No.7ベストアンサー
- 回答日時:
回答番号5のplapotaです。
ほかの回答者のみなさんの素敵な文章を読んでゐると、私も『方丈記』読みなほしてみたくなります。これがこのQ&Aサイトの魅力ですね。私には偏見があるのかもしれません。特に「日記」としてとらへる見方には、感銘を受けました。思はず、なるほど、です。
一般論としても成立しますし、私個人にとつても、有用な見解です。『方丈記』を好きになれない理由がわかりました。それは、男の日記だからです。むさくるしい男の日常など知りたくもない!『源氏物語』がまともに読めない私ですが、『紫式部日記』は大好きです。女性の言ひたい放題の日記は、読んでゐて楽しいものです。しかも、写真が残されてゐませんので、美人であるにちがひない、と妄想することができます。これが古典のいいところです。
日記で思ひ出しました。『土佐日記』は男が女になりすまして書いた日記です。「なりすまし」は明らかに規約違反です。すみやかに通報しませう。『土佐日記』は、サイト運営者の手によつて、この世から抹消されるはずです。
『方丈記』に規約違反はありませんから、これからも読みつがれてゆくのでせう。
No.8
- 回答日時:
下記の本で、その解釈と現代に通じる考え方を確認されると良いと思います。
>なぜ方丈記は面白いとはというわけでもないのに、
>何百年もの 間人々に読まれてきたのかという疑問を持ちました。
東日本大震災以降、改めて、評価され読み直された本です。
「100分で名著」は、NHKEテレ(旧:教育テレビ)の番組です。
番組の時間を25分として、1カ月4回分の放送(100分)で、1冊の本を取り上げる番組です。
(下記の本は、取り上げられた本(方丈記)を読む上での指針やガイドを果たす本です。決して『方丈記』が書かれている本ではありません。)
100分で名著 『方丈記』
http://www.amazon.co.jp/%E9%B4%A8%E9%95%B7%E6%98 …
ほんのわずかでも、参考になれば幸いです。
No.6
- 回答日時:
僕としてはあの作品を、鴨長明による日記ならびにメモ書きとして読んだ記憶があります。
ですから鎌倉以前の日本文学ならば中古と呼ばれる時期に登場する様々な『日記文学』を世の中を少しばかりハスに観ているおっさんの独り言の形で再編成した作品と感じています。平安時代の日記文学がどちらかといえば、女性の手になる作品が多いことに比べれば、鎌倉以後の日記は男のものが圧倒的に多く遺されてもいます。
それが意図的に遺されてきたのか、それとも女性が日記を書かなくなったのかはまた別の問題として面白いところでもありますが、一先ずその問題を横に置いて考えてみます。
すると「日記」といっても中世以後では記述内容によって幾つかの類型に分けることもできそうな気配もあるようにみえてきます。
一つは一般的な意味での個人による身辺雑記的な性質の作品群であり、この代表格が『方丈記』や『徒然草』といえます。つづいては「事象」を克明に書き綴っていく形。これはたとえば鎌倉時代の九条兼実が遺した『玉葉』や室町時代から戦国時代にかけて興福寺の尋尊・政覚・経尋が書き残した『大乗院寺社雑事記』などがあります。天変地異や気象にはじまり、世間の様々な出来事を綴りつつそれに関するコメントを遺してもいます。
こんな「日記」の性質を一つのメルクマールとして立てるならば、平安期の女房文学として発達した私小説的な日記と男が書き綴ったそれでは筆致を含めての特性に異なる部分が存在していると考えても不自然ではないでしょう。
或いは『方丈記』そのものに関して言えば、芥川も漱石も言及してはいません。芥川は『侏儒の言葉』で『徒然草』をボロクソに蹴飛ばしてもいますが、『方丈記』に関して歯牙にも掛けない作品との評価を行っていたのかどうか全く触れてもいません。
あの意地悪ジジイの代表のような顔つきの小林秀雄は同様に『徒然草』を奇妙奇天烈な論理で殊の他に持ち上げてもいますが、『方丈記』には無関心なままです。
その『方丈記』に新たなスポットを投げかけたのは、唐木順三の『無常』や堀田善衛による『方丈記私記』そして池澤夏樹により『日本文学全集』に収められています。
この作品が脚光を浴び再評価されている背景には、たった3年と4ヶ月ほど以前に起きた東日本大震災も大きく陰を落としているともいえ、それは恰も鴨長明が生きていた平安末から鎌倉時代にかけての時期に酷似しているとも言われています。
「おもしろい」との言葉の中味にもよりますが、僕は移ろいゆく社会を眺めながら、9.11や3.11そしてそれ以前ベルベット革命からベルリンの壁崩壊、天安門からイラク・アフガン戦争さらにはアラブの春までの世界の枠組が恐ろしく早くそして、それに対する評価が出される以前にその評価自体が過去のものとなってしまうとのスピードと内容との間に横たわるギャップを前にして、たじろぎすら感じています。
そんな時にふと『方丈記』をもう一度引っ張り出して読んでもいます。
もし興味がおありでしたら、辻邦生氏による『嵯峨野明月記』を参考にしてみたらおもしろいかと存じます。この作品が対象とするのは『小倉百人一首』の選者として知られる歌人、藤原定家と彼の日記『明月記』です。定家自身は政治になど関心はないと嘯いていますが、実際には相応の地位に就くことの出来ない嘆きなども綴っています。
色々と横道にそれてしまってごめんなさい。
No.5
- 回答日時:
私も、『方丈記』をさほど、おもしろいとは感じません。
鴨長明であれば、『無名抄』が断然楽しい。書物の評価はむづかしいものです。『方丈記』の時代ごとの評価は、私にはわかりません。『方丈記』だけといふよりも、鴨長明の著作だからといふ理由なのかもしれません。私個人の意見としては、そんなふうに思へます。
歌人そして批評家としての、鴨長明を私は好みます。
No.4
- 回答日時:
shortdistance さん、こんばんわ。
そうですね。挫折を知らない、お若い方にはお分かりにならない内容ですね。方丈記は隠棲文学、無常観の文学の祖と言われています。ただ、その内容は現代はデジタル社会だとか、昔はアナログだと規定しても現代でも800年前でも人間のものの感じ方はそう変わらないということが言えます。
もっと年長になってからゆっくり、お読みになったほうがご理解いただけると思います。
詳細は下記のURLを参照ください。
鴨長明
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B4%A8%E9%95%B7% …
方丈記
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B9%E4%B8%88% …
No.3
- 回答日時:
オタク文学というかボッチ文化というか。
同時代
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A8%8E%E5%A3%AB% …
日本にも同様なカテゴリーはあるが、方丈記みたいな文学は世界でも珍しい
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