No.3ベストアンサー
- 回答日時:
>なぜエリアーデはシャーマニズムに関心を持ったのでしょうか?
以前、ざっと目を通した程度なのでうろ覚えですが、厳密にシャーマニズムと呼べる文化はある特定の地域のみに見られるが、対して厳密にはシャーマニズムではないがシャーマニズム的特徴をもった文化は広範囲にみられ、それらすべてを単純にシャーマニズムと呼ぶことに対する問題意識が、『シャーマニズム』執筆の根本にあったようです。内容もシャーマニズムがいかなる文化なのかを詳細に解説したうえで、世界各地にみられるシャーマニズムないしシャーマニズム的な文化を概観していました。
世界の宗教から普遍的な宗教現象を抽出しようとするエリアーデにとって、世界中に広がっているシャーマニズムは魅力的で触れずにはいられないテーマだったのでしょう。
No.2
- 回答日時:
こんにちは。
★ エリアーデについてほとんど知りません。
☆ どうしの議論になりますが シャーマニズムについて少しく明らかにしたいという意図を持ちます。
まづ ひとの心的現象のあり方を 大きく(いささか乱暴に)類型分けをしてみます。乱暴に割り切ったぶん 一目瞭然をめざしています。
○ (世界における歴史知性の生成) ~~~~~
-1:原始心性=《ヨリ(憑り)》:世界への依り:
アニミスム&シャーマニスム
0 :歴史知性=《イリ(入り)》:世界への入り:
時間的存在なるわれの自覚
+1:超歴史知性=《ヨセ(寄せ)》:世界を寄せる:
《ヨリ》を束ね 《イリ》をも
社会力学上(政治的に) 寄せる。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
もしこうだとして それでは 言わば歴史知性以前のヨリなる心的現象として アニミズムとシャーマニズムとは どうちがうのか?
この問題も きわめて図式的に答えてみます。
シャーマニズムには 多少とも《ヨセ》の要素が入っている。これです。単に世界の何にでも寄り憑くアニミズムにとどまらず 多少ともそのアニミズムなる原始心性を ニンゲン関係として(=つまり社会形成的にまた社会運営的に)寄せようとする。そういう傾向を持つばあいだとする見方です。
シャーマンは みづからの意識を最大限に削ぎ落としまたからだの動きをとおして振り落とし どこかあらぬ地点に抜け出たというようなトランス状態に達する。そしてそこから アニミスト一般の人びとに 神の(天の)お告げを言い渡す。
その中身は どうってことはないのでしょうが 一定の解決法が明らかにされるなら 人びとはともかく安心したのでしょう。
お遊びのような人身掌握術でしょうか。
もしこうだとして さらにいまひとつ別種のシャーマニズムがあります。
ずばり《ヨセ》なるスーパー歴史知性は 《ふつうの知性人なるイリ歴史知性》とそして《ヨリ心性の中のシャーマニズム》とを掛け合わせた心的現象のかたちである。と考えられるからです。
端的に言って ヨセなる心的現象とは 天なるお告げを じつは みづからが告りたまう知性の一種だと捉えられます。歴史知性としてもスーパーマンであり 原始心性としても天にまでアマアガリして行った。スーパー歴史知性 これが ヨセなる心であるようです。
★ なぜエリアーデはシャーマニズムに関心を持ったのでしょうか?
☆ 《神のお告げ》ないし《天なるお告げ》の部分――それを受け留める心的現象は 《脱魂(エクスターズ)》と言われるようです――に関心を持ったのではないでしょうか?
近代人ないし現代人のうちにも このシャーマニズム心性の要素は見られると言いたいのかも知れません。
No.1
- 回答日時:
>またシャーマニズムとは何でしょうか?
○例えばね、私は多くの質問にお答えしていますが、回答の中身は、今まで学んだ書籍の切り売りがほとんどなのですが、そうでもない部分もたくさんあるのですね。その場、その時思ったことをお答えしている部分ですね。
この部分がシャーマニズムなんですよ。つまり、関係する見えない誰かからインスピレーションを受けてお答えしているのですね。
これを詳しく分析的にいうとね。目に見えない誰から答えを聞きながら答える「インスピレーション」、誰かに変わって答える「憑依」、肉体の自分と、心の自分が分離し見聞きしてくる「幽体離脱」の3通りぐらいがあるのですね。
これが一般的なシャーマニズムなのですね。さらに高位のシャーマニズムの範疇には仏教にある六大神通力などがありますがこれは一般的じゃないので省略します。
>なぜエリアーデはシャーマニズムに関心を持ったのでしょうか?
○まっとうな哲学者はみなシャーマンなのですね。目に見える今をを論じるだけでは単なる普通の人ですからね。哲学者は過去・現在・未来を語らないといけませんからね。
例えば、日本神道には教学というものがありませんが、神主がシャーマンだからですね。まあ、日本流に言えば巫女さんですね。
エリアーデの解説を見ると彼は「脱魂」つまり「幽体離脱」に興味があったそうですが、彼自身がそのようなシャーマン体質であったのでしょうね。
西洋で有名なシャーマン体質の哲学者は「スエーデンボルグ」ですね。神秘思想といってますね。
まあ、キリスト教圏ではシャーマンは異端裁判に掛けられ火炙りの刑ですから、彼もインドで学んだほうが良かったのでしょうね。
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