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アルコールをエステル化する際、アルコールのヒドロキシ基のOに放射性同位体でマーキングしておくと、水ではなくエステルに放射性同位体がいくことから、エステル結合のOはアルコール由来
ですよね?

でもエステルを例えばNaOHでケン化をする際には、カルボン酸のナトリウム塩とアルコールが生成しますよね?

どうして分解する時と、結合する時とで、切れる(くっつく)場所が変わるのでしょうか?
ケン化でナトリウムアルコキシド(?)が生成しても良さそうなものなのに…。

分かりにくくてすみません。

A 回答 (2件)

種類にもよりますが、アルコールの


R-OH ⇔ R-O(-) + H(+)
という解離平衡は一般にかなり左によっています。酸としては弱いということです。ここにカルボン酸が存在すると、カルボン酸は一般にアルコールよりは強い酸なので
R’-COOH ⇔ R’-COO(-) + H(+)
の解離により水素イオンが生成します。するとアルコールの平衡はさらに左に寄ることになります。
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エステル化ではカルボン酸のカルボニル炭素にアルコールの酸素がアタックするので、新たに生成する結合はカルボニル炭素-アルコールの酸素間の結合です。

ケン化ではエステルのカルボニル炭素(これは元のカルボン酸のカルボニル炭素でもあります)に水酸化物イオンの酸素がアタックしてカルボニル炭素と元のアルコール酸素の間の結合が切れます。ですから、結合ができたり、切れたりしている場所は同じです。
 ナトリウムアルコキシドができないのは、ケン化によって生成するカルボン酸とアルコールのどちらが酸として強いかという問題です。

この回答への補足

回答ありがとうございます。

結合が切れる場所は同じ
までは分かりました。

酸としての強さの違いから、なぜカルボン酸ナトリウムが生じてナトリウムアルコキシドが生じないのか

よろしければもう少し詳しく教えて頂けませんでしょうか?

補足日時:2012/01/07 10:48
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