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【 (1+√3i)^n  が実数となるようなnの値を求めよ 】 という問題で、

r=2 で、
θ=π/3 だから、

★ 1+√3^n = 2^n (cos nπ/3 + i sin nπ/3)  ・・・と変形されています。

これを英語で、modulus argument formと解説があるのですが、

一体ここでは、何をしているのでしょうか?

「複素数の極形式」に直すという方法については勉強したのですが、ここではそういう話でもないようです。

よろしくお願いいたします。 

A 回答 (5件)

ド・モアブルの定理と呼ばれるものです。


インターネットが使えるのでしたらウィキペディアに記事がありますのでご一読なされれば大丈夫かと思います。

要点をかいつまんで言えば、

1+√3i をまずは角度と長さで表します。極形式というのでしたでしょうか。私はあまりもう名前までは覚えていませんので・・・。
つまりは複素数平面上で 1+√3i を考えますと、実軸上の長さが正の方向に1で、虚軸の正の方向に√3 です。これは三角関数で言えばx軸の正方向に1、y軸の正方向に√3ですので、角度がπ/3とわかります。
ついでに原点から1+√3iまで引いた線分の長さは、ピタゴラスの定理でもわかりますし、よくある直角三角形の比でも2とわかります。

三角関数自体が円の座標を表すために作られたものですので、
x=2cos(π/3)
y = 2cos(π/3)
となります。

これを複素数平面に戻して考えれば、

1+√3i = 2(cos(π/3) + i sin(π/3))

ということになります。しがたって両辺n乗して

(1+√3i) = 2^n (cos(π/3) + i sin(π/3))^n

という形になります。ここで右辺は

1+√3i の 長さである 2 をn乗したものと
1+√3i の 角度を表している (cos(π/3) + i sin(π/3)) をn乗したもの

の積になっています。
前者はつまりは長さが倍々に増えて行くというものです。仮に長さが3だった場合は3倍3倍に増えていきます。
後者は角度がπ/3の回転を表しているので、π/3ごとの回転をn回させることになります。
したがって結果 nπ/3 の回転をさせていることになります。
これを厳密に証明するのがド・モアブルの定理です。

(cos(θ) + i sin(θ))^n = cos(nθ)+i sin(nθ)

今回の問題では sin(nπ/3)=0となれば虚数部分は消えて実数となりますので、答えとしては

n = 3k , k は整数

になるかと思います。
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この回答へのお礼

とても良くわかりました。

ご回答、どうもありがとうございました!

お礼日時:2014/05/24 09:37

>複素数の極形式」に直すという方法については勉強したのですが



極形式と「絶対値と偏角の形式(modulus argument form)」とは同じことの別表現です。

>★ (1+√3)^n = 2^n (cos nπ/3 + i sin nπ/3)  ・・・と変形されています。
>一体ここでは、何をしているのでしょうか?

極形式に直して
 (1+√3)^n=(2^n)e^(i n tan^(√3/1))=(2^n) e^(i nπ/3)
オイラーの公式(オイラーの等式ともいう)
 e^(ix)=cos(x)+i sin(x)
を適用しているだけ。
この変形により
(1+√3)^n を実数部と虚数部に分けているのです。

引き続き、「実数となる条件」として
「虚数部=0」すなわち「sin(nπ/3)=0」を
導びき出そうとしているのです。

 sin(nπ/3)=0
を解けば
 nπ/3=kπ (kは任意の整数)
 ∴ n=3k (kは任意の整数)  ← (答)になります。
 (つまり n=0,±3,±6,±9,±12, …)
が得られます。
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この回答へのお礼

すごくわかりやすいご説明をありがとうございました。

オイラーの公式を一度勉強したのですが、まだ こういうところで出てきませんでした。

すっきりしました。

ご回答、どうもありがとうございました!

お礼日時:2014/05/24 09:38

すみません、No2ですが、途中



y = 2sin (π/3)

と書くべきところを間違えてcosにしてしまいました。訂正です。
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この回答へのお礼

了解です。

ご丁寧に、ありがとうございます! 

お礼日時:2014/05/24 02:13

"modulus-argument form" は日本語で言う「(複素数の)極形式」の意味で、"polar form" の別の言い方です。


ここでは z = r (cos θ + i sin θ) の形にすることを言っています。
ちなみに modulus: 絶対値、argument: 偏角 です。
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この回答へのお礼

modulus argument formを、インターネットで調べても、どうしても日本語が出てこなかったので、助かりました!

ご回答、どうもありがとうございました!

お礼日時:2014/05/24 02:13

表題について、


√3i が、(√3)*i(虚数) を示しているのであれば、
(1+√3i)^n =(a+b)^n と於いて、このとき b=i(虚数)として、n=1以上の正数とすれば、(a+b)^n に於いて、b^(奇数)の係数、すなわち虚数項が必ず残ります。
よって、bを虚数とした時の、(a+b)^nが実数となる場合は存在しません。
「複素数の極形式」に直しても「i」成分は消えない、と言うことになります。

外していたらごめんなさい。

####
> r=2 で、θ=π/3 だから、
これは、閲覧者が推定し得ないところの、特殊条件下ですよね。
また、ご質問初頭の「 (1+√3i)^n 」と、「★ 1+√3^n」とは式が違いますね。??
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この回答へのお礼

ご質問初頭の「 (1+√3i)^n 」と、「★ 1+√3^n」とは式が違いますね。??

  → ここは、解説が間違えているのか、それとも、このように変化するものなのかについて、迷っていました。 やはり、問題の間違えだと考えて良さそうですね・・・。
 
ご回答、どうもありがとうございました!

お礼日時:2014/05/24 09:36

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