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安重根は、親日とネットで言われてるのですが証拠の資料と示すものが見つかりにくいので教えてもらえますか?

A 回答 (3件)

いくつかの理由があります。


ただし、当時の事情を知る研究者は、本気で「安重根は親日」と
考える人はいません。
証拠を挙げないと反発されるので、今回は一部で証拠を挙げるので
長文になります。



・日韓併合に反対であった伊藤を暗殺して、併合に寄与した

代表的な意見ですが、事実としては暗殺と併合は無関係です。(後述)
しかし、実際に伊藤は統監として朝鮮の内政に深く関与しており、
日本による侵奪の象徴的存在でした。

日本が朝鮮を併合するのは、安全保障上の観点では重要ですが、
主たる産業が無く、既に外国に権益を転売することでしか
外貨を稼ぐことができませんでした。
借金まみれの不良債権を好んで併合して、その後の苦労を買うより
朝鮮の自主独立を促す意見が強く、その代表が伊藤でした。
今の北朝鮮のように夜郎自大であった朝鮮は、日本からの恩を
疎ましく思い、事情を知らない人々は日本からの支援すら知らず
伊藤をはじめとした日本の干渉だけ非難していました。
安もその無知な一人です。

今の日本の研究者の中にも、日本が当初から侵略する意図で
朝鮮に干渉したと主張する方がいます。
いろいろと資料はあるのですが、今回はその一つを提示します。
「韓国二於テ第二回万国平和会議へ密使派遣並二
 同国皇帝ノ譲位及日韓協約締結一件 第一巻」
アジア歴史資料センター (http://www.jacar.go.jp/
(レファレンスコード B06150550500)
ものすごく長くて読みにくいので、要点だけ。
時代背景は、日露戦争下の第二次日韓協約で、日本が韓国の外交権を
接収しましたが、日露戦争が終結してほとぼりが冷めた韓国が
協約では日本に異議申し立てをするはずなのに、諸外国の圧力で
日本を屈服させようと考えた皇帝がハーグに密使を送りました。
植民地が当たり前の時代に、保護国が宗主国を非難することを
列強が認めると思うところが甘いのですが、当たり前のように
諸外国に無視され、日本にばれて韓国皇帝の責任問題になりました。
(注:この時の朝鮮は日本の指導で独立、大韓帝国を名乗りました)
ここまでが前提です。
P87
  即ち帝国政府(日本)は現下の機会を逸せず、韓国内政に関する
  全権を掌握せんことを希望す。
  其の実行に就きては、実地の状況を参酌するの必要あるに依り、
  之を統監に一任すること。
この段階に到り、日本が内政の全権を掌握することを決意しましたが、
韓国の状況を熟知した伊藤統監の判断に一任しています。
この悪辣な日帝の陰謀を、伊藤の判断で第三次日韓協約という形で
これまでより日本の権限を強化しつつも韓国内政を留置しました。
(この後、借金で万策尽きた韓国政府が依頼する形で併合しました)
知識人を自称する安は、このような時代背景すら知らなかったのです。

ところで、「日本が高宗(当時の皇帝)を譲位させた」と
韓国はもとより日本の研究者を自称される方々が言われますが、
P97には、この時の日本の閣議の賛否がかかれています。
見れば判りますが、譲位に賛成したのは寺内(正毅)だけ。
誰でも見られる資料なのですが、「譲位は日本の意向」とする
陰謀論を語る方々には、なにか明確な根拠があるのでしょうか。


ここまでは伊藤が朝鮮の併合に反対していた証拠の一部ですが、
実際には、日韓併合は1908年7月6日に閣議決定された決定事項でした。
(伊藤の暗殺は10月26日)
このため、伊藤の暗殺で日韓併合が決まったとして、
それを根拠に「暗殺は併合に寄与した」はもちろん
「軍部の陰謀」という認識は論ずるまでもない誤りです。



・東洋平和論

安重根は、日本が日露戦争で勝利したことを非常に高く評価して、
そのことを獄中で執筆していた「東洋平和論」でも述べています。
特に明治天皇による宣戦の詔勅がお気に入りでした。
https://ja.wikisource.org/wiki/%E9%9C%B2%E5%9B%B …
これは、東洋平和論だけでなく、自伝である「安応七歴史」や
街頭演説の際にも繰り返し引用して語られています。
この内容から、日本の天皇制に一定の理解を示し、日露戦争で
西洋に一矢報いた日本を評価していた姿勢を「親日」ととる意見です。
むしろ、こちらの方が親日派に見えなくはないです。



・孝明天皇暗殺説

安重根が伊藤を暗殺した根拠の一つに、伊藤が孝明天皇を
暗殺したことを挙げています。親を弑逆(主君を暗殺)された
明治天皇のかわりに敵討ちをしたそうです。
「親に孝・君に忠」を重んじる儒教では弑逆は大罪です。
このことから、天皇を尊重した親日派だとする説です。

ちなみに伊藤を重用したのは他ならぬ明治天皇。
また、安重根は儒教ではなくトマスという洗礼名をもつ
キリスト教徒です。
孝明天皇が崩御されたのは1866年12月25日で、そのころの
伊藤は長州の一藩士で宮中に参内できる身分ではありません。
これも安の無知からくるものです。



・日本人捕虜の釈放

非常にマイナーな意見ですが、安重根が独立運動に従事していた時、
日本人捕虜を独断で釈放したことになっています。
この事から、一部で「実は伊藤が嫌いなだけで、日本をそれほど
悪く思っていないのでは」と唱えた方がおられました。
自伝「安応七歴史」(安応七は安重根の幼名です)によると、
安は義兵による独立軍から「参謀中将」に任命され、1908年6月には
豆満江から咸境北道に到り、日本軍と衝突した時に捕虜を得た時、
  「賊兵がこのような暴行を働くことは、神も人も共に許さぬ所の
  ものである。しかし、今我等も同じように野蛮な行動を行っても
  よいのであろうか。況や日本4千万の人口をことごとく滅ぼして、
  しかるのち国権を回復するという計を図ろうとするのか。
  彼を知り己を知れば百戦百勝す、現在は我等が劣勢で、
  彼らは優勢であって、不利な戦闘をすべきではない。
  ひとえに忠行義挙を以てするのみでなく伊藤博文の暴略を攻撃して
  世界に広布し、列強の同感を得て、国権を回復すべきである。
  これがいわゆる弱少な力でよく強大な敵を除き、
  仁を以て悪に敵するの法である」
と述べて釈放したことになっています。
知らない人が聞けばかっこいいですし、独立記念館や安重根記念館の
展示やパンフにもこの時の活躍が書かれています。
実は「参謀中将」の役職や獅子奮迅の活躍を確認できるのは
本人の供述だけ。

「韓駐軍 賊徒討伐行動畧図並死傷表の件」
アジア歴史資料センター (http://www.jacar.go.jp/
 (レファレンスコード C03022933700 C03022933800 C03022934300)
日本側の資料では、当時咸境北道での戦闘は7月11日くらい。
「日本の負け戦だから記入しなかった」とか言われそうなので、
それ程の活躍をした有名人が日本に知られていたか見てみましょう。
「第6号 韓駐軍 図們江の暴徒に関する渡過参謀の報告の件」
 (レファレンスコード:C03022934000)
「第8号 韓駐軍 豆満江対岸暴徒中主なる者の姓名偵察の件」
 (レファレンスコード:C03022926000)
有力な義兵が書かれているはずなのに、書いてありません。

本人は英才と自己評価していますが、供述調書によると弟に
  教育は四書五経すら読了せず、通鑑を9巻迄修読したに過ぎない。
  始めより心多き方にて、一定した方針を有したる男ではない。
と評されるていどの学力。ちなみに母親には
  伊藤公を、10月26日ハルビンに於て長男重根が殺害したる事実は、
  余の知らざる所なり。真実なら実に悪事を遂げたものだ。
  (他の兄弟は)皆好き児なるも、独り重根のみが悪人なるは
  如何なる訳か、(中略)家を出たるのが悪人となりたる原因。
など散々な評価です。
韓国では、安重根の証言だけは信じるようですが、
私から見ると信頼性皆無の証言です。


すこし本筋と離れますが、最近よく目にする射撃位置と銃創や
使用した銃・弾丸の分析による安重根冤罪説は、その重要な論拠が
「室田義文翁譚」のはずです。
肝心の室田義文がハルピンで伊藤に随行して負傷したとするのは、
30年後に刊行された本人の主張以外に資料がありません。
貴族院議員とか釜山領事とか歴任されたようですが、
室田義文が主席随行員とする「室田義文翁譚」以外の資料があれば
どなたか提示してもらえれば幸いです。
他の資料が無い自己申告の随行員証言を信じてそれを通説とするか、
普通に調書を信じるか、それぞれの判断におまかせします。
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この回答へのお礼

いろいろありがとうございます

お礼日時:2016/04/18 11:37

どうでもいいなら、するな。



>日韓併合したい、軍部がやっちゃったというのが通説になっています。
「安重根について」の回答画像2
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この回答へのお礼

ありがとうございます

お礼日時:2016/04/18 11:38

日韓併合に最後まで反対していた、伊藤博文を暗殺しちゃったんですから、


親日に間違えないです。

ちなみに、伊藤博文の体内の弾丸は、安重根の発射位置からではありません。
しかし、弾丸を摘出もしないで、焼いちゃいました。
日韓併合したい、軍部がやっちゃったというのが通説になっています。

こんな話し、どうでもいいですけど。
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