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氷稿粘土について
氷稿粘土は夏の堆積物は粗粒、明色で冬の堆積物は細粒、暗色だと聞きました。
なぜ季節によって堆積物が変わるのですか?

A 回答 (2件)

堆積物が変わっていると言うよりも,堆積物の「粒度」,すなわち細かさが変わっているだけだと思います.


同じ物が堆積していても,より細かい粒子で構成されている方が光をより吸収しますので,暗い色になります.

氷縞粘土とは氷河のある地域で見られる縞々の堆積物のことで,いくら氷河と言えど夏場にはそれなりに融け,冬場にはほとんど融けない(あるいは全く融けない)ということを繰り返します.氷が融けると水になるわけで,夏場はこの流量が多く,より粗い(=重い)粒を流すだけのエネルギーを持っています.ところが冬場に向かうに連れて氷の融ける量が減ると水の流れが弱くなり,より細かい(=軽い)粒しか流すことができなくなります.

そのため,夏場は粗粒な堆積物がたまり,冬場は細粒な堆積物がたまることで,縞々が見られるようになります.この縞1本あたりが1年を表しますので,この縞々の本数を数えることで年代測定ができます.
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この回答へのお礼

わかりやすい説明ありがとうございo(^_^)o

お礼日時:2016/07/22 15:25

氷稿粘土とは、Varve(氷縞粘土)のことなのでしょう。


https://en.wikipedia.org/wiki/Varve

「夏の堆積物は粗粒・明色で、冬の堆積物は細粒・暗色だ」

次の説明があります。
縞模様は、春から夏にかけてケイソウが繁殖してできた白い縞と、秋から冬にかけて粘土鉱物が堆積してできた黒い縞が一つのセットになってできていました。つまり、年輪と同じように、1つの縞が1年の時間を表しているわけです。年縞の中には、花粉、ケイソウ、プランクトン、粘土鉱物、あるいは大型の植物遺体まで含まれるため、気温や水温だけでなく、植生の変化、海面の変動、洪水や地震の回数まで復元できるのです。
http://kissyarita.blog.fc2.com/?mode=m&no=516

このように黒と白の部分の堆積物に違いがあり、白い部分が生物由来なら、気温や生物活動の盛期が関わる季節の変化で白い堆積層ができて、白い部分がなくなってしまう季節には結果として粘土の黒い部分だけが残って薄い層に見えるということかもしれません。

静かに堆積したものが擾乱されずに、春夏秋冬を何年も何年も長い期間続くような環境だったのでしょう。奇跡の堆積物とも言われるそうです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B4%E7%B8%9E
http://www.brh.co.jp/seimeishi/journal/041/resea …

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%A7 …

「氷河の痕跡:氷河の末端から流れ出る水は、夏季には多く冬季には少ない。この結果、夏季には比較的粗い粒子が運ばれ、冬季には非常に細かい粒子しか運ばれない。こうして、下流には1年を周期とした細かい縞模様の粘土が堆積する。これを氷縞土(氷縞粘土)という」
http://www.s-yamaga.jp/nanimono/chikyu/kotaichik …
「ヴァーブは、氷縞粘土(ひょうこうねんど)と呼ばれ、氷河の前面にできる湖には、夏には粗い砕屑物が冬には細かい堆積物がたまり、年輪のようにきれいな縞模様ができたものです」ではないのかもしれません。
http://www1.tecnet.or.jp/earth/2Life/2_02/2_15.h …

この下の写真でみると、(白:くっきり黒:黒が少し薄くなり:灰色になり:白:突然黒)の繰り返しのような変化に見えますね。 そして、白い部分が侵食されやすく、黒い部分が残りやすいみたいですね。
http://chigaku.ed.gifu-u.ac.jp/chigakuhp/html/ky …
黒い方がきめ細かい感じです。もしも、水中で浮遊していた微粒子の粘土鉱物が停滞した水の環境でゆっくりゆっくり沈降するのであれば、冬期・氷ばかりの状態で水の動きが止まった期間に堆積しやすいのかもしれません。

こんな説明がありました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
https://staff.aist.go.jp/t.tuzino/doc/rev-lamina …
Santa Barbara Basinの堆積物に見られるラミナはBull and Kemp(1996)によるとTerrigenouslaminaeとDiatom ooze laminaeとに区分できる.

Terrigenous laminaは,陸源の粘土を主体とするとするラミナで,シルトが混じることもある.
シルトが多いものをSilt-rich lamina,シルトが少いものをSilt-poor laminaと区別した.
Silt-rich laminaは淘汰がわるく粘土の組織を遮って堆積している.河川からのシルトが砂洲に堆積したのち海盆に堆積したとしている.
酸素同位体的間氷期は氷縞粘土的なTerrigenous laminaeが発達している.

Diatom ooze laminaeは多種多様で一概には記載していない.ラミナの多くはChaetodceros類珪藻の剛毛と休眠胞子からなっている.栄養細胞のものはまれ.Chaetodceros類珪藻だけからなるラミナもあるが,他にも中心目珪藻を多く含む.
酸素同位体的氷期にはDiatom ooze laminaeが発達している.

Lamina Couplet(ラミナの組合せ)は4種類にわかれる.
1)陸源物質からなるSilt-richlamina, Silt-poor laminaの単純な組合せ(氷縞粘土的).
2)そのなかにChaetoceras休眠胞子のレンズを挟在するもの.
3)Chaetoceras休眠胞子がラミナを為し,陸源のlamina coupletに挿入されているもの.
4)陸源lamina coupletの間に多種類の珪藻からなるラミナを挟在するもの.
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この回答へのお礼

ご丁寧にありがとうございます!
よくわかりました!m(__)m

お礼日時:2016/07/22 15:26

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