アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

AD-AS分析に出てくる物価水準というのは、消費者物価指数或いは生産者物価指数なのでしょうか?

A 回答 (1件)

AD-AS分析はケインズ派による総需要・総供給アプローチです。



このAD(aggregate demand)は最終消費財・最終投資財への総需要を表し、その最終消費財・投資財に対して提供される貨幣の数量を意味します。AS(aggregate supply)は総供給を表し、企業家たちが何らかの特定の産出高水準を生産する場合に必要な収入を示し、その特定の産出高水準を生産する費用であります。

AD-ASを図で表しますと、
横軸に産出高、縦軸に総需要・総供給の座標にADは逓減的(消費関数の為)右上がり曲線、またASは逓増的(生産が増えるに従い費用逓増となる、すなわち収穫逓減の法則が働き)右上がり曲線(完全雇用では垂直)になります。この2曲線の交点で均衡産出高と総需要(総予想収入)・総供給(総費用)が決まります。この交点をC₁としC₁における産出高水準を
N₁、原点をOとすると、C₁N₁/ON₁の値(三角形ON₁C₁のO点の勾配)、すなわち総費用/産出量が平均価格水準を表します。この平均価格水準は産出高水準が低い時には総需要が増えても変化しないで産出高水準を高くする可能性がある一方、完全雇用に近くなると総供給曲線の傾きが急になってくるので平均価格水準が上がり産出高水準は余り増えなくなる。そして、完全雇用水準ではAS曲線は垂直に立つので産出高は全く増えず平均価格水準だけが増加するのです。

この平均価格水準がマクロ的一般価格水準といわれ、卸売物価水準・企業物価水準に該当するのです。アメリカでは生産者物価水準です。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
とても勉強になりました。

お礼日時:2012/08/13 05:42

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!