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研究社の新英和中辞典で「motto」という語を引いたら、4番目に[楽]反復楽句。[イタリア語「言葉」の意
とありました。音楽用語を色々調べたのですが、「motto」という語も見あたりませんし、そのような説明がされているものを他に見つけることが出来ませんでした。「motto」にそのような意味が本当にあるのでしょうか?

A 回答 (2件)

楽曲のアナリーゼ(構造や和声などの分析のことです。

ご存じでしたら失礼)の時に使われる用語です。
意味としては,主題(theme)の中でも特に重要で,その楽曲なり楽章なりの中で繰り返し登場するもの,ぐらいの感じでしょうか。
はっきりさせるために,motto-themeということもあります。

通常は第1主題のことが多いでしょうが,曲によっては前置きが長かったりして,少し進んでから提示される主題がモットーになることもよくあります。

mottoの用例を探してみました。
まず,ブラームスの交響曲第1番の第1楽章を分析した文章の中で,
The movement begins with a rather long and slow introduction. This opening contains the motto theme discussed earlier... This motto theme contains essential aspects of nearly all the material used by Brahms throughout the symphony.
(http://www.esm.rochester.edu/greg/brahms/one.html)

次は,ベートーベンのミサ・ソレムニスの分析より。
The opening flourish to the Gloria heard above serves as a motto which recurs in several places throughout the Gloria.
(http://www.its.caltech.edu/~tan/BeethovenMissaSo …

ベルリオーズの幻想交響曲では,恋人を表すテーマが全楽章を通じてくりかえし登場します。彼はこれをidee fixe(固定観念)と呼びましたが,これもモットーです。
(参考URL欄には字数の関係で1番目のみ入れました)

手元の『ポケット音楽辞典』を見てみましたが,motto,モットー,反復楽句,いずれも載っていませんでした。
音楽用語とはいっても,譜面に書き込まれる用語でもないし,アナリーゼ用語の中でも「三部形式」とか「再現部」ほど常識的な語でもない,ということなのでしょうか。
また,日本語では「反復楽句」は必ずしも定訳とはなっておらず,「中心主題」とか「曲全体を貫く主題」など,適宜訳されている場合が多いように思われます。

参考URL:http://www.esm.rochester.edu/greg/brahms/one.html
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