【お題】王手、そして

マレーシア航空がワンワールド加盟するそうですが、

驚いたのは私だけでしょうか!

A 回答 (2件)

 これまではスカイチーム入りが確定的などと言われてきましたから、驚かれるのも無理はないと思います。

ただ、ここ最近の状況を注意深く見ていればさほど不思議とは思われません。ここでのマレーシア航空(MH)のライバルはシンガポール航空(SQ) ガルーダ・インドネシア航空(GA)があります。インドネシアとマレーシアは同じイスラム教国ではありますが、領土問題などあって仲が良いとは言えません。また領土が接した地域は観光地でもあって、観光客を奪い合う商売敵という関係でも あります。

 こういった背景もあってMHとGAはライバル関係にあります。実はGAは航空会社としの安全性に問題があったとして、最近 までEUから乗り入れ禁止の措置を受けていました。これに対しMHは五つ星の評価を受けるほどサービスや安全性では高い評価を受けています。国際的評価ではMHの方がGAよりも数段格上なのです。ところが最近GAがEUからの乗り入れ禁止を 解除されたためスカイチームに加盟することになりました。実はGAは元々スカイチームの中核を成すKLM等と別のアライアンスを結成したていました。これが更に別のアライアンスと合併して現在のスカイチームと発展するわけですが、GAはEU圏内に乗り入れ出来なかったため除外されたのです。GAからするとスカイチームには加盟と言うより、復帰すると形になるわけです。

 さて、そうなるとMHの立場がありません。GAが加盟しないことを前提に話を進めてきたと思われますが、その前提が崩れた訳です。航空会社の連合としてはANAが加入しているスターアライアンス、JALが加入しているワンワールド、エールフランスやデルタ航空が中核となっているスターアライアンスがありますが、スターアライアンスにはシンガポール航空やタイ国際航空が加盟していますし、スカイチームにはGAやベトナム航空が加盟しています。
 つまりこの二つの連合には既にライバル会社が入っているため加入したとしてもメリットは限定されます。これに対してワンワールドは東南アジア地域の航空会社が加盟していませんでしたから、この地域に拠点は是非とも欲しい。MHであれば評判の良い航空会社だけに、良質のサービスを提供するというワンワールドのポリシーにも叶います。一方でGAやSQのみならず格安航空会社のエアアジアなどとの競争にさらされ、外部からの支援を必要としていたMHにとっては同じ地域の航空会社が入っていないワンワールドであれば、それだけ自社の価値を高く売り込めると算盤を弾いた。つまり両者の思惑、利害が一致したということだと思います。

 長々と書きましたが、MHがそれまでのスカイチーム寄りの姿勢を変更してワンワールド入りを決めたのは、ガルーダ・インドネシア航空(GA)がスカイチーム加盟となったのが決定打だったというのが私なりの結論です。

 今回のことは日本からの国際線ではJALをメインとしている利用者には朗報かと思います。これまでANAに比べて弱かったこの地域での利用の便が向上しますし、マイルも一本化して貯めることができるようになります。中でも東南アジア方面や、この辺りで乗り継いでインドなどに行かれることの多かった方には歓迎されるニュースだと思います。 
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この回答へのお礼

詳しい回答ありがとうございます。
私はJALのマイルを貯めており、嬉しく思います。

お礼日時:2011/06/07 23:07

関西在住のJAL会員です。


今回のこのニュース、2012年後半にも正式決定とありますね。
関空から東南アジアへ行くにはマイルを貯める為に
タイ、キャセイ、ベトナム航空などのコードシェア便を利用
していましたがJALが減便してから関空発の旅が狭まり羽田、
成田経由を強いられている為、とても面倒です。
ですが、マイルが貯まる飛行機が飛んでくれる事で
今後の旅の行動範囲が広まりますし私にとってはとても朗報です!
関空⇔クアラルンプールが就航するのは知っていましたが
ワンワールドメンバーに加盟するという情報にはビックリしました。
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この回答へのお礼

ワンワールドメンバー正式加入時には、世界一周の選択が広がりますね。
クアラルンプールから南米やアフリカも行けそうですね。

お礼日時:2011/06/07 23:06

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