アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

金魚などの病気治療薬に古くからメチレンブルーがありました。
久しぶりに求めようとすると、グリーンFの方が一般的になっていました。成分を見ると、大部分はメチレンブルーなのに、ちょっと何かが加わるだけで値段が倍に跳ね上がっています。何が違い薬効は大きく異なるのでしょうか?(それとも単なる儲け主義?) 

A 回答 (2件)

No.1です。


> 「塩化Na 9.3g」では、殆ど塩という感じです。まあ、塩水浴と同時並行してもよいわけですが、あまりに分量が多すぎて・・・

「グリーンF」10g中に含まれる塩(塩化ナトリウム)は9.3g。
この薬は93%が塩と言うことになります。
ですが「グリーンF」の適正濃度は水60L~80Lに対して10gです。
この水量に対する塩分9.3gの濃度は0.0155%~0.0116%程度です。
たった、これだけの塩分量では塩浴効果は、まったくありません。

この微量の塩は、フラン剤(ニトロフラゾン)の効果に必要です。
フラン剤は、病原菌であるグラム陰性菌(エロモナス菌やカラムナリス菌など)の細胞膜内の水素イオン(水素分子)から電子を強制的に奪い取る働きがあります。
電子を奪われた水素イオンは不安定となり、その結果、細胞は破壊され、病原菌が死滅するのが薬効の仕組みです。

淡水は、電気を通さない不導体です。
電気が流れない=電子が動きにくいと言うことです。
ご存じのように、塩水は電気が流れます。
電気が流れると言うことは電子が動きやすいと言うことです。
「グリーンF」は、極微量の塩を溶かし込むことにより、水槽水中の電子が動きやすくなり、フラン剤の効果(病原菌細胞から電子を奪う)が増大する仕組みです。

> アクリノールは何でしょうね。
・アクリノールは、代表的な水産消毒薬です。
魚体の外傷への2次感染予防が可能です。(人間用のマキュロンみたいな薬)
グラム陽性菌・グラム陰性菌(エロモナス菌やカラムナリス菌など)の他、原生動物の消毒にも有効です。
魚体の怪我や、症状の進んだ穴あき病など、出血性の病巣に効果があります。
アクリノールも単価の高い薬剤です。

蛇足ながら、、、
日本動物薬品工業の「グリーンF」シリーズは6種類あります。

・グリーンFリキッド
(アクリノール 0.05g/メチレンブルー 0.15g/塩化ナトリウム 15g)

・グリーンFクリアー
(二酸化塩素 1g)

・グリーンFゴールドリキッド
(オキソリン酸 0.5g)

・グリーンF
(ニトロフラゾン 0.6g/メチレンブルー 0.1g/塩化Na 9.3g)

・ニューグリーンF
(アクリノール 0.03g/メチレンブルー 0.1g/塩化Na 9.83g/塩酸クロルヘキシジン 0.02g)

・グリーンFゴールド顆粒
(ニトロフラゾン 5g/スルファメラジンNa 5g)
    • good
    • 1
この回答へのお礼

はい、おっしゃるとおりです。1Lに5gで0.5%の塩水浴ですから、全然足りないですね。フラン剤(ニトロフラゾン)の効果に必要なのでしょう。大変詳しくどうもありがとうございました。

お礼日時:2012/02/15 21:01

違いは、グリーンFにはフラン剤(ニトロフラゾン)が加えられているところ。


フラン剤の実質価格は、大変高価格の薬剤です。
私は、このメーカーで価格設定に関わったことは、もちろんありません。
商品の設定価格は、通常、公表されることはありませんから、真意は分かりませんが、フラン剤を使用しているため、グリーンFの希望小売価格は約50%程メチレンブルー剤よりも高めに設定されているモノと思われます。

> 何が違い薬効は大きく異なるのでしょうか?
・大昔から使われているメチレンブルー剤は真菌(水カビ)の特効薬です。
魚毒性も大変低いため、トリートメントなどに使用出来る安全な薬剤です。
一応、グラム陰性菌にも効果があることになっていますが、実際のところグラム陰性菌よる進行した疾患への効果は低い。

・グリーンFに使用されているフラン剤はグラム陰性菌(一例:カラムナリス菌、エロモナス菌)の特効薬。
グラム陰性菌が原因の様々な疾患に効果的です。

メチレンブルー剤にフラン剤を加えたグリーンFは、真菌とグラム陰性菌の両方に効果が期待できる便利な薬剤となっています。
尾腐れ病や口腐れ病、穴あき病などグラム陰性菌に冒された病巣患部に、水カビも発生することがあります。
グリーンFは、このような疾患に向いた薬剤です。

【メチレンブルー】日本動物薬品工業
メチレンブルー 0.82g
希望小売価格650円(200ml)

【グリーンF】日本動物薬品工業
ニトロフラゾン 0.6g
メチレンブルー 0.1g
塩化Na 9.3g
希望小売価格980(15g)
    • good
    • 0
この回答へのお礼

詳しいご説明をありがとうございました。

しかし手元にあるグリーンFの「リキッド」の成分表をみると、
メチレンブルー15mg
アクリノール   5mg
とあります。

いろんなタイプがあるので、成分も違うのかと思います。
回答者様のお上げになった「塩化Na 9.3g」では、殆ど塩という感じです。まあ、塩水浴と同時並行してもよいわけですが、あまりに分量が多すぎて・・・
アクリノールは何でしょうね。

お礼日時:2012/02/14 20:28

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!

このQ&Aを見た人はこんなQ&Aも見ています


このQ&Aを見た人がよく見るQ&A