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アメリカの児童文学『小公女 A little Princess』を読んでいたら、
「漆喰塗り whitewash 」が、貧しさの象徴として描写されていたので驚きました。
(召使部屋の壁が剥げかけた whitewash 。whitewash が隠されてもいない、など。)

もちろん、西欧の漆喰と日本の漆喰は製法も化学式も違いますが、 stucco と whitewash の違いもあるのでしょうか。後者は日本で言う「ノロ」なのだとすると、「 stucco =漆喰塗り」は贅沢で、「 whitewash =ノロがけしただけ」は貧乏、というイメージなのでしょうか。

もう一つ、曖昧な質問で申し訳ないのですが、日本や外国の文学において、漆喰が、それなりの意味を担って(登場人物の地位を表すなど)登場している例を、ご存知でしたらご教示いただけないでしょうか。そこに注目して読んだら面白いだろうと思いまして…。

よろしくお願いいたします。

A 回答 (3件)

 漆喰の壁が主人公の貧困を象徴しているのではなく、壁が飾られていない部屋をあてがわれた主人公が「人」として扱われていない(「物」として扱われている)ことを演出しているのだと思います。



 舞台となる19世紀ヴィクトリア朝のイギリスは産業革命を経て様々な商品が安価かつ大量に供給されるようになっています。その中には壁紙等のインテリア商品もありました。
 ヴィクトリア朝時代のイギリス人は壁紙に対して非常に情熱的で、安価に供給されたこともあってか普通の家庭でも家中のあらゆる壁に割と頻繁に貼りなおしていた(当時は傷んだ壁紙は剥がさず、古い壁紙の上に新しい壁紙を貼った)ようです。19世紀後半ならアーツ・アンド・クラフツ運動の影響で中国風の唐草模様の壁紙が世界的に流行しており、裕福な屋敷では壁紙を中国から取り寄せることもあったようです。
 そのような時代背景でおまけに召使を抱えるような屋敷ですから、当然ながら人目につくようなところは壁紙で飾るでしょう。
 立派な屋敷なのに(壁紙なんて安価に買えるようになっているのに)壁紙が貼られていないということは、「人」が過ごすような場所ではない・・・という事です。つまり、物置や納戸と同じで、そこに入れられるモノは「人」ではなく「物」扱いなわけです。そのような物置同然の部屋をあてがわれたということは、その人は「人」ではなく「物」として扱われていることを意味し、それによって主人公が悲惨な境遇に置かれた事を演出しているわけです。
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この回答へのお礼

なるほど…お金があるかないか以前に、人間的か物扱いかの違い、と。それが住まいの常識、という感覚だったんでしょうね。日本家屋を接収したGHQが壁や柱にペンキを塗りたくった…なんて話もちょっと連想します。的確なご指摘、ありがとうございました。

お礼日時:2012/02/11 11:33

英語のWikiで whitewash を調べてみたところ


「最も安い塗料」と書いてありました。
屋外に使うことが多く、屋内ではアパートの廊下とか、使用人の小屋に使われたのだそうです。
トムソーヤが罰として柵に塗らされていたのがこれだそうです。
「本当のペンキ」より安いペンキ風の物という認識だそうです。
煉瓦の上に直接塗ることが多いとのこと。
http://en.wikipedia.org/wiki/Whitewash

http://www.google.co.jp/search?um=1&hl=ja&biw=12 …
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この回答へのお礼

えっそうなんですか!
ペンキなんかより、ずっとマシな塗料だと思うのに…。無害だし、きれいな白だし、古びても味があるし…。でもまあ、石灰を水で溶かしただけのようなものだったら、そういう認識かもしれませんね。すぐ剥がれてくるだろうし。日本の漆喰は、製造も施工もひじょうな技能が必要ですから、それとはぜんぜん違うのかもしれませんね。
トムソーヤ、ちょっと読み返してみます。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2012/02/11 18:12

ANo.2です。

連続で失礼。

very low-cost type of paint made from slaked lime (calcium hydroxide) and chalk (whiting). Various other additives are also used

混ぜ物が入っているようにも受け取れます。よくわかりませんが。
刷毛で塗るようですし。
屋外では剥げるので数年ごとに塗り直すとか書いてありますし。漆喰としてもあやしげな物なのかもしれないですね。どうも日本で言うノロとは違う物なのではないですか?
実際はどういう物なんでしょうね。

ヨーロッパの歴史的な建築などを観る限りやはり漆喰塗りは上等・上質な物という認識はあるようですけど。

この回答への補足

どうやら、whitewash というのは、辞書には「漆喰」と記載されているものの、漆喰とはあまりにも違うものようで、私の質問はちょっと焦点がボケていたようです。いろいろと調べていただき、ありがとうございました。

補足日時:2012/02/15 00:39
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この回答へのお礼

「添加物」というのは、おそらく化学糊でしょうね。ノロとも違うのであろうと思います。ノロはちゃんとした漆喰からスサを除いたものですが、whitewash は、日本で言うチョークみたいなものかもしれませんね。ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2012/02/11 19:53

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