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経済小説の中で、リジンスプレッドという言葉を目にしました。
どうも畜産用語らしく、

豚の体内ではリジンと呼ばれる成長に不可欠なアミノ酸が合成されないため、
リジンを多く含む大豆粕を補給する必要がある。大豆粕価格が上昇すると大豆粕の代わりにリジンをそのまま飼料に加える方が安上がり。とうもろこしと大豆粕の価格差をリジンスプレッドと呼び、このスプレッドよりリジンの価格が安ければ養豚農家は大豆粕よりリジンを購入する。

とあるのですが、なぜとうもろこしとの差額を取って比較するのか?(最後の文章)よく分かりません。
大豆粕の価格と比べてだったら分かるのですが、とうもろこしとの差額を取る意味について教えてください。


小説「黄土の疾風」(深井律夫著)から疑問が生じました。
どうぞ宜しくお願いします。

A 回答 (1件)

とうもろこしと大豆粕の価格差は、今年の9月頃はシカゴ相場で$260と$500/tの差がありました。


 養豚用配合飼料の原料使用割合は、とうもろこし56%、大豆油かす15%、こうりゃん7%となっており、この3原料で全体の約8割を占めている。http://www.maff.go.jp/j/study/yoton_yokei/yoton_ …
 安いとうもろこしを多く使えば、安価で、飼料会社の利益も増えますが、背脂肪の着色、タンパク質の不足が懸念されます。
 また、リジンを比較的豊富に含む大豆粕(2.7~2.9%)に比べて、トウモロコシ(0.22%)、小麦(0.3%)などはリジンを少量しか含んでいません。リジンの不足する飼料にリジンを添加することで、アミノ酸バランスが改善され、その結果飼料効率が高まると考えられます。 
 かっては魚粉が多用されていましたが、不漁による価格高騰で30年前から大豆粕が代替されてきました。中国が大豆の自給を断念し、ブラジルや米国からの輸入に依存するようになり、大豆の高騰が懸念されます。さらに大豆、大豆粕価格が上昇すれば、不足するリジンなどアミノ酸は発酵技術の進歩で大量生産できるリジンなどで供給する構想も生まれます。とうもろこしを増給し、リジンや蛋白源を代替品に変えることも十分考えられます。
 このような状況で「リジンスプレッド」が言われております。
 
 

参考URL:http://www.ajinomoto.com/ir/pdf/Feed-useAA-Oct20 …
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この回答へのお礼

ありがとうございました。大豆粕 vs とうもろこしにリジンを加えた飼料との価格を比較した上で、そういったアミノ酸を製造する会社(味の素や協和発酵バイオといった日本企業や外資系企業)はリジンの工場を作ったりするんですね。とうもろこし価格と大豆粕の価格を逆に見てしまい、こんがらがってました。お陰で疑問は解けました。大豆粕価格-とうもろこし価格 の分だけリジン価格は高騰する余地がある、そういう意味で小説では進んでたんですね。

お礼日時:2013/11/30 23:34

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