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日本では、小学3年生あたりから学校の授業で習字が入ります。学校外で習字を習っている児童はクラスで数人、それが中学生になると更に少なくなり、大半の生徒は高校受験などを理由に書道をやめてしまい、高校生以降も続けているのはごく一部。そして社会人になってしばらくたってから再開する、という人がちらほらいる、そんな印象を持っています。また、大人になってからは、その即効性?を求めて毛筆はやらずにペン字のみ、という人も多いですね。学校教育における習字は、公立の小中学校では、専門の教員は稀で、ほとんどは回数をこなすだけ(つまり上達を図るための指導ではない)という印象です。

私は書道を学ぶのに、中国古典の臨書をずっとやってきたせいか、中国は書道の本場、というイメージもありましたが、先日中国に行った時に、若いガイドさんが書く字にがっかりしました。中国でも、日本と同じような状況なのでしょうか。学校教育ではどうなっているのか、校外で学ぶ人はどの程度なのか、また簡体字が普及してからどうなったか、最近の状況をご存じの方いらっしゃいましたら教えていただけないでしょうか。

地域によってかなり差はあると思いますが、ある程度の都市圏で、一般的な状況で構いません。

A 回答 (2件)

 ご存じの方ではないので恐縮ですが、



 サーチナその他で中国人の書いたBBS(翻訳)などをよく見るのですが、いま中国の教育では、運動とか、美術とか、要するに点数やカネにならないような分野は徹底的に排除されているようです。

 中国人にとっては、例えば日本の「部活」「クラブ活動」の存在さえ信じられないらしく、本当にクラブ活動なんてやっているのか、とか、女子マネージャーなんて本当にいるのか(妄想では?)、とか、ひどいのになると、「日本人の友達に聞いたけど、そんなものはやっていないって言っていた」とかの書き込みがあったりします。

 とくに「書道」について話題になっているのさえ、見たことがないので、おそらく書道の教育などは全然やっていないのではないでしょうか。

 まあ、なんと書いたのか他人に判らないような字では困るので、ペン字習字的なものは教育しているでしょうけど、今教えるのは簡体字でしょ。

 要するに、繁体字を覚えるだけの教育を受けられない人、覚えられない人向けの文字を教えているのに、そのほかに行書だ草書だという、典型的な繁体字とはまた違う(まったく別に見える)書体を何種類も覚えさせる余裕などあるはずがありません。

 そんなの覚える暇があったら英語をおぼえろ! です。

 もちろん、美術は授業でやっていなくても、中国の土産物店にはキチンと描いた絵が売られています。

 才能のある人は自然にそちらに興味を持って、少年宮(だったかな?、英才教育施設)みたいな所で勉強するようですけど、放課後に学校に残ってやる「書道クラブ」なんてのが存在しないのは賭けてもいいくらいでしょうねぇ。

 以上は都市圏の話。

 山奥などは、もっと余裕がありません。簡体字さえ読めない、書けないと言う人も珍しくありませんから、書道など夢のまた夢でしょう。

 あと100年もしたら、今の韓国のように(ハングルに変えてしまい、漢字教育を排除したのでわずか数十年前の文書が読めなくなった由)、ご先祖様の書いた石碑や詩文を読めなくなって、日本に漢字の勉強にくるなんて時代がやってくることでしょう。

 ま、 f(^^; 台湾でもいいか。

 「書"道"」はすでに、中国由来の日本の「道」文化の一つですが、そうなっちゃうんじゃないでしょうか。
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この回答へのお礼

丁寧なご回答ありがとうございます。
なるほど、確かに書道はお金になりにくい技術ですから、時間と費用をかけて上達しようという人が少ないのかも知れませんね。基本的には、子が成長したら、親を養うのが普通とされていると聞きますし、親としても、ビジネスなどに結びつくような学問や技術を学ばせたいのでしょうね。
日本では、お金のため、ではなく、教養の一部として、将来恥をかかなくても済むように、子供に習字を習わせるケースが多いと思います。ただ、こういった文化が衰退していくのは残念なことです。
色々と興味深いお話をお聞かせいただき感謝いたします。ありがとうございました。

お礼日時:2012/01/23 22:32

はっきり云うと,親が金持ちで将来なんの心配もない子は中国の顔真卿・王羲之・鄭道昭等の先生が揮毫した文字,特に九世宮醴泉名のような文字から般若心経などを学び練習するもいいが,最近は先生に技法が無いので弟子も上達しないのが現状です。



でも私は思います。せめて冠婚葬祭時の表書きを書ければいいかな?って思います。これだけはワードでは書けません。直接封筒に書くのでこれだけでも書けるようになればいいかな?って思っています。

あなたのおっしゃる通り中国でも日本と同じような現状だと思います。なんだか古き時代のこれらを継承したいと思う若者がいないようです。

私も沢山の弟子達を育ててきましたが,最近の親達は転勤・赴任で子供は転校でなかなか長く弟子になってくれる人がいません。これも世代交代と諦めています。これが最近の状況です。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。書道の先生からの貴重なお話感謝いたします。
確かに毛筆の書道は、日常生活の中で活用できる場面はそれほど多くはありませんね。
ワープロの発達した今、年賀状の宛名すら、手書きで書く人は稀になってきています。
以前は、学校の先生は字が上手、という印象もありましたが、最近では酷い字を書く
先生も大勢います。書道の先生にしても、あまりにシステム化されているからでしょうか、
多くの支部を持つような書道教室では、ガッカリするような指導がなされていて、
私も娘たちに、その書道教室をやめさせて、自ら直接教えている現状です。また、私も
また本格的に書道を練習したいと思っても、技量的、人格的に、この先生を師と仰ぎ
ついていきたい、と思える先生になかなか出逢うことができません。
話がそれてしまいましたが、日本でも中国でも、こういった文化を継承したいと思う
人が少なくなってきているのは残念なことですね。

お礼日時:2012/01/28 07:48

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