大学受験地理

大学受験生です。地理を教えて下さい。シンガポールがマレーシアから独立した経緯は何ですか??あと、シンガポールの公用語の一つに英語が入る理由も併せて知りたいです。

No.2 ベストアンサー 回答者： phj 回答日時： 2012/01/30 11:31

シンガポールを含むマレー半島は第二次世界大戦終了後、インドなどと同様、イギリスからの独立を目指し独立運動を行いました。

このときに指導的立場だったのが、後の初代マレーシア大統領（マラヤ連邦大統領）であるトゥンク・アブドゥル・ラーマンと後にシンガポール初代大統領になるリー・クワン・ユーなどでした。

そしてマラヤ連邦としてイギリスから独立を果たした後シンガポールも合流する形でイギリスから独立し、マレーシア連邦が出来上がりました。
マレーシアがシンガポールを必要としたのは、そもそもマレー半島の植民地化はイギリスがシンガポール島に上陸したからであり、イギリス人の残した経済基盤がシンガポール島にあり、独立したばかりのマレーシアにはシンガポールの経済力が必要だったからです。

しかし、マレー半島には多くのイスラム教徒が住み「イスラム国家」を望む声が多かったのに比べ、シンガポールにはイギリス領時代からの白人とやはりイギリス領事時代に経済的な理由で移住した華僑（中国系の商人）その他インド人やその他の人々が集まる都市だったために、次第にマレーシア本国のイスラム的な政策に不満が高まって行きました。

そのため、マレーシアとしては自国国民を保護しイスラム教徒の不満を納めるつつ、シンガポールの経済的果実を得るために、シンガポールは自由な経済力を求めて、マレーシアからの追放という形で指導者であるラーマンとクワン・ユーが合意の上でシンガポールが分離独立しました。

国民には「イスラムにそぐわないシンガポールを追放した」とアナウンスしながら、事実上シンガポールとの協力体制を維持したといえます。

この後、シンガポールは東京23区と同等の面積と人口集積でもって独立国として維持することが必要になりました。
そのため、経済的に外貨を獲得することを目的として、またアジア大陸とヨーロッパ大陸を結ぶ海運の要衝であるマラッカ海峡の出入り口であることを生かし、自由貿易港（関税をかけないので有利）として、またシンガポール航空はすべての大陸に飛行機を飛ばすことでチャンギ空港をハブとして利用し、その上で観光立国と外資系会社の誘致を積極的な政策として実行し、現在では成功を収めているといえます。

これらの政策に伴い、旧宗主国であるイギリスとの結びつきや世界標準語になりつつある状況を考えて、シンガポールでは英語を公用語に採用したのです。
また、小さな国の中に多数の民族が住んでいるため、英語だけでなく中国語・マレー語・インドネシア語の4種類の言語を公用語に指定しており、公共施設では必ずこの四ヶ国語が併記されています（ちなみにチャンギ空港は観光政策のため、日本語の案内も充実しています）

今では1人あたりGDPが世界で15位いランクされるほど裕福な国（日本は16位・1位ルクセンブルグ・アメリカは9位）であり、英語教育による各種経済政策と地理的条件をがうまく生かしつつ機能している結果だといえます。

この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
宗教上の観点がからんでいることがわかって、納得しました。
参考にさせていたただきます。

お礼日時：2012/01/30 23:47

No.1 回答者： nishikasai 回答日時： 2012/01/30 10:05

＞シンガポールがマレーシアから独立した経緯は何ですか??

1965年8月9日にマレーシア連邦から追放される形で都市国家として分離独立しました。

＞シンガポールの公用語の一つに英語が入る理由も併せて知りたいです。

もとイギリスの植民地だったからです。オーストラリアやジャマイカなどと同じことですね。

この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
旧宗主国とのからみがここで出てくるんですね。
参考にさせていただきます。

お礼日時：2012/01/30 23:49