【あるあるbot連動企画】あるあるbotに投稿したけど採用されなかったあるある募集

今晩は。いつもお世話になっております。「亀を曳く女」の分析をしてみたのですが、少し確認をお願いしたい点があります。宜しくお願いします。

引用譜:http://www.fastpic.jp/viewer.php?file=3191502768 …
質問1
 引用譜中1-4小節目はエオリアスケールで、5-8小節がレを基音としたドリア旋法、14小節以降はラを基音とするリディア旋法が使われているのでしょうか?言い換えると1-17小節では異なる3つの旋法が利用されていると考えてよろしいでしょうか?
質問2
 9-10小節の B-A-A♭-G の進行のところなのですが、これは機能和声沿った分析もできると思うのですが単に長三和音を半音進行させているだけでしょうか? 以前ハチャトゥリアンのソナチネの質問の際に、長和音と短三和音を交互に配置させる、声部を半音進行させている、といった点を教えていただきましたが、そういった工夫は見られない気がします。それとも私が気づいていない、何か他の意図が隠れているのでしょうか?

以上2点です、よろしくお願いします。
音源:

質問者からの補足コメント

  • 本文中に誤字がありました。

    >> 以前ハチャトゥリアンのソナチネの質問の際に、長和音と短三和音を交互に配置させる、*声部を半音進行させている、といった点を教えていただきましたが、

    *声部を半音進行させている →誤
    声部を(上声と下声を)反行させている→正

      補足日時:2016/07/17 00:10

A 回答 (4件)

>1曲の中で、幾つかの異なる旋法が使われるということは普通に用いられるものなのですか?



近代以降の音楽での旋法は、中世の音楽のように厳格な旋法体系によるものではなく、性格的、色彩的変化のための手段ですので、1曲の中での使い分けは自由です。

9-10小節にかけての左手の和音進行には、もちろん声部進行的な配慮もあります。メロディーがA→Dと上行するのに対して、低音はD→C#と下行、メロディーがD→Cと下行するのに対して、低音はC#→E♭と上行します。もし10小節目で、9小節目と同じ第1転回形のまま下行させてしまうと、メロディーがD→C、低音がC#→Cという醜い対斜的進行が発生します。そしてここは、何度もVの1転に回帰するフレーズ(半終止)の繰り返しで、亀ののろさを表現しているともとれます。

14小節以降は回答No.1に書いた通り、D-mollのVとドリアのIVの交代とするのが自然です。ただ、譜例の書き込みに「Aを基音としたリディア旋法?」とありますが、仮にAが基音だとしてもリディア旋法ではなくミクソリディア旋法になります。念のため。
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この回答へのお礼

解答ありがとうございます!

>>近代以降の音楽での旋法は、中世の音楽のように厳格な旋法体系によるものではなく、性格的、色彩的変化のための手段ですので、1曲の中での使い分けは自由です。
 
 なるほど!!ありあがとうございます! 

>>9-10小節にかけての左手の和音進行には [... ]

9-10小節におけるVの1転の多様にはそのような意図があったのですね勉強になりました。それで気づいたのですが、14小節以降で VとドリアのⅣの交代が続くのも亀(の甲羅)を曳く女達の様子が描写されているのかもしれませんね。

>>仮にAが基音だとしてもリディア旋法ではなくミクソリディア旋法になります。念のため。

すいません!!間違いました!ミクソリディア旋法ですね。

補足質問
1点質問があるのですが、長三和音の V → Ⅳ(ドリア) の動きはどこかミクソリディア的な感じがすると思うのですが、イベールは旋法的な雰囲気を出すために V →Ⅳ を繰り返しているとは考えられないでしょうか?

お礼日時:2016/07/18 22:24

>これまで私が愚鈍であるがゆえに何度も質問を繰り返してしまい



いえ、そんなことはありませんよ。よくやっておられます。
ただ、時代的にもう少し前のものをたくさん分析した方がよいような気はします。
それから、芸大式の和声の教本だけでは、この時代の曲がどういう発想で書かれているかを理解するための知識が不足します。参考書を用意された方がよいと思うのですが、私の蔵書にあるものは多分ほとんど絶版だと思います。8月の終わり(23~)に改めて蔵書を調べてみます。
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この回答へのお礼

今晩は。

>>芸大式の和声の教本だけでは、この時代の曲がどういう発想で書かれているかを理解するための知識が不足します。[...] 8月の終わり(23~)に改めて蔵書を調べてみます。

はい、芸大本以外のおすすめの専門書があれば大いに助かります!英語で書かれたものでも結構ですので是非紹介していただければと思います。来月になればお時間を取っていただけるということで、今から楽しみです、一生懸命頑張りますのでアナリーゼや参考書のことなど、またいろいろご教授お願いします。

お礼日時:2016/07/19 23:00

>長三和音の V → Ⅳ(ドリア) の動きはどこかミクソリディア的な感じがすると思うのですが、イベールは旋法的な雰囲気を出すために V →Ⅳ を繰り返しているとは考えられないでしょうか?



その印象は一応理解できますが、確定するのは不可能です。何調か、何旋法かは、前後のコンテクストによって判断しなければなりませんが、ここは、その前がD-Mollなのでその調感が残っており、とりあえずはドリアのIVの印象になります。ただ、同じ和音進行がこの譜例のあとで転調して繰り返されるところは断片的で、すぐにまた転調してしまうので、どちらかというとミクソリディア上のI→VIIの印象が強くなってはきます。14-17は、主音と旋法の移行する部分でやや曖昧なので、両方の意味がダブっているとも解釈できます。
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今、仕事の関係で残念ながらあまり時間が取れません。次の御質問は、扱いが少々難しいので時間が必要です。だいぶ前から別のサイトで少々厄介な語学の質問も扱っていて、その解決のためにネイティヴの友人とメールのやりとりをしなければならなくなり困っています。8月の終わりなら少し余裕があるのですが、改めて出していただくことは可能でしょうか。ほかに回答してくれる人がいればそれでいいんですが、あまりに専門的な質問なのでなかなか難しいと思います。
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この回答へのお礼

>>。何調か、何旋法かは、前後のコンテクストによって判断しなければなりませんが、[...] どちらかというとミクソリディア上のI→VIIの印象が強くなってはきます。14-17は、主音と旋法の移行する部分でやや曖昧なので、両方の意味がダブっているとも解釈できます。

ものすごく納得です!!

>>今、仕事の関係で残念ながらあまり時間が取れません。次の御質問は、扱いが少々難しいので時間が必要です。[...] 8月の終わりなら少し余裕があるのですが改めて出していただくことは可能でしょうか。

Tastenkasten さんにはすでにお礼をしてもしきれないほどお世話になりました。これまで私が愚鈍であるがゆえに何度も質問を繰り返してしまい、Tastenkastenさんの貴重なお時間を奪っているのではないかと気にしていたところです。どうか、Tastenkastenさんの一切の都合を私の質問に優先させて下さい。
 他の回答者のご賢察を承ることが無いとも限りませんので一応質問は空けておいてみます。ただ、一週間ほどすると自動的に「締め切り」の状態になるようですので、来月8月頃、再度質問させていただきます。その折よろしくお願いします。

お礼日時:2016/07/19 00:32

今晩は。


明日の朝早くからちょっと遠くへ出かけるので、今晩は時間が取れず、明日は回答ができませんので、手短に回答しておきます。あまり問題はないと思います。

1-8小節までの分析はそれでよいと思います。14小節以降は、主音はDのままで、通常のVとドリアのIVの交替でよいと思います(つまり、特に旋法的というほどでもありません)。

9-10小節は、長三和音の半音下行のようになっていますね。ただ、10小節目で和音の配置が換わるので、最初の和音は次のドリアのIVに対する半音上の倚和音のようなものです。と同時に、主音Dに対して遠い関係かつ不協和な関係にある減5度のAsを根音とする和音をぶつける効果、以前ペトルーシュカその他の例で説明したように記憶していますが、それと類似でもあります。この和音は、無理に和声記号で表記分析しなくてもよいと思います。以上の3つの要因が重なっていると考えて下さい。
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この回答へのお礼

早速解答ありがとうございます!

1曲の中で、幾つかの異なる旋法が使われるということは普通に用いられるものなのですか?

すいません、明日の朝が早いとのことですので、またお時間があるときにでも教えてくだされば幸いです。

お礼日時:2016/07/17 00:01

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