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こんにちは

お勧めの本を教えてください。

日本と周辺国の歴史・政治・外交などについて学べる本を探しています。
韓国併合の前段階から併合に至る経緯、そして日清戦争やその背景、結果などなど
満州事変、満州国、関東軍、張作霖、ノモンハン・・・そして南部仏印進駐(1941)あたりまでをメインに知りたいと考えています。

学術書のような体裁のものは重そうで避けたいのですが、あまり簡潔に書かれすぎていても困ります。たとえば、「この頃、AさんとBさんが対立していたのでこの重大事件が起きた」くらいだと浅すぎます。何が起きたかだけならWikipediaなり年表を見ればわかることですが、先ほどの例で言えばなぜAさんとBさんが対立していたのかその経緯や背景がわかる本があるといいです。

戦争の悲惨さをアピールするような体裁の本や、歴史の新事実!のような触れ込みで書かれた修正主義的な本は避けたいと思います。現在の日本で主力とされている味方・説を手堅くまとめたような内容がいいです。

個人が単に興味のために読む本として考えてください。
よろしくお願いします。

A 回答 (6件)

 夜分に失礼します。

ご質問を拝見して何種類かの書名が浮かびましたが、入門的そしてある程度専門性に近いものとして、以下の作品を紹介致します。

岩波新書の『シリーズ 日本近現代史(1)~(10)』があります。以下にタイトルと巻数No.を示しますから、興味のある部分からお読みになられることをお勧めします。
 (1)『幕末・維新』井上勝生
 (2)『民権と憲法』牧原憲夫
 (3)『日清・日露戦争』原田敬一
 (4)『大正デモクラシー』成田龍一
 (5)『満州事変から日中戦争へ』加藤陽子
 (6)『アジア・太平洋戦争』吉田裕
 (7)『占領と改革』雨宮順一
 (8)『高度経済成長』武田晴人
 (9)『ポスト戦後社会』吉見俊哉
 (10)『日本の近現代史をどう見るか』岩波新書編集部編

 但し、ご質問にある「現在の日本で主力とされている見方・説を手堅くまとめたような内容」といっても、歴史研究は常に現在進行形の形で進んでもいますので、いわゆる「定説」と呼ばれるものはありません。
 ある程度の範囲内で共有できる基礎的な認識はありますが、それも近年では声のデカイ人達によってかき消されようともしています。
 これを読み終えた後で(先でも問題はありませんが)岩波講座『日本通史 近代3』の冒頭論文をお薦めします。それが終わったら現在刊行中ですが『岩波講座 日本歴史 近現代3』に移ります。

この回答への補足

「(3)『日清・日露戦争』原田敬一」が届いたので読んでいます。
とりあえず日清戦争が終結して講和を結ぶ段階です。
推薦してくださって本当にありがとうございます。

予想していたよりも難しいというのが感想です。一通りのできごとを理解していることを前提としているので、パラグラフの冒頭でいきなり「1884年の甲申政変以降~」などと書かれて、「はて?甲申政変とは?」などと思うこともしばしばです。そのたびに中断してネットで調べ物をすると言ったようなことがたびたび起こります。

ある程度読み進めた後で、自分なりに年表を作って流れや因果関係を見るようにしています。

一次資料について追記してくださったのもなんとなく分かりました。頻繁に一次資料の文言を直接引用して説明する形は、(歴史の分野は知りませんが)やや論文の体裁のように感じています。


ふとした思いつきで質問を書き込んだのですが、少し大げさに言えば、人生が豊かになっているようにすら感じます。

ありがとうございました。

補足日時:2014/02/23 21:21
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

まさにこうした体裁の本を求めていました。岩波のシリーズは詳しそうな上に一般性のある読み物としても読めそうですのでこのくらいの専門性がぴったり来そうです。とりあえず第三巻の日清日露戦争の中古を先ほどネットで注文しました。その後満州事変へと続くと思います。

岩波講座は流通している量が少ないのと価格が少し高いのでまずは図書館をチェックしてみようと思います。やや難しいかもしれませんが。

最近、戦後現代史を勉強していろいろと驚くことが多く、この歴史につながった時代の動きも理解したいと考えるようになったのが動機です。現代に直でつながる大事な時期の歴史ですが、知らないことが多いというのは本当に恥ずかしいと感じています。歴史上の重大事件の名前は知っていても、「どうして満州事変が起きたの?」というような無邪気な質問にまったく答えられません。

あまり右・左という分け方は好きではありませんが、便宜上このように呼ぶなら、左右どちらの方々も歴史の断片を切り取ってそれを高く振りかざし、声高に何かを主張する人が多いように思います。

いろいろな人の話を聞くのは大事ですが、あっちこっちに引っ張られないようにするためにも、まずは自分でじっくりと腰を据えて当時の世界の状況のなかで歴史の動きを流れで知りたいと思います。

つい長く書いてしまいましたが、ありがとうございました。

お礼日時:2014/02/10 04:12

朝鮮近代史に興味をお持ちの様ですが、歴史とは、その前からの



関係があって、つくられるものです。

著作本を読まれるのも良いですが、著者は、それなりに、個人の考え方、思想を持って書くもんです。

多方面の著作物を読むのが良いと思いますが、その前に、しっつもん者さんが、冷静に、客観的に判断できるように、歴史暑をお読みになられると良いと思います。

偏らない編集者、発行社のものが良いと思います。
1冊、推薦させていただきます。

世界各国史 「朝鮮史」武田幸男編、山川出版社
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
歴史はどこを切り取ってもその時間という縦軸、世界という横軸とつながっていますから、朝鮮近代史にしても何にしても幅広く学ばなければなりませんね。

ただ、私はまだまだ入門のような段階ですので読みやすいものから始めようとは思っています。そして、少なくとも今の段階では朝鮮近代史にあまり興味はありません。ただ、前後・周囲の関係からどうしてもある程度は理解しなければならないと思いますし、勉強を進めるうちにより深く理解したくなるかもしれません。

そのときは推薦くださった本にも当たってみようと思います。

お礼日時:2014/02/11 21:15

もしまだ読んでおられなかったら、「戦争の日本近現代史」 (講談社現代新書)をお勧めします。


表紙にある「東大式れッスン」などと言う場違いなPR文は無視してください。
左右どちらのウイングの人も思わず納得する、知性と論理性に満ちあふれた本です。

書評
http://book.akahoshitakuya.com/b/4061495992
http://ningyocho.blogspot.jp/2013/10/blog-post_2 …
http://www.rinri.or.jp/research_support_Shohyo11 …
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

これは面白そうですね。必ず読みます。

東大式というのはよくわかりませんが、ネット上でのレビューからすると関係なさそうですね。

お礼日時:2014/02/11 21:18

 丁寧な折り返しありがとうございました。


>現在の価値観で過去の事象を観るのは誤り
 こうした説明がなされているようですが、この言葉はとても危険で、少々補足しておく必要もあります。
「歴史」には二つの種類がある。このことから始めます。
 「歴史事実」に対し、その歴史をどう記すかとの「歴史叙述」の問題です。一つの歴史事象に対する理解の仕方ともいえます。
 そうした歴史事象を記すものを史料と呼び、そこには古文書や絵画といった図像資料そして考古学的な遺物などが含まれ、これらを一次史料と呼びます。そしてこれらに対し口伝や伝説といった「人の解釈が入った史料」を二次史料と呼びます。
 こうした史料に基づき、歴史事象の姿を構築していく過程において、もう一つ求められる要素があり、それを史料操作(テクスト・クリティーク)と呼び、この作業を行う時には歴史学固有の方法論と同時に歴史学が社会科学の領域であることから、政治学や経済学そして社会学といった他の学問領域での分析視角を緩用することともなります。
 最初は古文書ならば古文書の釈読に始まりますが、読んでそこから「何が問題としてスポットを照射するか」との論点を炙り出す作業が次の段階で待っています。テーマ設定と呼んでも差し支えはありません。
 こうした際の社会科学的分析視角は過去の先達達が遺してきた遺産ともいえ、それら自体を一つの材料として吟味する必要もあるというわけです。
 ですから短絡的に緩用することはとても危険で、ともすれば自虐史観と声高に叫ぶ人達と同じ形になってしまいます。そうした姿勢を歴史学では殊に厳しくも戒めています。
 アメリカで盛んに取り上げられているオーラルヒストリーとの手法がありますが、近代歴史学の先進地域であるヨーロッパそしてその学術スタイルの影響下にある日本では、この「聞き取り」に関してはとても慎重な立場をとってもいます。なぜならばそれは先にお話ししましたように、個人の記憶や経験に基づく証言には必ず何らかの形で脚色がなされ、それが事実そのものから距離を置いた形になる危惧をアメリカの歴史学では捨象してもいるといえます。この点はアメリカ歴史学に対する信頼性の問題が同時に問われてもいますので、そうした文献をお読みになればご理解いただけると存じます。
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この回答へのお礼

こちらこそ丁寧にありがとうございます。

難しいですね。専門家・研究者でなく、「歴史に詳しい」わけでもない私としてはどうしても上のレイヤー(下のレイヤー?)からのアプローチ、つまりは操作された文書を読む以外には事実上道はありません。一次資料のみを広げてうーむとうなることなどまずないと思います。

二次資料でもなるべく多くを読んでそこから考えなくてはいけないとも思いますが、論文を書くわけでもないですので、読む数も限られるしそこまで深掘りできなません。

ただ、読むときの姿勢と言いますか、メンタリティとしては心に留めておく必要があるかもしれませんね。

少し話はずれますが、今回の推薦本をいくつかしらべている中で、「司馬史観」という言葉が使われているのを知りました。どうやら歴史好きな人たちの中ではずいぶんと当たり前に使われている言葉のようでしたが、私には新鮮に映りました。
私の中にある日清戦争・日露戦争の映像的イメージは坂の上の雲のドラマですね。もうすぐお勧めしてくださった岩波の第三巻が届きますが、この映像的イメージを一端横に置いて読むつもりです。

お礼日時:2014/02/11 21:38

>背景がわかる本があるといいです。


>個人が単に興味のために読む本
上記2点であれば
昭和史発掘 松本清張著 文春文庫
昭和精神史 桶谷秀昭著 文春文庫
は如何でしょうか。
事実関係や当事者間の経緯なども重要ですが、
なぜそのような判断や行動に出たのか、なぜ支持されたりされなかったりしたのか、という当時の人達の価値観や時代の風潮を理解されると、あらたな視点が生まれてくるかと思います。

>現在の日本で主力とされている
この考え方が、歴史書を読む上で障害になります。
現在の価値観に準じて、主力となっているのであって、当時の価値観とは乖離があります。
歴史を振り返るという言い方をしますが、現在の価値観に立脚して時間軸に沿って歴史を見るとズレが生じます。
時間軸を輪切りにして、各々の時代の価値観でごらんになられることをお薦めします。

尚、直接日本史との関係はありませんが、ナチズムを支持した当時の社会心理に関しての著書もあります。
(現代社会科学叢書)自由からの逃走 エーリッヒ・フロム著 日高六郎訳  東京創元社

お薦めした本は、このようなアプローチのしかたもあるのだ、という手引書とお考えください。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!
ずいぶん重そうな本かと思って調べたら文庫で読みやすそうですね。

時代の価値観については本当にそう思います。きっと、勉強すればするほどその時代、歴史、事件を一言で総括できなくなっていくのだと思いますが、逆にそれが理解を深めて言っているということなんだろうと思います。


1の方が進めてくださった岩波を2~3冊読んでから松本清張のほうに当たってみると面白いかもしれません。

お礼日時:2014/02/10 11:39

その時代の出来事はどこか一国の視点に片寄ると、一方的な解釈をしてしまうのは避けられないと思います。


AさんBさんに加えて第三者のCさん目線を加えて、それらを併読するぐらいしないと、あの時代の背景は見えてこないと思います。
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