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コンピュータアニメではなく実際に紙に描いた絵をパラパラのフィルムアニメーションにしたいのですが、以前NHKの番組でアニメーターの古川タクさんが製作するときに絵を一枚一枚撮影し、わりと簡単に編集、上映できる機材を使ってらっしゃったのを見た事があるのですが、あれはなんという機材なのでしょうか。誰か御存知ないでしょうか。また、その機材でなくても個人でフィルムアニメを製作するのに使える便利な機材を御存知であればお教えいただきたいのですが。できれば詳しく。よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

説明し始めますと1冊の本になるぐらいのテキストになってしまいますので、要点だけでご容赦ください。



古川タク氏の使用していた機材はちょっと記憶にないのですが、通常、アニメーション(セル・アニメーション)の撮影には線画台という撮影素材を乗せ、照明することのできる専用の撮影台を使用します。カメラはデジタルビデオカメラやデジタルカメラ、フィルムカメラにしろ、アニメーション撮影では「1コマ」づつ画像を撮影したり、取り込んだりする必要があります。

現在、デジタルペイント(デジタルアニメーション)ではないアニメーション(人形アニメや紙アニメ)を撮影する方法として、パソコンを用いた方法と従来からあるフィルムを用いた方法があります。
前者はビデオカメラを用い、コンピュターに1枚づつ(あるいは複数枚)画像を取り込み、編集ソフト(アドビのプレミアやアフターエフェクツ等)で動画にしたりアニメーション用のソフト(AURAやSTOPMOTION PRO)を利用して撮影しています。PCに取り込めるカメラがあればいいので、安いカメラと、適当なソフトと技術があれば、かなり安くあげることもできます。

後者はフィルム撮影によるもので、通常、カメラは1秒24コマ、あるいは18コマを連続して撮影しますが、1コマづつ撮影できるカメラを使います。個人製作では大抵8mmカメラか16mmカメラを用います。8mmのアニメーションに関しては参考URLが詳しいです。いずれにしろ、撮影するためのカメラ、編集するためのスプライサー、映写機などそれなりの機材が必要です。8mmであれば3万から5,6万程度ですべてそろうと思います。

8mmの基本的な知識は以下のサイトで知ることができます。
http://www.mediajoy.com/movie_club/8mm/index.html

なお、90年ぐらいからはクイックアクションレコーダーというコンピュータメモリを使用した撮影・プレイバック装置(チェック用ですが)が登場してきているので、古川氏が使用されていたのは、もしかするとそういう機材か、レーザーディスク(CRVレコーダー)かも知れません。95年ごろからはHi8(8mmビデオ)でアニメーション撮影できるデッキも登場しています。ほかに、2000年ごろからはランチボックスという海外製のアニメーション用のハードディスクレコーダーが国内でも流通しており、プロの人形アニメータの方もランチボックスを導入しているので、こちらかも知れません。

ランチボックス国内代理店
http://www.lunchbox.co.jp/

アニメーション撮影ソフトAURAhttp://www.dstorm.co.jp/AuraDVClay/


人形アニメのサイトですが、いろいろ参考になると思います。

http://www.pt-box.com/jp/flm.html


セル・アニメーション(フィルムでのアニメーション)製作の参考書としてやや古いですが、『新技法シリーズ アニメーション』(月岡貞夫 美術出版社)があります。

参考URL:http://kei.no-ip.com/satsuei/index.html
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この回答へのお礼

早速の御回答有難うございます。わたしの言っていたものはLunchBoxの事だと確信しました。ユーザーに古川タクさんの名前もありましたし。参考URLではアナログのアニメのビデオとフィルムの違いや必要機材など
ていねいに説明してあってよく理解できました。大変貴重な情報、すごくたすかりました。これらを参考に
始めてみます。有り難うございました。

お礼日時:2004/05/08 16:40

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