだったというのでしょうか?
今までの主張を聞くと、電源回復など出来っこないのだからすぐに海水を注入すべきだったとのこと。
何の状況把握もできていない状況で、「電源回復は不可能」と諦め、「原子炉内の水が足りない」と推測し、リスクなど顧みずにすぐに海水注入すべきだったというのでしょうか? そんな直感に頼った対応など、議論するに値しないと思いますよ。

「廃炉を避けるために海水注入が遅らせた」と東電を非難している人たちも、おそらく誰ひとりとして「電源復旧など無駄な努力をせずに海水を入れるべきだった」などといっている人はいないと思います。

再三、TVや新聞の報道を見ろとお勧めいただいていますが、それで事実や真実が把握できると思っているのでしたらまずはその誤りに早く気付きましょう。そして、他人の主張を曲解することなく捕らえる能力を身に付け、ご自身の意見を論理的な矛盾がないかを常に検証すること、更には常識的な言葉遣いを使用することを、強くお勧めします。

お礼日時:2011/05/09 02:54

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