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第二次世界大戦の敗戦国である日本やドイツは,
戦後70年たっても,いまだに非難されています。

イタリアに関しては,そういった非難を聞かないのはなぜでしょうか?

また,敗戦国が被害を与えた国に対して謝り続けなければいけないのは
あと何年くらいですか?

戦争の当事者が皆いなくなっても,続きますか?

A 回答 (6件)

1:>イタリアに関しては,そういった非難を聞かないのはなぜでしょうか?


2:>また,敗戦国が被害を与えた国に対して謝り続けなければいけないのはあと何年くらいですか?
3:戦争の当事者が皆いなくなっても,続きますか?


回答1:最初に降伏して、連合国側についた為と思われます。
(あまりの弱さに敵として認識されていなかったのかもしれません)

イタリアですが、戦争中にクーデターが起って南北に分裂し、その後南王国は連合国に加盟しています。

1:南部の南王国(国王・パドリオ政権)
2:北部のイタリア社会共和国(RSI・ムッソリーニ)


回答2:もともとそのような義務はありません。
回答3:回答2と同じ。更に戦争は国家の行為であり、元々個人としての「当事者」など存在しません。(理由は後述)

謝罪を執拗に要求するのは、日本の周囲の特定の国々だけです。
また、「敗戦国」という理由で謝罪の必要が発生するなら、勝ちさえすれば何をしても良い事になります。
それでは「国際法」の意味などありません。

質問者様は、「戦争」という行為について誤解しているように思います。
無知な人は、戦争=悪→謝罪 と思い込みますが、
戦争とは、国際法で認められている交戦権の行使であり、相手国に自国の要求を武力で承認させる行為です。
外交とは手段が異なりますが、同じ国益を追求する為の行為であり、政治の一手段に過ぎません。

これも誤解されていますが、主権の存在により、国家には自分より上位の法的権限を持つ存在はありません。
戦争が国家の行為である以上、裁判の対象にすることはできず、戦争指導者であっても、個人に責任は発生しません。(動画も参照)
(国連は、憲章に合意した加盟国間の調停機関に過ぎません)

これもよく誤解されていますが、軍事裁判は「戦時に行われた国際法違反の行為」である「戦争犯罪」を裁くものに過ぎず、「戦争そのもの」は対象にできません。
そして、戦争犯罪は戦勝国や敗戦国の区別なく裁かれます。(少なくともWW1までは)



「戦争そのもの」の処理についてですが、
まともな国家間での戦後処理は、何らかの条約(多くは講和条約)を結ぶことで戦争状態は解消され、国交締結へと続きます。

そして、「条約」とは国家間の契約や義務を定めるもので、相手の非を晒し上げたり、責任を押し付けあうものではなく、終戦時の力関係で払うものを払って手打ちにするという約束です。

国家が裁けない以上、この方法以外での終戦と戦後処理はできません。

責任や謝罪という、片方が納得しなければ永遠に認められない曖昧な抽象概念を、終戦や講和の条件に含めた場合、両国の関係や国民間で怨恨が残り、その後に悪影響が出ます。
少なくとも、日本の周囲の特定の隣国以外はそう思っています。

実際、ドイツは戦争については、国家の権利という見解から謝罪はしていません。
よく、無知か故意に誤解を広めたい一部の人達は「謝罪したドイツを見習うべきだ」という主張をしています。
しかし、ドイツが謝罪したのはユダヤ人へのホロコーストのみです。
それも「ナチス」という党の行為であり、国家としてのドイツの責任ではないという見解です。


日本の戦後処理については、各国と講和条約を結んでいるので終了しています。
実は、多くのアジア諸国は「アレは侵略ではないので賠償はいらない」と連合国が認めた賠償請求権を放棄してくれています。
(タイなどは、更に日本が戦費として借りたものまでタダ同然にしてくれています。)
日本はそれらの国に対しても「準賠償」という名目で経済援助をしています。

【日本が支払った戦争賠償金】



あの隣国達についですが、
韓国については、終戦まで日本の一部であり、戦場になったこともなく被害もなかった為に連合国は戦勝国とは認めていません。
そして、国交を結ぶ時の条約で、「過去の問題はすべて解決済みとする」という合意ができているので、謝罪する必要はありません。
併合時の統治も謝罪や賠償が必要なことはしていません。
北の方については、条約の締結時に、南が「自分達が半島の唯一の正統な国家である」と主張しているので、彼等の問題になります。


中国についてですが、
今の政権はサンフランシスコ平和条約の調印国ではありません。
日本との国交回復は、1972年に締結された日中平和友好条約によるものです。
中国はそのとき、【中国は日本に対する戦争賠償の請求を放棄する】ことを宣言しています。
これについては、以下のような事情があります。

終戦時に、日本は満州国に膨大な資産とインフラを残しており、これに対する中国への補償請求の権利は戦争と関係なく残っています。
それらを金額的に両者を比較すると、

【日本が残した資産への補償】>>【中国の戦争賠償の請求額】

となり、うっかり請求すると薮蛇になってしまうので、中国側は、請求権の放棄と言う「寛大な配慮」を装って誤魔化しているだけです。
(インフラについては韓国や台湾も同様でしたが、連合国の意向に拠って日本は請求権を放棄させられています)

謝罪については、
以前、旧社会党が訪中し「日本は戦争により中国に多大な迷惑をおかけしました」と謝ったことがありました。
これに対して、毛沢東は「なにも謝ることはない。日本軍は我々に大きな利益をもたらした。日本軍のおかげで中国共産党は中国を手に入れることができた」
と応えています。

http://www.youtube.com/watch?v=sDTJVZheUwo
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この回答へのお礼

丁寧な回答ありがとうございます。

私としては,最近の国際的ないざこざをニュースで見るたびに
祖父の時代の戦争をいつまでひきずって,日本が責められなければ
いけないのだろうと疑問に思っていました。

いろいろな意味で,認識を変える機会になりました。

お礼日時:2013/11/26 16:18

”イタリアに関しては,そういった非難を聞かないのはなぜでしょうか?”


    ↑
ご存知ない人が多いのですが、イタリアは
実は戦勝国なのです。
戦争が終わる直前に寝返って、目出度く
戦勝国になれたのです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%A6%E5%8B%9D% …


”敗戦国が被害を与えた国に対して謝り続けなければいけないのは
あと何年くらいですか?”
   ↑
次の戦争で戦勝国になるまで続く可能性が
あります。
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この回答へのお礼

イタリアって戦勝国だったんですね。びっくりです。

謝罪は,やっぱり続くんですね。
やりきれません。

ありがとうございました。

お礼日時:2013/11/26 20:05

>敗戦国イタリアは,なぜ非難されないの?



韓国とも中国とも接点がないからですね。
ユダヤ人の虐待・虐殺もあまりやらなかった。
むしろユダヤ人の虐殺を熱心にやったのはフランスですけど、フランスは戦勝国側に座ったので責められない。

戦争をした国を避難し続けるのはユダヤ人と中国人と韓国人ぐらいでしょ。

ロシア人が日露戦争のことで日本を責めているのなんて聞いたことないし、、、。
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この回答へのお礼

いろいろ勉強になります。
フランスもユダヤ人を迫害していたんですね。

ありがとうございました。

お礼日時:2013/11/26 20:02

>敗戦国イタリアは,なぜ非難されないの?



日本やドイツと違って積極的に連合国と戦争していなかったから(…という可能性も)

ドイツ→ヨーロッパの国々が被害にあった。
日本→アメリカなどが被害にあった。
イタリア→敗退の連続=被害にあった連合国側の国が無い。
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この回答へのお礼

イタリアは弱かった…ってことですね。

ありがとうございました。

お礼日時:2013/11/26 16:20

イタリアは連合軍の攻撃に屈服したのではなく、ムッソリーニに反対する国内勢力が倒したからです。

連合国にしてみれば自ら崩壊してくれたようなもので、自国の消耗を防げたからです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

すべてムッソリーニが悪いと言う事で,国としては非難されないんですね。
なるほど。

お礼日時:2013/11/26 16:13

終戦後真っ先にヨーロッパ諸国に頭を下げて賠償したからです


そのおかげでアメリカがイタリアの責任を追及しようとしたときヨーロッパ諸国がイタリアの味方をしてかばいました
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この回答へのお礼

確かに,イタリアは内部崩壊して,真っ先に戦争から離脱したと
習った記憶があります。

ありがとうございました。

お礼日時:2013/11/26 16:12

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