激凹みから立ち直る方法

ホラー小説で書かれたものではないのに、すごく怖い小説があったら教えてください。(例:小林多喜二「蟹工船」などはすごく怖かったです。)

A 回答 (11件中1~10件)

参加させてください。


本邦の短編小説の中から、思い出したものをいくつか。
古めかしいものばかりだし、既読の可能性大だし、参考になりますかどうか。

・武田泰淳「ひかりごけ」
いわゆる人肉食を扱った小説の中で、もっとも有名なものの一つでしょう。みずからの罪を忘れかけている現代への警告とも取れそうです。

・坂口安吾「桜の森の満開の下」
満開の桜(山桜でしょう)の下には狂気が宿る、桜鬼がいる、といった民俗信仰を題材にした一種凄絶な物語です。

・夢野久作「瓶詰地獄」「死後の恋」
この二編、怖いというよりはまがまがしい、と言ったほうがいいのかもしれません。

「瓶詰地獄」は三つの手紙から構成された作品。最後の(実は最初の)手紙が実に効果的。

「死後の恋」はアナスタシア内親王伝説を扱った、映画的な手法が印象的な、奇妙でグロテスクなお話。
ご存知と思いますが、ロマノフ王朝最後の皇帝ニコライ二世の一家はロシア革命で惨殺されましたが、この皇女の遺体だけ出てこなかったので、のちにさまざまな憶測が生まれました。これは、その一つ。
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この回答へのお礼

投稿ありがとうございました。なるほど。
夢野久作は、俺はホラー作家だと思っております。
ひかりごけは読みました。あれはちょっとエグかったです

お礼日時:2004/05/25 11:16

面白そうなお題ですね、ちょっとお邪魔します。



ご質問を読んで真っ先に思い浮かべたのは
野上弥生子『海神丸』 岩波文庫
だったのですが。♯9の方の『ひかりごけ』と若干かぶってしまうかな。
閉塞極限状況下で次第に理性を失っていくことの恐怖・・・でしょうか。

狂気へと追い詰められていく怖さ、という点では
『歯車』芥川龍之介 新潮文庫?
あれも相当怖かったです。ホラーに分類されそうです。

3冊目はちょっと目先を変えて、現代社会の知られざる恐怖という切り口でどうでしょうか。
『A マスコミが報道しなかったオウムの素顔』 森達也 角川文庫
社会、と思っていたものが足元から崩れていくような感覚に陥りました。オウム真理教の荒木浩に直接取材して書かれたものです。受け入れるかどうかはともかく、一読して損はない本だと思います。

以上既読でしたら失礼しました。
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この回答へのお礼

芥川龍之介は怖いですよね。河童とかすごく怖かったです。野上弥生子さん・・・・・・、ちょっとしりません。
でも、「ハエの王」とかでも、極限状態で理性を失う姿って、ちょっと悲しいですね。ホラーにしろ。
ありがとうございました。

お礼日時:2004/05/25 11:20

吉村昭「高熱隧道」


黒部ダム建設の話なんですが,厳冬期の閉ざされた雰囲気と過酷な工事環境がとても怖かったです.
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この回答へのお礼

なるほど。ちょっと聞いたことない作家さんですね。
読んでみます。

お礼日時:2004/05/25 11:18

No.7です。



申し訳ありません。
”日常生活”の”活”が抜けていました。

謹んでお詫び申し上げます。
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新井素子「おしまいの日」


 静かに狂気してゆくことの恐ろしさ

村上龍「オーディション」
 やっぱりこの世で一番恐ろしいのは人間?

日常生が一番怖いかも、と思ってしまう作品です。
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この回答へのお礼

オーディションは読みました。怖かったですけど、ちょっと無理やりホラー仕立てにしているところがちょっと興ざめでした。新井素子さんは読んだことがないので試して見ます。

お礼日時:2004/05/12 07:23

十三湖のばば



こどものころ、怖かった話です。
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この回答へのお礼

ばばぁものって怖いですよね。
ありがとうございました。

お礼日時:2004/05/10 07:29

蟹工船も怖いですね。


ホラーじゃないのに、ウラ怖い小説に当たると、
ハマっちゃいますよね!

◆「砂の女」 安部公房 
 平凡な日常から踏み外した男が、女の情念につかまり、
 とらわれた閉塞感と女の情念が恐ろしく、
 心理的に恐ろしさを感じる作品です。
 
価値観は人ぞれぞれなので、もし、あまり怖くなかったらすみません。安部公房作品はたいがい、読後、不安に陥らせられます。そういう、怖さです。

参考URL:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101121 …
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この回答へのお礼

なるほどねえー。そういえば、阿部公房って、空飛ぶ女って小説なかったでしたっけ?「私が空を跳んでいるところ見たでしょ?」って訪ねてくるやつ。あれはちょっと怖かったですね。

お礼日時:2004/05/10 07:28

中島敦の「牛人」。


短い作品ですが,
この世で一番怖いものは人間であることを
あらためて思い知らせてくれます。

怖さの点では
CD版,CDブック版に収められた
江守徹による朗読がお薦めです。
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この回答へのお礼

中島敦って確か悩みすぎてトラになる男の話とかなかったでしたっけ?ちょっとあの人の文章って怖いですよね。ありがとうございました。

お礼日時:2004/05/10 07:27

リチャード・プレストンの「ホットゾーン」なんかどうでしょう?


「小説」とはちょっと違うかな・・

とりあえず、ノンフィクションなのが怖い話です。
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この回答へのお礼

ちょっと聞いたことのない作品ですけど・・・・・・。
探して読んでみます。

お礼日時:2004/05/10 07:25

「23分間の奇跡」


です。

ドーデの「最後の授業」は、ドイツに占領されたフランスの村の小学校で、最後のフランス語の授業を行なう話ですが、これはその逆。

美しい女教師がやってきて最初の23分間で子供たちを洗脳してしまう、とても短い物語です。
「神様っていうかわりに、今度は”わたしたちの指導者”って言ってみましょうね」

かなりゾクッときます。
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この回答へのお礼

どんな話でしょうか?探しで読んで見ます。

お礼日時:2004/05/10 07:24

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