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古今東西といません

戦時に城郭都市や城などで火災が発生した場合どう対処していたのでしょうか?

歴史を学ぶと~日、~ヶ月籠城といった記述がでてきますがそれがとても不思議でした。

一般的に火災と言えば起きた時点で一般人は建物を放棄して避難し、消火は専門家にまかせるのが原則だと思います。しかし籠城しているのですから屋外に出るという選択肢は無いはずです。

長期戦をするのであれば水を無駄にできないですし、普通の火災と違って戦争で使われる火薬はそれ自体が酸素を持ってますから中々消えませんよね?

お詳しい方、どうぞお願い致します。

A 回答 (5件)

とにかく自力で消すしかありません。


篭城時に水は貴重なので使えません。もし潤沢に水があっても、現在のように大量に水を汲み出す仕組みがないので、前近代では平時でも消火活動に水を使うことは少なかったようです。
周囲の建物を潰して延焼を抑えたり、火災時のために用意している砂や石灰石を砕いたものを総出で掛けたりします。排泄物をバケツなんかに貯めてまとめて捨てるような地域(ヨーロッパなんかがそうですが)ではそういうものも使ったそうです。

消防組織というのは都市機能が発達してくる近世以前にはそれほど発達していなかったようです。
日本でもヨーロッパでも行政組織が未発達でしたし、都市が過密化する以前はそういうものがあまり必要なかったんですね。だから戦いの中で火災が起きたら、壁の中の人間を総動員して消すしかなかったと思います。

しかし、存外、木造建築でもそうそう燃えません。
火矢を射掛けて城を燃やす映像をよく見ますが、日本の木造の城でも城自体が火災を想定しているので火矢ごときでは簡単に燃えません。というか、よっぽど燃えやすいものでないとそうそう引火しません。
実際には、燃えやすい場所(火矢が届かないような場所)に松明で直接火をつけたり、火薬を仕掛けて吹っ飛ばしたり、ヨーロッパでは火のついたガーゼなんかで包んだ石弾や鉄球を撃ち込んだり・・・。あとは武器庫が爆発・・・なんていうのも聞きますね。

城や城壁の外から意図的に火災を起こすのは難しいです。包囲する側はあの手この手で火災を起こそうとしますが、守備側は事前に予想しているので未然に防ごうとします。なので、よっぽど綿密な計画でない限り攻撃側も「今回ので燃えればラッキー」ぐらいにしか思っていません。

余談でございますが、意図的に火薬で火災を起こすというのは少なかったかもしれません。
爆破工作は敵の城壁や要塞といった堅牢の拠点を木っ端微塵にするために使います。要するに火薬の衝撃で全壊させることが目的です。
副次的に引火するかもしれませんが、こうなっちゃうともう敵がなだれ込んできますよ、ってことなので消火活動どころじゃありません。
ちなみに大砲の砲弾で引火・・・というのあまりなかったのではと思います。その昔、砲弾といえばただの鉄球か石弾でした。時代が下ると火薬を詰めてみたりもしましたが(いわゆる榴弾)、引火させるためのものではなく、威力(つまり衝撃)を増加させるためのものだったわけです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2014/06/20 04:13

>戦時に城郭都市や城などで火災が発生した場合どう対処していたのでしょうか?



頑張って消します。ご想像の通り、そうなってしまったら大変です。だから、「火攻め」は古今東西で使われる城攻めの定番戦術です。光栄のゲームにも「火攻め」のコマンドがあったりします。
ただ、ゲームと違って現実の火攻めはそう簡単にいきません。火矢を射たとしても、なかなかそこから着火するのは難しいです。射た先に可燃物がないといけませんからね。日本の場合は多湿ですから、前日か数日前に雨が降っていたら木も水を吸ってなかなか着火しないです。外国の場合だと硬い木があったりしますから、矢が簡単に刺さらないということもありますね。跳ね返されたら着火するのは難しいでしょう。
投石器の石を加熱して投げるという戦術もありますが、加熱してアツアツの石を投石器にセットしなきゃいけませんから、ヘタすりゃ味方の兵士が火傷しますし、兵士も危ないから嫌がるでしょう。

だから城に対して火攻めをする時の基本戦術は、風上から火をかけるというやり方で、これで上手くいったのが後三年の役だったかな?ちょっとウロ覚えでごめんなさい。これは火攻めというより煙で燻したというほうが近いでしょう。また、相手も城というより柵で囲った砦といったほうが近いあまり本格的なものではなかったのも成功した原因でしょう。

西南戦争の熊本城の戦いでは、政府軍が熊本市街を焼き払って薩摩軍が市街の建物に隠れながら近づくことを防止しました。また海戦の経験が豊富なアメリカ軍やイギリス軍や日本軍(海上自衛隊)の軍艦は火災防止のために燃えやすい木はほとんど使われていないのですが、ほとんど海戦の経験がないソ連海軍の軍艦には調度品に木がよく使われているそうです。木の調度品の方が見栄えがいいですからね。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2014/06/20 04:11

籠城というのは掘りの内側全体、あるいは城壁の内側全体で籠城するのであって、建物一つで籠城することはほとんどありません。

どうせ建物(天主閣)一つではもって数日です。

よって火災がおきたら・・・建物の外に出て周りの建物を壊して延焼を防ぐでしょう。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2014/06/20 04:11

強力なポンプが出現する19世紀以前には、たとえ平時であったって、いったん火災と言える規模で燃えあがってしまったら、水をかけて「消火する」なんてことは全く不可能なわけで、


消防活動=燃えている家の周りの家を壊して延焼を防ぐ
以外の方法はないです。
というわけで、戦時だろうと別にやることはかわらないでしょう。

そもそも、まともな城郭都市であれば、外から城内に火薬を打ち込むことなんてできないです(それができないように城壁というものを作るわけで)
14~15世紀以前であれば高い城壁、それ以降であれば互いに擁護しあう厚い城壁を作るわけで。

そして、さらに時代が進んでどんなに堅固な城郭であろうと外から簡単に城内を攻撃することが可能になった18~19世紀ごろには、城という存在は完全に無意味になって篭城という戦術はなくなりました。
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この回答へのお礼

皆様ありがとうございます。大変参考になりました。
しかし、火薬武器の歴史を見るとその進歩は意外と早いもので少なくとも13世紀には射程500mを超えるロケットがあったり、爆弾もそれなり威力のようですから投石器で飛ばしたりできたかと思いますが、近代までは火力が足りなかったと考えてよいのでしょうか?

お礼日時:2014/06/20 04:11

どうせ火がついたら、外で合戦する時期が早まるだけです。

出なかったら、相手が攻めてくるか、自分たちが餓死するだけですから。

当時の城の火災で「専門家」がそもそも消防隊のようにいるのか、いても役に立つだけの消火手法があるのか、という議論も、ご質問にあるように無駄ですし。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2014/06/20 04:11

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