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オープンオフィスで画像を拡大縮小するときに、幅、高さをセンチメートルで指定できますが、イラストレーターでは同じようにできないでしょうか?
パーセントでしかサイズを指定できないのでしょうか?

A 回答 (1件)

コンピューターの中のデータには、寸法は存在しません。



CADであれば、それが設計図として何分の一の大きさかという決まりがありますし
OOo Writerのようなワードプロセッサーや、ScribusのようなDTPソフトなら用紙設定などがあります。

そういった実世界での寸法との関連付けがあるのであれば
cmやinchでの指定が有効なものとなり、その設定方法が用意されたりします。
(必ず用意されるというわけでもありませんけどね)


イラストレーターは、通常は印刷前提として使われない
ベクターグラフィックを扱うソフトです。

ラスターグラフィックに比べると、拡大縮小による画質劣化や乱れが避けられる特徴があります。

ラスターとは走査線のこと、数学のノートのように左上から順番に情報を記していく形式で、格子状の情報となります。
またビットマップという表現もありますが、MS社がBMP形式をビットマップ形式と表現するようになったことで
ビットマップという表現には、勘違いを招くことが恐れが生じ、好ましい表現では無い場合があります。
だいたいMSが悪い。

ともかく、ラスターグラフィックは、中間の情報は失われやすく
また無かった中間の情報は生成されず、拡大縮小での劣化がおきます。


言い換えれば、イラストレーターやInkscapeのようなソフトでは
作成されるデータを、直接実世界の寸法と関連付けるように考えていないと思います。
データ構造の基本は、線分の頂点などの情報ですから、サイズは可変で、中間の情報は数学的に再生成されます。
そのため、拡大縮小による画質の劣化が起きにくくなっています。
(機能が無いのかどうかは知りませんが、あるとしたら用紙設定などと連携することになるはずだと思います)


OOoの場合はDrawでの話だと思いますが、OOo Drawは用紙設定を伴うものですから
イラスタレーターで作成したベクターグラフィックは、Drawに貼りつければ
Draw上での実寸法の指定が可能になります。

実際には、イラストレーターでEPS形式で保存した上で、OOo Drawや
DTPソフトなどに貼りつけて使われることが多いわけですが…
イラストレーター標準のAI形式が持つ特徴の、ベクターグラフィックとしての特徴は
EPS形式でも継承して行けるので
貼りつけても、画質の劣化は基本的にありません。
(AI形式は対応していないけどEPS形式は対応したソフトは多々あります)


ただし、EPS形式ではなく、JPEG形式やBMP形式、GIF形式などで保存すると
これらは、ベクターグラフィックをラスターグラフィックに変換して保存するため
それを貼りつけた先でのサイズ変更で、画質劣化が起きやすくなります。


余談ですが、ウェブサイトでは当初のJPEGとGIFを中心に、PNG形式も増えてきていますが
これらはすべてラスターグラフィックですから、スマフォなどで拡大縮小を多用すると
画質の劣化を見ることもあるかもしれません。

この問題のために、既にSVG形式というラスターグラフィックの規格が生まれて数年経ています。
既にHTML5の一部として、人知れず使われています。
イラストレーターやInkscapeなどで、名前を付けて保存などを選べば
SVG形式での保存もできますし、すでに有名キャラクターをSVGで描いたサンプルなどもあります。

まぁ、Android2系のスマフォとかタブレットでは
標準ウェブブラウザーがSVG非対応ですから、SVGが普及するには
あと数年必要なんでしょうけどね…
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この回答へのお礼

とてもよく分かりました。ご回答ありがとうございます!

お礼日時:2012/10/22 01:30

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