No.5ベストアンサー
- 回答日時:
質問者さんの純粋・素朴さがその文章から十分に伺えます。
購入にあたり経験豊かで知識のある方たちからのアドバイスを率直に求めておられるご様子。
よってここでは根本的・高圧的に専門的な薀蓄を並べ、説き伏せる如きは甚だ適切ではないかと・・・
要は、ご本人はレコードプレーヤーと合わせてほぼ管球式アンプの購入を決めておられる由ですので。
私も、「厚みがあってやわらかい音」=即、レコードと真空管を連想しますよ。
もちろん、CDやトランジスター(バイポーラ)でもそのような音を出すことは可能です。
けれども、未だにLP、レコードプレーヤー、カートリッジ、管球式アンプを製造・販売するメーカーはあり、それらで音楽を楽しんでいる方たちも多いという事実からも捨てがたいものがあるのでしょう。
現に私などもCDとLPの両派混合!
確かにCDは扱い易く高音質。今現在主流であり、この先も基本的には変らないでしょう。
一方、LPはレコード盤の音溝に、0と1のデジタル信号では割り切れない極めてアナログ的な情報が刻まれており、それを様々なカートリッジで拾い上げ再生することの楽しみがあります。はっきり言って音も柔らかいですし。
再生するアンプですが、CDを聴くのにトランジスターでも真空管、どちらも好みで自由でいいように、LPを聴くのもまた然りです。
特にLPレコードを上質な真空管アンプで聴くとトランジスターアンプではどうしても出せない格別な音・雰囲気があります。それこそが単に懐古的世界にはまるというのではない確かな魅力でもあります。それ故、現在でも廃れず脈々と受け継がれているのでしょう。但し、基本的な回路設計、パーツ、合わせて長年愛用するに足るデザイン面の魅力度も抜きには出来ません。
さて、そこでどの機種にしましょう・・・
現在お持ちのセットから言って私なら迷わずLUXMAN SQ-38uをお奨めします。
http://www.phileweb.com/review/closeup/sq-38u/
定価は37.8万ですが概ね30万位で売られています。
理由は、
・今お使いのものがプリメイン型です。勿論、セパレートに分離しての使用も出来ますがここは新たに単独で使用する管球式プリメイン型のほうが質問者さんの意向には合っているかと。
・参考まで私自身、同社の往年の名機SQ-38FDを所有していて、実際に今でも他のアンプと繋ぎ替えてはLPやCDを聴いています。
真空管式というと何だかナロウでレスポンスの鈍いノスタルジックな単に柔らかく温かいだけの音をイメージしがちですが、それは安物であったり、開発技術力、設計、ポリシー、そもそも音楽に対する理解度・感性に乏しいメーカーの話であり、ことLUXMANは関しては違います。
・かつて、オーディオ黎明期~最盛期にかけて実に素晴らしく魅力に溢れる製品の数々を世に送り出してきました。その音は勿論のこと、圧倒的な存在感、隅々までアート性溢れるデザインの素晴らしさはオーディオファイルの心を虜(とりこ)にしてきました。
伝統的な中域~高域にかけて独特の厚みのある甘いラックストーンと、それだけにおぼれず音には芯とメリハリ感もあります。低域にも締まりがあります。
つまり、トランジスター全盛期(尚、ラックスは当時TR式アンプでも素晴らしい製品を沢山作っていました)にあって互角に競えるだけの確かな音を持っていたので、現在においても色褪せることなくCDやLPの音を音楽性豊かに聴かせてくれます。
・そんな38シリーズを継承したのがSQ-38uです。
まず、デザインが落ち着いていて風格があります。
(欲を言えばバランス的に中央部のレバーSWを4つに、あともう少し上下を抑えて横幅を長くすると完璧!全体的なデザインは、後発のCL-38U管球プリのほうが当時の38FDにはより近いですが)
そして何よりもLPを聴くためのプリアンプ部が充実(基本的な回路は往年の38のものを踏襲。さらにMCカートリッジ専用トランス内蔵でいかにアナログレコード再生にお金を賭けているかが伺えます)。メインアンプ部の真空管は50CA10からEL34に替わり、出力トランスOY-15も代替品ですが、オリジナルモデルの代替機として十分ではあります。
如何ですか・・・?
あと、DP-500Mに付属のMMカートリッジははっきり言ってオマケ程度ですので将来的には単品販売の上級品(MC型)をお奨めします。
納得しました。
SQ-38uの詳しい説明もいただきありがとうございました。
皆さんのアドバイスから、まずは、今のシステムできいてみて、不都合があれば改善していこうと思います。
カードリッジを改善しても駄目な場合は、アンプの購入も検討します。
そのときは、SQ-38uを最優先候補として考えます。
No.6
- 回答日時:
再び iBook-2001です。
お礼の書き込みありがとうございます。
いろいろ情報を非れたと思いますので、、
「厚みがあってやわらかい音を聴くために、レコードプレーヤを買います。
上のアンプは解像度はそこそこですが、やはり、真空管アンプの方が、レコードプレーヤーに合うのではないかと思います。」
この部分、かなり憶測とドコカのイメージが強いのかと感じます。
いまご利用のアンプで「厚みがあってやわらかい音」が得られなければ、基本的にレコードプレーヤーのセッティングやカートリッジ、LP板の正確な調整を確認した上で考えてください。
逆に、DP-500M、無視で「厚みがあってやわらかい音」を求めるなら、球アンプ以前にスピーカーの個性で他の方向も提案してみたく成ります。
真空管=厚みがあってやわらかい音 って、一部の人にはおおむねそうなんですが、良いと感じられるかどうか、その部分はかなり個人の判断ですしね。
どんな製品にも生き残る物にはメリットとデメリットが存在します。 個性的なクセとも言えるメリット面を知った上でデメリットを享受出来るように克服出来たら個人の趣味範囲で好ましい物でしょう。
球アンプ愛好の方に言わせればオイオイっていわれそうですが、私は2A3シングルの音が好きですよ。
もちろん、組み合わせるスピーカーもかなり限定した上で聴き方も限定条件アリという場面です。
自動車でも、たくさん荷物と人が乗れる大型車が良いか、安くて農作業の狭い道も便利なトラックがよいのか、一般道路では最大性能が試せないけれど高級スポーツカーが良いか、、、
それzpれ、個人の趣味ですね。
オーディオも機器の工業技術と、科学、その上に感性と言う芸術評価も有るようですので、なかなか難しいものです。
No.4
- 回答日時:
>やはり、真空管アンプの方が、レコードプ
>レーヤーに合うのではないかと思います
申し訳ないのですが、その「根拠」はどこにもありません。
一般世間には、アナログレコードの音は温かみがある -> 真空管式アンプもアナログライクで温かみのある音を出す -> だから両者は相性が良い。。。という図式が存在するのかもしれませんが、アナログの音が暖色系で柔らかいなどといった先入観は、少しでもアナログレコード再生に向き合ったオーディオファイルからすれば一笑に付されるような「迷信」に過ぎません。
アナログレコードからは、上手く再生してやればSACDやハイレゾ音源も裸足で逃げ出すほどの高品質・高解像度なサウンドを引き出すことも可能です。
そもそも、アナログレコード(LP)が出現した1950年代末から60年代半ばまではともかく、音楽ソースの主流だった1970年代から80年代初頭にかけては、ほとんどのアンプはトランジスタ式でした。当時すでに管球式に執着していたのは、一部のオーディオファンだけだったのです。
だから、よほど「一度は管球式を使ってみたい」という興味本位の強い動機があるのならば話は別ですが、単に現時点でアナログレコードを上手く鳴らしたいということでしたら、管球式にこだわる必要は微塵もありません。
現行のL-505uで取り敢えず鳴らしてみてはどうでしょうか。それで不満が出てきたら、購入する必要があるのはL-505uに代わるアンプではなく、より上位のカートリッジあるいはフォノ・イコライザーアンプです。
なるほどなるほど。
アナログレコードからは、上手く再生してやればSACDやハイレゾ音源も裸足で逃げ出すほどの高品質・高解像度なサウンドを引き出すことも可能です。
⇒おもしろい。いい音を出すための冒険にでれる。
そうですね。
まずは、今のシステムで聞くのが必要ですね。
それで不満があれば改善していこうと思います。
No.3
- 回答日時:
Amplifier (505u) も DAC (DA-200) も Luxman で統一なさっていらっしゃるのに何故 Luxman CL38u という選択肢が出てこないのか不思議です(笑)。
C38u は定価 32 万円ですが、店頭価格は 30 万円を切っていますので 30 万円の予算ならば余裕で購入可能ですよ。
505u は Pre と Power を分離できる Separate Switch がありますので Denon DP500M を繋いだ Luxman CL38u の出力を 505u 背面の Power-In に繋いでおけば Separate Switch を入れるだけで「CL38u Pre-Amplifier + 505u Power Amplifier」の組み合わせを選択でき、Separate Switch を Off にすれば 505u に繋いだ他の機器 (DA-200?) からの音を出すこともできます。
真空管式 Power Amplifier は A No.2 yosifuji20 さんが仰るように Output Transformer が足を引っ張るのが悩みの種で、Transistor Amplifier では初期の頃から OTL (Output Transformer-Less) という方式であったように、高価な癖に性能の足を引っ張る Output Transformer を排除した形で発達してきました・・・Transistor 式で Output Transformer を用いているのは Transformer 作りに自信があって特許も持っている McIntosh 社ぐらいのものです。
真空管はその多くが数 kΩ という出力 Impedance を持っていることから Speaker を駆動する 8Ω にするためには Transformer で Impedance 変換してやらねばならないのですが、数 kΩ でも良い RCA-Pin Line 出力にする Pre-Amplifier ならば OTL にできますので真空管の持ち味を Output Transformer で変えることなく利用できます・・・そのため一般的に真空管式 Pre-Amplifier の性能は真空管式 Power Amplifier よりも高く、Transistor 式 Pre-Amplifier と引けを取らぬものも少なくありません。
Pair として紹介されている MQ88u はそもそも定価 38 万円ですので予算 Over ですが、MQ88u は KT88 という型番の真空管が非常に個性的な音を出す真空管である上に Luxman Original の OY 型 Output Transformer という音色を大きく左右する部品も用いられている Amplifier ですので、これをもって真空管式 Amplifier の音と言うわけにはいかないでしょう。
真空管らしい音というのは Pre-Amplifier よりも Power Amplifier の方が顕著と言うか、素人にも判り易いものなのですが、その大半は Transistor Amplifier よりも性能の劣る部分での音色であり、一聴しただけでは真空管なのか Transistor なのか判らないほど精緻な音を出せる真空管式 Pre-Amplifier とは別次元の「趣味の音」です。
実際 6L6GC、EL34、KT66、KT77、KT88、6550、EL156 (中国管)、350B を無調整で挿し替えられる SOFTON 社 の Model 7 などという製品があるほど、Power Amplifier では真空管を換えると音色も大きく変わってしまいます。
http://www.icl.co.jp/audio/Model7/M7-1.htm
別に Model 6 User だから Model 7 は良いよなどというつもりはなく(笑)・・・実際のところ買うつもりはないです(笑)・・・「こういう遊びができる製品があるほど真空管式 Power Amplifier というのは多彩な音を出すものですよ」いうだけの紹介です。
A No.1 iBook-2001 さんが紹介されていらっしゃる Amplifier 群も Web 検索していただければ気付かれると思いますが
どれも異なる真空管、Output Transformer を組み合わせた製品であり、各々に個性があって決してどれが一番良いとは言えぬ優秀な製品群です。
>そこで、どこ製の真空管アンプがいいでしょうか。
どれが良いかは御質問者さんの耳 (感性) が判断するものであり、御質問者さん以外に正解を出せないものです。
私が「Luxman CL38u の選択肢は浮かばないの?」という疑問を呈したのも「御質問者さんの System に Luxman 社へのこだわりが感じられること」と「新 Series の Amplifier ならば Cost Down を図るところが幾らでもあるでしょうが、復刻版では『昔の方が良かった』などと言われようものなら社の信用が地に落ちますので(笑)、CL38u ならば 505u の Pre-Amplifier 部と性能上でも引けを取るものではなく、音色も名器とさえ言われた Luxman 社の顔とも言える CL38 を復刻させるにあたって手抜きなど考えられないでしょうから悪いはずがないだろう」と思うからです。
ラックスマンのCL48uはもちろん知っています。
ラックスマンのアンプは好きです。
ラックストーンなので。
ラックスマン意外と比較しないとラックスマンの良さも悪さも分からないと思い、アドバイスを求めました。
真空管の専門メーカは特許も取得してそうで、いい音を出すんじゃないかと思います。
そういうこともあり、全体を確認したかったのです。
No.2
- 回答日時:
アンプつくりを趣味として50年ほどしてきたものです。
ラジオから始まって真空管アンプも何台か作りました。
その後トランジスターやICアンプもいくつも作ってきました。
その立場で言うと、果たして真空管アンプが本当によいのかなという気がします。
真空管アンプの最大の問題は出力トランスが必須ということです。これが音響的にはかなりの難物で今ではよいものは一個数万円もします。それを使ったからと言ってそれが不要な半導体アンプよりも性能がよいのかというと、ひずみも出力もかなわないというのが現状です。
「真空管アンプの方が、レコードプレーヤーに合うのではないか」というのは、アナログレコードの全盛期が真空管の最後の時期と一致しているのでそういうことが言われるのかもしれません。
でもアンプがレコードに刻まれた信号をなるべく正確にスピーカーへ送り込む機器と考えると、半導体アンプのほうがかなり優秀と思います。
少なくと同程度の性能を出すためには多分真空管アンプは10倍以上のコストがかかるでしょう。それでもせいぜい同じ程度でそれ以上ということではありません。
という理由で私の部屋ではいつでも真空管アンプが音だしできる様になっていますが滅多に出番が無いというのが現実です。勿論アナログレコードの場合でも同じです。
、
No.1
- 回答日時:
はじめまして♪
「どこ製の」とは、国?
アッセンブリーメーカ? 真空管本体? トランス??
そもそも真空管アンプのどのような特徴を求めて、他の多くのデメリットを理解しませんと球アンプで満足出来るかどうか疑問も残る所です。
また、一定以上のグレードに成りますと、パワー段用の大きな電源部が微小電圧増幅のプリ部(特にフォノ回路など)に悪影響が出るのを避ける為に、プリとパワー 2シャーシー構成と成って来ます。
現用アンプと同じメーカーのラックスマンでも昔はリーズナブルな一体型(プリメイン)も有りましたが、今ではより趣味性が強い最上位機だけとなって、やはりプリとメイン別ですね。
最近の多くは、プリメインと表記していてもフォノ回路が無い製品が多く、別置きでフォノアンプが必要に成ったりします。
例:東京サウンド株式会社の場合、プリメインValve100SE と フォノPE-100SE
株式会社トライオード プリメイン TRV-88SE と プリTRV-4SE
ユニークな所では、株式会社サンバレーのオーディオ部門、ザ・キット屋のオリジナルアンプ群
ほかに、音の傾向として、フォノやライン部では主に回路構成、パワー部では真空管種と構成で大まかに音の傾向も違って来ます。
また、505uにはプリとパワーを切り離して利用出来る設計ですので、パワー部だけ、又はプリ部だけを真空管アンプという利用も可能でしょう。
例:フォルテシモオーディオ(株式会社インターナショナル電子)の300Bシングルパワーアンプ
http://www.inter-d.com/FA-300BS.htm
なども面白そうです。
もう、このあたりは、音が良いとか言うより、音楽鑑賞に置ける趣味性の世界ですね。
一応、国内のメーカーの一部を例にしてみました。
詳しい内容ありがとう。
言葉足らずで申し訳ありません。
・・製とは、メーカのことです。
真空管のデメリットとメリットをもう少し勉強します。
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