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硯についてお聞きします。

私は小さいころから書道をかじっていて、以前書道の先生から硯を頂いたことがあります。

ほぼ正方形の赤い箱に入っていて様々な木や花の模様が刺繍されていて、きれいでどこか日本離れした雰囲気を漂わせています。そのため、未熟な自分では使うのがもったいないなと思い未だに一度も使っていません。

つい最近、「あの硯はどのような代物なのか?」とふと思い調べてみようと考えました。

箱の上部に行書体のように少し崩された字でおそらくですが「徽歙四寶堂精制(読み方は“ききゅうしほうどうせいせい”だと思います)」と書かれています。インターネットで調べてみたら、中国語の検索結果が沢山出てきました。

私は中国語が読めないので意味は読み取れないのですが、どうやら中国のものだということは解りました。ですが、検索結果に出てきたウェブを見てみるとお店のホームページというものは見当たらず、オークションのような形でしか出てこなくて、またエクスプローラーでは見れないサイトも多々ありました。

そのため、肝心の「この硯がどのような代物なのか」は解りませんでした。

手がかりが「徽歙四寶堂精制」だけなので、すこし足踏み状態になりました。どなたか、この硯がどのようなものなのかご存じないですか?

A 回答 (2件)

頭注:徽と歙が頻出するのでご注意を.



“徽歙”で思いつくのは中国安徽省と硯で有名な“歙県”.
「徽歙四寶堂精制」は
  徽歙四寶堂と言う工房が丹精込めて作った物の意.
安徽省歙県は硯ばかりでなく、墨でも有名,
恐らくお手元の品は“歙硯”及び“徽墨”でしょうか。
そうであればよい物をお持ちです、幸せ!

「徽歙四寶堂」なる店舗や会社自体は確認していませんが、
「徽歙四寶堂」と銘打った商品は山ほどWebにありますので、
然るべき工房なり企業ではないでしょうか。
従って、会社よりも“歙硯”とは何ぞやを知るべきです。
以下に見繕って挙げておきます.
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安徽省歙県に産する硯を“歙硯”または“歙州硯(きゅう じゅう けん)”.
中国四大名硯の一つで,
日本でも一般に知られる端渓硯=“端硯”と並んで最高級品.
中でも特に竜尾山西麓に産するものを“龙尾歙砚天下冠”と称し最高級品.
中国語ですが念のために挙げておきます,
 Web百科事典ですから読めなくても利用価値があるでしょう.
  http://baike.baidu.com/view/57264.htm
 .....................
ご承知かと思いますが「文房四宝」は書斎に備える定番の用具のこと、
  筆・墨・紙・硯 広くは文房具の意.単に「四宝」とも。
 工房や商店が 名称+四宝 の看板を掲げることが多い。
「四宝」は特定の銘柄を指した時代あります。
南唐時代:諸葛筆、徽州李廷圭墨、澄心堂紙、江西婺源竜尾硯。
宋朝以来:湖筆(浙江省湖州)、徽墨(安徽省徽州)、宣紙(安徽省宣州)、
     端硯(広東省肇慶、古称端州)。
  “歙硯”はこの“端硯”と並び称されたものです。
  “徽墨”の優秀さが突出しています。 
 参考:http://hanyu.iciba.com/wiki/11171.shtml
 参考:http://image.baidu.com/i?tn=baiduimage&ct=201326 …
 .....................
安徽省国家级非物质文化遗产名录 に紹介あり.
 http://fyzx.hsu.edu.cn/s/46/t/62/66/36/info26166 …
解説の一部分訳しておきます-冒頭部分のみです:
歙硯--歙県に産することから歙硯という,硯の中でもとりわけ珍品.唐代開元年間歙硯の名が知られ全国に広まる,唐・宋・元・明・清を通じて衰えることはなかった.「石の質が堅くかつしなやか即ち強靭,手触りきめ細かく潤いあって透明感ある艶,紋様は緻密につみ,之を擦れば柔肌の如く,之を打たば金石の如し」というのが歙硯の特徴.
歙硯は,彫らば精細深みを得,造詣は質朴,刀法は優れて力強く,美観実用ともに優れる.古来一貫して文人墨客により,之を世に稀なる珍宝とされる.
歙硯は,石質美しきこと碧玉の如く,吸いつくような滑らかさ皮膚の如く,鋒芒暗に潜み,稠密で滑らず初墨し,ぬめるがごとき艶やかな輝きを発し,墨を磨るに容易,筆先を傷めず,墨水は乾かないなどの特徴を有す.“龍尾歙硯天下冠”と言われる.
歙硯は,彫刻は徽派の風格を具え,重厚かつ質素,美観優れて,刀法剛健,紋様変化に富む.その図案は,多くを黄山の勝景に取り,徽州の品格がある.小橋流水或いは神話伝説,名人逸事などである.
歙硯は,国家的芸術品で ~以下略~.

注:小橋流水.
中秋に月に向かい,流れに思いを致す同名の詩があるが,
             関係の有無は不明.
 .....................
ご愛嬌ですが,物品交換サイトにもありました.
徽歙四宝堂精选,文房四宝
http://www.huanke.com/detail.aspx?goodsid=307301
評価価格:4000.00元=約5万円
      但し、庶民生活実用価値では30~40万円相当です.
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*中国の簡体字、繁体字、日本漢字の変換は、
  http://bjkoro.net/chinese/letter/converter/
   他にもありますがここが単純で迷いなく使えます。
 日中日辞典は例えば、
  http://dictionary.goo.ne.jp/
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この回答へのお礼

ものすごく丁寧な回答をありがとうございます。

そうですか、場合によってはとても貴重なものかもしれないのですね。文章を読んでいたらすこし胸の鼓動が高鳴りました。

挙げていただいたウェブを見て、もっと歙硯について勉強してみます!

お礼日時:2012/06/07 00:30

硯には飾り物もあるので,大事に飾って楽しむのもよいでしょう。

私も立派な硯箱に入っている,それは様々な彫刻を施してある硯を頂きましたが,何年も飾ってあります。 翠 峰
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

普通、硯は使うものだけれども、使わずに飾って干渉するのもまた一興ということですね。
「年の功」と言っては失礼かもしれませんが、とても書道に造詣の深い意見は参考になり
ます。

お礼日時:2012/06/07 00:24

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