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以下の文を読んでも分からなかったことがあったので教えて下さい。
「もしMC=AC(損益分岐点)で全て操業を止めるとFC分だけ赤字になる。
だから、操業を続けることによってこの-FC分を支払って少しでも赤字を減らそうと努力するわけです。したがってMC=AVCまで企業は操業を続ける。」
MC=ACのとき、利潤がゼロになるのなら、MC=AVCのとき、赤字なので収入Rはマイナスですよね?
そしたら、π=R-(VC+FC)はさらにマイナスになり、-FC分を支払うことなどできないのではないですか?

A 回答 (4件)

収入Rは生産量がプラスであるかぎり、マイナスにはなりません。

収入とは価格×生産量、つまり売上金額のことです。ここで言っていることは、収入Rが総費用VC+FCより小さくても(すなわち、利潤πがマイナスであっても)、可変費用VCより大きいかぎりは操業を続けるほうがよい、ということです。式で書くと、Rが
   
    VC ≦R≦VC+FC   (1)

満たしているならば、操業すると赤字(損失)はでる(R-(VC+FC) ≦0)が、収入が可変費用を超える部分はプラス(R-VC≧0)なので、固定費用FCを少なくとも部分的にはカバーしている、したがって操業をつづけるべきだ、といっているのです。赤字だからといって操業を停止すると収入Rはゼロとなるので、利潤=-FC、すなわち、固定費用に等しい損失がでます。(1)のような状況にあるとき、操業をつづけるなら、利潤=R-VC-FC≧-FCとなって、操業を停止するよりも得するからです。
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回答の冒頭の部分の訂正。

「収入Rとは、価格×生産量、つまり、売上金額のことだから、生産量がゼロなら、ゼロ、生産量がプラスなら、プラスで、マイナスとなることは決してありません。」と訂正してください。
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あなたの質問を読み返してみると、あなたは収入と利潤の区別ができていない、赤字の意味がわかっていないようです。

収入Rとは、繰り返しますが、価格×生産量(販売量)で売上金額のこと、利潤とは収入から費用(VC+FC)を差し引いた残りの金額のこと、赤字とは費用のほうが収入を上回り、利潤がマイナスとなること。赤字つまりマイナスの利潤のことは損失ともいいます。前にも書いたように、収入は生産を停止すればゼロになりますが、生産をつづければ決してマイナスとなることはありません。
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この回答へのお礼

何度も回答していただきありがとうございました。
よく考えたら、おっしゃる通りでした。
収入がマイナスになるわけないですよね。
少し納得できました。お世話になりました!!

お礼日時:2011/07/05 20:14

製品Xを製造販売している企業があったとします。


製品Xは1個1万円で売れます。

製品Xを1個作るためには原材料費が5000円かかります。
また、1個当たり3000円の人件費がかかります。ですから
AVC=5000円+2000円=8000円
です。
話を簡単にするために、生産量が増えても変動費は変わらないことにします。

この企業は製品Xを製作するための工作機械をリースにしています。リース料は1か月100万円です。また、製品を販売したり、経理を担当したりする事務職員がいます。その給与は1か月20万円です。本社と工場は賃貸で家賃は1か月あたり180万円です。
これが固定費ですから
FC=100万円+20万円+180万円=300万円
です。

この製品を1か月あたり1500個生産すると売上(収入)は1500万円です。
1カ月のVCは
VC=8000円×1500個=1200万円
TC=VC+FC=1400万円+300万円=1500万円
となりますから、生産個数1500個が損益分岐点です。

サラリーマンの家庭ではもらった給与を収入と呼ぶことが多いので勘違いする人が多いのですが、経済学の世界では売り上げを収入と呼びます。ですから、この場合の損益分岐点での収入は1500万円です。ここから可変費用1200万円を引くと300万円残ります。これで固定費用300万円を支払うことができます。残りはゼロですから利潤(=利益)はゼロになります。

1か月あたり1400個生産すると、収入は1400万円です。
可変費用は
VC=8000円×1400個=1120万円
です。可変費用を支払うと
1400万円ー1120万円=280万円
です。固定費用300万円を支払うと20万円の赤字になります。固定費用を支払うためには20万円不足するので、どこかから20万円を捻出しなければならないわけです。

ここで操業を停止してしまうと、売上(=収入)はゼロ円です。可変費用もゼロ円ですが、ここまででえられるお金はゼロ円ですから、固定費用300万円を支払うためには300万円不足します。ですから300万円をどこかから(社長のへそくりから?)捻出しなければならないことになります。

20万円をひねくりだすのと300万円をひねくりだすのとどちらがマシですか?
20万円ひねくりだす方が被害が少ないですよね。つまり、赤字であっても生産をやめてしまうよりはまだマシなのです。


ところで、原材料は製品1個当たり5000円でしたが、じつは供給業者から100個分ずつ買っていました。素材の性質上100個分単位でしか仕入れることができないのです。100個分ですから50万円支払わなければなりません。

さて、販売量が落ちて、月間72個にまで減ってしまいました。収入は72万円です。原材料費は50万円です。人件費は
3000円×72=216000円
ですから、これを支払うと4000円残ります。
社長のへそくりから捻出するのは299万6000円です。300万円よりはちょっとマシです。
販売量が71個になると、収入は71万円。人件費は
3000×71=213000
原材料費50万円を足すと71万3千円ですから、300万と3千円を捻出しなければなりません。だったら生産をやめてしまえば300万円だけで済みます。これが生産停止点です。
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この回答へのお礼

丁寧な回答ありがとうございました。
具体例わかりやすかったです。
言葉では分からないことがうまく説明できなかったのですが、その分からない部分が例を見てよく理解できました。
お世話になりました。

お礼日時:2011/07/05 20:18

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