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近鉄 近畿地方中心都市と中部地方中心都市を直結
こんばんは。
近鉄は、近畿地方のメインの町の大阪と中部地方のメインの町の名古屋を直結していますが、
日本国内の私鉄としては、
一つの私鉄が、2つの地方(異なる地方)の中心都市間を直結しているのは、近鉄が唯一ですか?
詳しい方、よろしくお願いします。

A 回答 (8件)

仰る定義なら、近鉄しかありません。



時折、JRは国営じゃないので「私鉄」だという人もいるようですが、多くの方はJRを私鉄とは考えません。
なぜなら、私鉄(業界では民鉄と呼んでほしいようですが)と言うのは、あくまでも国鉄があった時代の概念で、「国鉄以外の鉄道」とほぼ同義です。ですので、公営や事実上公社である組織が運営していても「私鉄」または「民鉄」に区別します。(もちろんそのカテゴリーを分ける人が「公営」などのカテゴリーを設ける場合、話は別です)
国鉄消滅以降、JRもある意味私鉄なんだと言う考えに立つことももちろん可能です。しかし、その場合わざわざ「私鉄」と言う誤解しそうで定義が必要な言葉を使う必然性がなく、単に「鉄道」などと呼べばいいのです。
また、国鉄がJRになったとはいえ、JRとJR以外の鉄道ではいろいろな意味で違いが大きく、同一視できないケースも多数あります。そういう意味で多くの人は「JR」と「私鉄(民鉄)」と区別します。(さらに「公営」を分けるかはその人の必要性により異なります)

ではなぜ、多くの地方にまたがる私鉄が近鉄しかないのでしょう。
国鉄があった時代、私鉄と国鉄では根拠となる法律が違いました。そもそも鉄道による遠距離輸送は国鉄が前提で国鉄関連の各種法律で規定されていました。いわゆる私鉄は「地方鉄道法」と言う法律に基づき運営されていました。この地方鉄道とは「ある地方内だけで行う輸送を受け持つ鉄道」と言う意味です。ですので、そもそも「他の地方にまたがる、たとえば関東の主要都市から中部の主要都市を目指す鉄道」と言うのが法律上存在しえないのです。
また、基本的には国鉄と競合する路線も許認可されない原則でした。
(「複数の地方たとえば関東にも中部にも路線を持つ鉄道」は可能です。実際、伊豆箱根鉄道などの例がありますし、かつては同和鉱業と言う会社が秋田県内と岡山県内に路線を持っていました)

なお、路面電車はまた別の概念で「軌道法」と言う法律に基づきます。(ちなみにJR発足により地方鉄道法は廃止され、JRとともに鉄道事業法などの法律に基づくことになりました。軌道法は残っています。)

近鉄ですが、もともとは大阪-奈良間を結ぶ軌道として発足しました。国鉄と競合しているなどの横やりを避けるために関西では軌道法に基づいて国鉄と同じような区間(=儲かりそうな区間)に路面電車を装った事実上の鉄道を走らせるのが流行りました。(ちなみに関西の5大私鉄のうち南海以外の各社は軌道としてスタートしており、その元祖は阪神です。)
ですので、大阪軌道(大軌)としてスタートします。生駒トンネルに工事費が掛かり当初は客も少なく、一時は会社の資金繰りも厳しかったようです(当座の運転資金すら払えず生駒聖天の賽銭から資金援助してもらったと言う逸話すらあります)が、その後経営は順調に進み、奈良県内に多くの路線を開業していきました。
そうすると、経営者は大きな目標を持ちます。大軌の場合、それは「東(=東京)への鉄路」でした。
まずは、「伊勢神宮参拝の便宜を図りたい」と戦前の国なら絶対認めてくれる目的を設けて、参宮急行電鉄(参急)と言う子会社を作り、伊勢への路線(今の大阪線)を開業します。
さらに、「熱田神宮も参拝できるようにしたい」と名古屋方面への延長を目指します。
しかし、こちらは名古屋から伊勢への路線を計画していたライバル会社(伊勢電)が現れ、実際伊勢付近では両者の路線ができてしまいます。
しかし、いろいろな経緯があって、伊勢電は経営失敗となり、伊勢電の路線は大軌系に吸収されます。
旧伊勢電の路線(この時点では伊勢から桑名辺りまで開業、余談ですが伊勢電の敗因の一つは大軌開業に焦り、客の少ない伊勢側から開業したことにあるとされています)は関西急行と言う会社にしました。その後名古屋まで延長開業し、伊勢電と参急と競合する部分の旧伊勢電区間は廃止されました。
こうして次々と別会社にしたのは、地方鉄道法の関係かもしれませんが、真意はわかりません。
ちなみに、伊勢への路線を作るうえで、部分的に鉄道建設の免許等を持っていた沿線の小規模鉄道会社(今の田原本線、天理線、伊賀線などの運営母体)が複数あり、大軌はそれを合併することで伊勢延長への礎としました。
第二次世界大戦の時代に入ると、国は私鉄が多数あると不便という考えを持ち、地方ごとにいくつかの交通会社に合併させる政策をすすめました。大軌はこの政策に乗り、グループ各社を一本化、さらに南海等と合併して近鉄を発足させることに成功しました。(戦後南海は分離されます)
(簡素化のためあえて正確性を犠牲に記述しました。詳しく知りたければ、気になる言葉をキーワードに検索するか、近鉄のサイトにある社史、小説化された書籍「東への鉄路」などを参考にしてください)

つまり、大きな野望を持って、意図的にグループ会社を作るなど、うまくやらない限り、複数の地方にまたがる私鉄路線など実現できなかったのです。(だからそんなことを考える企業もなかった。もっとも今の阪急京都線を建設した京阪系の新京阪と言う会社は、最終目標が名古屋や東京だったとされていますが、これも大風呂敷を上げて資金援助等を有利にするためではなかったかとされています。余談ついでに京福電鉄は京都と福井に路線を持つという意味で、京都と福井を結ぶつもりではなかったようです。逆に今は亡き路線として北陸鉄道金名線というのがあり、これは金沢と名古屋を結ぶ目的だったがどう考えても実現できそうにない路線だったとされています。)

さすがの近鉄もこのあと東京まで路線を延ばすことはできませんでした。(もっとも東京まで本気で伸ばそうとはしなかったようですが)
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この回答へのお礼

かなり詳しいご回答で、面白く読ませて頂きした。
これで疑問が解決しました。
皆さんにBAを差し上げたい気持ちで、お礼を申し上げます、ありがとうございました(^_^)/

お礼日時:2014/12/24 23:04

東武鉄道の直通区間は、浅草-会津田島まででした。

(会津若松までは、会津田島から会津鉄道線を利用します)
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
直結じゃないのですね。
今年、名鉄に初めて乗りました。
名鉄は他の地方なので、今まで乗らなかったのはあり得る事ですが、
近鉄をアラフォーになるまで乗らなかったのは、
ある意味奇跡です。
神戸から大阪には100回近くは行っているので。
縁が無かったと言う事ですね。
あっ!そうそう。100で思い出しましたが、
今日東京駅で販売されて途中で見合わせになった、東京駅100周年記念Suica、買いに行ったのに買えなかった人達気の毒です。
但し、転バイヤーは除きます。
オークションサイトを見ていると、
人気のある商品を片っ端から買い占めて、
転売利益を得る、個人購入の域を超えていて悪質だと思います。
買い占める事で、純粋に楽しみにしている人達の夢を壊している。
ここまで来たら転売目的の営業利益で、商売の域に入っているので、課税するべきです。
あっ!ご迷惑なさい、話が逸れてしまいました。

お礼日時:2014/12/20 22:03

ちなみに、私鉄の営業距離ランキングは、近鉄508.1km、東武463.3km、名鉄444.2kmが上位3位です。

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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
営業距離は近鉄が一番なのですか!
東武は、何故か関西ローカルのテレビ大阪で、
東部ワールドスクエアと言うCMがたまに流れていて、知っています。(営業距離は知りませんでしたが。)
ってゆうかなんで東京はおろか、栃木だったかな?にあるのを宣伝するのか不思議です。(別にCMを流すのは構わないのですが、遠く離れた所にあるのになんでかなと。)

お礼日時:2014/12/20 21:47

東武鉄道はどうですか?


東京の浅草から福島の会津若松をつないでいます。
会津若松は、中心都市じゃないから、駄目ですかね?
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
惜しいですね。
会津若松から仙台まで延伸して1つの私鉄で結ばれていれば、
正に、関東地方中心都市から東北地方中心都市の直結になりますね。

お礼日時:2014/12/20 21:38

異なる地方を2つ以上走っている私鉄は近鉄だけでしょう。


JRは元国鉄で私鉄とは言いません。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
異なる地方の中心都市を2つ以上走っていて、
それぞれが直結されている私鉄は、
やはり近鉄だけなのですね。
私は神戸から先日、アラフォーになってやっと初めて近鉄に乗り名古屋まで往復しました。
大阪上本町と名古屋間が近鉄で結ばれている事は子供の頃より知ってはいましたが、
阪神尼崎から近鉄大阪上本町間が新線で直結されている事は数ヶ月前までは知りませんでした。
神戸から近鉄大阪上本町に行こうとすると、
新線が結ばれるまでは、JR大阪・JR北新地や阪急や阪神の梅田まで行き、さらに大阪市営地下鉄御堂筋線だったかな?を乗り継いで行かねばならず、非常に不便でした。
故に名古屋方面や特に伊勢などへ行くにはJRを利用していました。
縁あって名古屋に知人ができましたので、
今まで全く無縁で単なる一通過点でしかなかった名古屋を新幹線や在来線で素通りする事がなくなりました。

お礼日時:2014/12/19 04:37

私鉄といえば、JR以外の事を指すでしょう。

美濃と愛知は同じ中部地方ですよね。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
私も同じ考えですが、
人によりJRと私鉄の定義付けが異なるようですね。

お礼日時:2014/12/19 04:00

JR東日本は関東、甲信越、東北地方まで直結してますし、


JR西日本も近畿、北陸、中国地方を網羅してますね。
え?JRは私鉄じゃないのですか?国鉄じゃないですよね?
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
今回は私鉄(下記のようにJRと私鉄の定義付けの相違があります。)に限った質問をさせて頂きました。
JRは元国鉄は、日本国有鉄道・JNR・もっと古い言い方ですと、鉄道省が運営していた事から、しょうせん・省線と呼ばれていた時代があったそうです。私はアラフォーで、明治時代末期に産まれた私の祖父母の時代にはそのように呼ばれていたと親から聞いた事があります。
明治時代から現在まで続くそのような歴史的な慣習から民営化された現在でも、民間事業者の私鉄とは区別して呼ばれています。
地図でも、JR(在来線と新幹線では白黒を交互に使い、それぞれ長さが違う)と私鉄(長い一本線に、直角に短い線が貫いている)は違いますよね?
回答者様のJRの定義付けは民間事業者になったのだから、私鉄だろうとのお考えのようで、あながち間違ってはいないとも思います。

お礼日時:2014/12/19 03:57

三河と美濃をつないでる名鉄も、ある意味2つの地方を


直結してますが・・・。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
回答者様は、三河が東海地方で、美濃が中部地方と思われているのでしょうか?
あるいは、三河地方とか美濃地方などのもっと狭い範囲を、指して◯◯地方と呼ばれているのでしょうか?
私の知る限りでは、三河とか美濃など比較的狭い範囲を地区と付けて呼ぶ人や、
確かに回答者様のように、地方を付けて呼ばれる方もいらっしゃいますね。
私は、愛知・三重・岐阜・静岡が中部地方とか東海地方と呼ばれていると思っています。

お礼日時:2014/12/19 03:32

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