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先日の古文の問題の問6(解答番号28)の答えについて、疑問をどなたか解消してください。
発表では、正解が4になってますが、以下の事実から4は正解になりえないと思うのです。
なぜなら、岩波書店の古い方の「日本古典文学大系」に(『源氏物語四』「夕霧」166ページ)の頭注に本文「すがすがしき御心にて」の説明を次のように書いてあるからです。
   【引用】 「すがすがしき」は、夕霧の気質ではない。
でも正解とおっしゃる選択肢4の文面は(~思い切りのよい「すがすがしき御心」の大将殿ならば~)とあります。どうして大系本で(夕霧の気質でない)とあるのに、正解が(大将殿つまり夕霧の気質)になるのですか、教えてください。
本文と問題文ではカギかっこの場所が違っていますが、このことが理由とか、資料が古いとかを理由にするならば、どうしてこんな不明瞭な事を正解として選ばせるのでしょうか。答えと無関係の箇所なら異同も許されると思いますが、どなたか私の疑問に答えてください。    

A 回答 (2件)

見落としていましたが、前回挙げたサイトの注釈に


 
 注釈949 [すがすがしき御心にて]

 ○以下「渡したまはむ」まで、雲居雁の心中。(したがって夕霧の性格)
 ○『集成』は「まっすぐなご性分だから。以下、雲居の雁の心中。(同上)
  子供を全部取られはしないかと恐れる」。
 ○『完訳』は「夕霧の思いきりのよい性格。(これも同上)
  一説に、雲居雁は素直な性格」と注す。(これだけが雲居の雁の性格)

「集成」「完訳」は省略名でもっと長いタイトルだと思いますけれど、通常の書物なら「凡例」があって分かるのですが、ここでは見つけられませんでした。

 【「一説に、雲居雁は素直な性格」と注す】が古典文学大系と同じ考えなのしょうね。 

なお、このサイトの 底本は「角川文庫 全訳源氏物語」とありました。
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 参考までに。


さすがに、部分的な現代語訳はありますが、「夕霧」を含んでいるものは、これだけのようです。

  第三十九帖 夕霧
http://www.genji-monogatari.net/html/Genji/combi …
 
このサイトは、与謝野晶子の訳と澁谷栄一他の訳を照合したものです。晶子の訳の底本は「湖月抄」とされます。
 原文に二つの訳が並べてあります。最初が渋谷らの訳で、後が晶子の訳でしょう。
 
原文の問題の箇所には「 」が付けてありません。つけるなら「…きこえたまへば」の直後から、「と」(引用の助詞)の直前までと思います。しかし、ここは心中の思いとして「 」を付けなかったと思います。
対して、センター試験の問題は考えが違っているようです。
「日本古典文学大系」では、どういう区切りになっているのでしょう?

  【原文】
 と、脅しきこえたまへば、 すがすがしき御心にて、 この君達をさへや、 知らぬ所に率て渡したまはむ、と危ふし。姫君を、

  【訳 1】
 と、脅し申し上げなさると、いかにもきっぱりしたご性格なので、この子供たちまで、知らない所へお連れなさるのだろうか、と心配になる。姫君を、

  【訳 2】
 とまた多少威嚇いかく的なことを夫人へ言ってやった。一本気なこの人は自分の生んだ子供たちまでもほかの家へつれて行くかもしれぬという不安を夫人は覚えた。

 ご質問には、直接答える能力も知識もありませんので、悪しからず。
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この回答へのお礼

お答えいただき有難うございました。大学時代の先生にお聞きしたところ、次のことが分かりました。「すがすがしき」が(夕霧の心)か、(雲居雁の心)かについて、簡単に要点だけ述べますが、以下のような変遷があるようです。
  1673年『湖月抄』では(夕霧の心)
  1938年『対校源氏物語新釈』では(雲居雁の心)
  1962年 岩波書店『日本古典文学大系』では(雲居雁の心)
  1996年 岩波書店『新日本古典文学大系』では(夕霧の心)
従って、現在は(夕霧の心)が優勢のようです。

また、カギかっこの場所ですが、古い方の大系本では、「すがすがしき御心にて」の後にありますから、当然(雲居雁の心)と解釈されますが、問題文では「すがすがしき御心にて」の前にカギかっこがついていますので、この場合は当然(夕霧の心)ということで、問6の正解は4で間違いないと言うことになります。

ただ、センター試験の問題を作成なさる先生方にひとこと言わせていただくと、このように変化している箇所を正解として選択させないでほしいということです。

お礼日時:2014/01/22 23:54

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