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西田幾多郎という戦前の哲学者の本を読んでいますが、文体が古く、よく分からない言葉があります。彼は「良心を有つ」「独自性を有つ」という表現を使います。この「有つ」の意味はコンテクストから「持つ」という意味だろうということは察することができるのですが、どう読むのでしょうか。また、これは戦前は一般的な表現だったのでしょうか。よろしくお願いします。

A 回答 (6件)

以下のサイトによれば、Directioさんのご推測そのままに、


「もつ」と読むようです(私も初めて知りました(汗)):
http://www.kanjijiten.net/jiten/4501.html#k4513

※『読み』欄の「準1・・・」というのは、同サイトの以下の
 ページから推測するに、「漢検準1級」の「準1」という
 ことかと思います。
http://www.kanjijiten.net/jiten/index.html
(『読み方から探す(音訓索引)』の右側の『凡例』を参照)


> これは戦前は一般的な表現だったのでしょうか。

試しに「青空文庫」で「有つ」の検索を掛けてみたところ、
相当数の該当がありました:
http://www.google.com/search?as_dt=i&as_sitesear …

これらの全てが「もつ」と読む事例であるかは確認しては
いませんが(汗)、少なくともご質問の著者のみに特有の
表現、というわけではなさそうです。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。勉強になりました。

お礼日時:2011/05/24 05:52

「もつ」または「たもつ」と読みます。


もっとも、「たもつ」は「手(た)持つ」が語源ともいわれていますので、意味の根っことしては同一です。
著者自身が読みを定めているのでない限り、文脈なり趣味なりに合わせて好きに読んで構わないでしょう。

この場合の「有つ」は所有の意味を表します。
現代中国語でも、「私はお金をもっている」を「我有銭」というように、所持、所有の意味で使います。
http://www.excite.co.jp/dictionary/chinese_japan …

ちなみに、動詞の「ある」を「有る」と書くのも、やはり所有の意識が強い場合で、純粋な存在を表す場合は「在る」と書くのが一般的とされています(とはいえ、日本語では明確でない場合も多いので、かなで書かれることもしばしばですが)。

戦前に一般的な表現とまで言えたかは分かりませんが、哲学書を読むような知識人であれば、当然に漢籍の知識もあったことでしょうし、意味・読みともに苦もなく分かったのではないかと思います。
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「もつ」と読みます。


日本語の語源は一つなのですが、
「有する」という意味のときには「持」を使うことを嫌うのです。
have=有つ
hold=持つ

「きく」についても同様のことがあります。
hear=聞く
ask=訊く

このような使い分けです。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。勉強になりました。

お礼日時:2011/05/24 05:53

「もつ」を「同音同訓異字辞典」(柏書房)で繰(く)ると、



【持つ】(1)手に取る、(2)所有する、(3)引き受ける。
【保つ】→もつ。維持する。たもつ。例)間が保たない。ひもち(日持/日保)する。
【有つ】→持つ。所有する。備えている。例)将来発展すべき素地を有つ。

このうちの「備えている」のニュアンスに近い、「物事が、ある性質や状態をその中に含む。「強さと優しさとを併せ持つ」「魅力を持つ」」(小学館「国語大辞典」)でイメージされてはいかがでしょう。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。勉強になりました。

お礼日時:2011/05/24 05:53

有つ(。

) の読みは「もつ」「たもつ」のどちらかです。どちらに読むかは文脈できまるはずです。

漢和辞典をひくといいのですが、ここでは goo辞書の「デジタル大辞泉」で見ると、
 ゆう【有】[音]ユウ[太字](イウ)(漢) ウ[太字](呉) [訓]ある[太字] もつ たもつ
となっています。[太字]とあるのは常用漢字音訓表にあるものです。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/223681/m1u/ …

つまり、現代の漢字政策では(常用漢字音訓表では)使用しないことになっているが、伝統的には「ある(あり)、もつ、たもつ」とよんでいるのです。(訓む=よむ)

「有つ」の使用例については、検索サイトで
 有つ site: aozora.gr.jp
と検索すると、青空文庫にある作品での用例がわかります。 ※この場合「有つた(あった)」もひっかかってきます。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。勉強になりました。

お礼日時:2011/05/24 05:53

こんにちは。



(たぶん)

「たもつ」と読みます。 
基本の意味は「保有する、保存する、保持する」です。
あるいは「今も有る。残っている。」のニュアンスかな。
だから「持つ」と訳しても間違いではないと思います。
正確には覚えていませんが、論語の書き下し文にも有ったと記憶しています。

http://sekihi.net/stones/4142

正式な読み方なのか、あるいは造語、当て字なのかは不明です。
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